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SOC(首尾一貫感覚)から観たストレス対処能力が高い人の特徴

ストレスとどのように付き合っていますか? 同じ出来事、例えば、雨が降っている時、それをストレスと感じる人もいれば、感じない人もいます。ストレスを感じても、ストレスを成長のチャンスと思う人もいます。その差は、どこから生じるのでしょうか。

SOC(首尾一貫感覚)が強い人と弱い人

SOC(Sense of Coherence)とは、20世紀後半に医療社会学・健康社会学者であるアントノフスキーが発表した、健康を作り出す新しい概念です。ストレスの対処と健康保持との関係を解いていることが特徴的で、世界の保健医療で使われています。

SOCとは、「人生で起こるさまざまな出来事や環境を、一貫したものと捉えた感覚」であり、次の3つの要素で成り立っています。

1 把握可能感(何が起きているか分かるという感覚)

自分の内的環境および外的環境から起こる出来事について、その状況や程度をより明確に理解して捉えているかです。それは、偶然とか突然とかでなく、今までの経緯からすると今あるいは後に起こりうると、予測できることであるという感覚です。

把握可能感の高い人は、例えば、親が病気になり介護が必要になった時、年齢や今までの生活環境からも起こりうることと理解しており、今後のことも様々な予測を立てて準備しています。

2 処理可能感(解決できるという感覚)

起きた出来事について、自分の周りにあるいろいろなことを使いこなす力、周りの人の協力を得る力があり、何とかなるだろう、解決できるだろうという感覚です。

処理可能感の高い人は、先ほどの続きでいうと、例えば、病院のソーシャルワーカーに自分の置かれている状況を具体的に話し、社会的資源を有効に使う方法を教えてもらいます。子どもや兄弟姉妹や親戚とは既に介護について話し合いは終えており、介護と仕事を続けるための情報を探し出し、より具体的にしていきます。

3 有意味感(意味があり、やろうと思える感覚)

起きた出来事は、どんなにつらいことでも、自分の人生において意味のあることであり、それに身を投じるに値することと感じることです。有意味感の高い人は、例えば、親の介護をすることは、親への恩返しでもあるし、子どもや兄弟姉妹や親戚との絆を強くする機会でもあると感じて、介護の時間を大切にすごすという感覚です。

これら3つの感覚を高めていくことが、SOCを強め、ストレスを乗り越える力を高めます。とはいえ、そう簡単に強くなるものではありません。子どもの頃から培われることが理想ですが、成人を過ぎてからもトレーニングにより強くなっていきます。

起きたことを冷静に客観的に捉えようとする時、いつも3つの感覚から観て、自分に問いかけてみることから始めてみましょう。書籍も何冊か出ていますが、専門的な書籍も多いので、読んでみて理解しやすい本を選ぶと良いでしょう。

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