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悪玉ストレスのイライラを心理学で解消する方法!「転移」を学ぶ

こころから身体まで蝕むストレス。もちろんコントロールできる程度のものなら、成長や幸せを促しますが、程度が超えたものの害の大きさは、それはひどいものです。特に直接的な人間関係のストレスは大きいですね。この大きなストレスには「転移」が関係しているかもしれません。

「転移」親に対する感情の行き先

誰かに対し、抑止しがたい感情が湧くことがあります。それは、とても親しみをを持ち過剰に依存したくなったり、逆に強いストレスを感じムカムカするような嫌悪感だったり。これは、心理学で「転移」と言われるものです。

自分の幼児期の体験などをもとに、自分の、特に養護者に対して持っていた感情を、他人に移入してしまうことを言います。非常に頼りになり、甘えさせてくれる親などに養育された場合、他人にその親を感じると甘えて依存したくなり(肯定的転移)、逆の場合は、非常に強い嫌悪感に襲われます(否定的転移)。

実際は別のタイプの他人なのですが、本人の潜在的な感情により、そう思い込んでいることが多いのも事実です。本来はカウンセリングの現場における、治療者と相談者(クライアント)の間での現象として有名でしたが、現在では人間関係は転移で成り立っていると考えられています。

転移を利用したエクササイズ

では、非常に嫌悪感を持ち、イライラしてしまう人を対象者とします。深く一人で静かになれる場所に行きます。深呼吸(可能であれば腹式呼吸)を数回行い、静かにゆっくりと自分の中に入ります。落ち着いたらイメージしてください。

1.あなたと対象者は向き合って立っています。あなたと対象者はどのくらい離れていますか?何歩くらいと直感で答えてください。

2.では、その歩数分離れて向き合って立っています。

3.あなたは対象者に向けてこう言います。「本来あなたが私から必要としていたもので、私があなたに充分に与えることができなかったものは何ですか?」

4.自分が思いついた答え(理解・愛情・受容など)が「理解」だとします。「理解」と思い浮かんだら、対象者が数歩だけ近づいてくるので、その人に対する「理解」をこころで渡してあげます。これは「理解」と書いてあるボックスを渡すのではなく、しっかり理解してあげることです。時間がかかってもかまいません。近づいたその位置から対象者を観察します。どのような表情をしていますか?

5.では、対象者の顔の仮面をこころで引きはがしてください。…仮面の下は誰でしたか?

6.仮面の下は「妹」だったとします。まだ数歩離れています。「妹」にこう言います。「(妹の名前)、本来私から必要だったもので、私があなたに充分に与えることができなかったものは何?」

7.思い浮かんだ答えを渡してあげます。時間がかかってもかまいません。そして今度はこちらが数歩近づきます。では、妹の顔の仮面を引きがしてください。…仮面の下は誰でしたか?

8.仮面の下は「母親」だったとします。「母親」にこう言います。「お母さん、本来私から必要だったもので、私があなたに充分に与えることができなかったものは何?」

9.思い浮かんだ答えを渡してあげます。時間がかかってもかまいません。そしてまた私から近づきます。こうやって触れ合うまで近づいたら、最後は抱き合ったり握手をして、体でコミュニケーションをとって終了です。

渡すものが浮かばない場合は、自分から出るポジティブな波動などでも良いです。

このエクササイズによって

この行為によって、自分の観念体系を変えることができます。しかし、簡単にできないかもしれません。それで良いのです。実際に転移を起こしていた場合、相手の行動次第では自分の感情が溢れてしまうことさえあります。

それは、自分のこころが癒えていなかったのです。それは、心理的に深い孤独状態であったことを意味しています。このエクササイズは「与える」エクササイズですが、実は自分が受け取るエクササイズでもあります。

なぜなら、人は自分が見ている人物や物に、自分の感情を映し出してしまうことがあります。自分がとても寂しい思いをしてる時、隣にいる友達も寂しそうに見えることがありますね。これを「投影」と呼びます。

なので、このエクササイズで出てくる人物は、自分自身であり、自分に必要なものを渡しているのです。このことで、自分が何を必要としていたかが分かります。更に自分自身が相手に必要なものを渡している行為は、こころを穏やかにさせます。そして、自分と向かい合い、自分のその感情を自分で理解した上で、社会生活を営むことが成長を促します。

第一歩を踏み出す

この転移にこだわった心理学者ユングはこう言っています。「無意識下でのこころの叫びに向かい合い理解することは、最初は苦痛でも自己実現の道を歩み始める第一歩になる」。自己実現とは、幸せになることです。もっと言えば、幸せであることです。苦しみが大きい人ほど、幸せは大きくなります。

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