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手足のしびれはストレートネックの症状!?頸椎の負担を減らす治し方

首を痛めるデスクワークの女性

「今日は何となく頭が重く感じるよ」と言うことがありますが、これは一般的には頭痛などで軽い痛みや不快感がある時に使われています。

しかしあまり考えたこともないのですが、頭は本当に重いことをご存知でしたか?自分の身体の重さを体重で見ることはあっても、パーツ毎に見ることはあまりありませんよね。

でも頭が重いのは事実です。そしてこの重い頭を支えるのが「頚椎」と呼ばれる首の骨で、常に大きな負荷に晒されているのです。

この重い頭がもたらす現代病のひとつ「ストレートネック」について紹介します。

人間の重い頭を支えられる頚椎のメカニズム

人間は進化の途中で二足歩行ができるようになりました。人間の祖先と考えられている類人猿は、最初は四足歩行が基本であり、進化する過程で少しずつ二足歩行を習得してきたのです。

つまり人間も元をたどると四足歩行を行っていた生き物だと言うことで、進化の過程で少なからずの問題も生じているのではないでしょうか。

人間が二足歩行を得たことによるメリット&デメリット

ある研究ではチンパンジーが二足歩行を行うきっかけは、他のチンパンジーとの争いによることが多いと指摘しています。つまり食べ物を狙う時に、四足歩行では口でしか物を取れないが、二足歩行では口と両手で3つの物を取ることができます。

本当なのかは解りませんが、この研究では人間が二足歩行を得たきっかけも同様で、競争原理によって二足歩行の必要性が生じたためと結論づけられています。

ここで私が説明したいのは、人間も本来は四足歩行の動物だと言うことです。それが何かの必要性によって二足歩行を行わなくてはならなくなったのです。

そして始めから二足歩行でなかった人間は、そのように進化する過程で、メリットとデメリットが出てきます。

【二足歩行のメリット】

  • 直立姿勢によって頭を支えることが容易
  • 頭を支えるのが容易になったことで脳が発達
  • 知能、言語の発達
  • 腕が移動手段から解放されて道具を使うことができる
  • その他
【二足歩行のデメリット】

  • 頭が直立で安定しているため、支えの首が細い
  • 頭のバランスが微妙で、少し崩れるだけで大きな負担になる
  • 体重の影響で「腰痛」「ヘルニア」などの骨格障害が起きる
  • 生まれて直ぐに二足歩行を行うことはできない。
  • 内臓が重力の影響を受けやすい
  • その他

人間は二足歩行を行うことで、頭を一番高い位置に置くことができるようになりました。そしてそれにより頭の重さを分散することができ、より重い頭を支えることができるようになったのです。

つまり四足歩行では重い頭だと、首に負荷がかかりすぎて頭が下に垂れてしまいますが、真上に位置して居ればバランスさえ取れていれば多少重くなっても支障は起こらないと言うことです。

人間の進化は「脳の進化」でもあるのですが、それは微妙なバランスに支えられた進化だったのかもしれません。

重い頭を支えているのが首の骨である頚椎

「キャ~あの子、顔が小さ~い」「小顔が可愛いっ」など近年では小顔がブームになっています。中には「8等身美人特集」なる特集記事も見かけることもあり、顔が小さい人は憧れの的になっているようです。

元々「等身」とは「身長÷顔の大きさ」だそうで、日本人の平均は6等身~7等身だそうです。それで言うと「ちびまる子ちゃん」は3等身ですよね。

私的には顔と頭の境目がよく解らない(髪の毛の生え際?)のですが、顔が小さいことは頭も小さくなると思いますので、近年では頭が小さい若者が増加しているのでしょう。

しかし、日本人の平均はまだまだ6等身~7等身です。そうなると頭の重さはどうなるのでしょうか?

実は頭の重さは小顔の人で体重の8%、大きい人で13%程度と考えられています。つまり男性で70kgの人で5.6kg~9.1kg程度の重さがあるのです。

平均して10%と仮定すると7kgなのですが、これは2リットルのペットボトル3本半の重さになるのです。体重50kgの女性でも5kg程度なのでペットボトル2本半です。どうですか…頭って重いと思いませんか?

例えば50kgの女性が5kgの重量物を両腕で持ち上げて頭の上で支えるとします。そしてそれを少しずつ前にずらして見ると、15度もずらしただけで支えられなくなるでしょう。

つまりそれくらい頭は重く、それを支えることは大変な作業であることが解るでしょう。そして実際に頭を支えているのが首の骨である「頚椎」で、頚椎の働きによって頭はバランスを保つことができたのです。

頚椎が重い頭を支えられる理由

ゴリラやチンパンジーなどの骨格を見てみるとある特徴があります。それは「首が太い」ことで、重い頭を支えるために首が発達していることを意味しています。

しかし人間はどうでしょうか?モデルさんなどは首がシュッと細く、さらにスラッと長い人が多いようです。モデルさんまでとは言いませんが、一般的な人でも頭に対して首は細くなっており、それが人間の頚椎の大きな特徴になっています。

人間の頚椎はどのようにして重い頭を支えることができるのでしょうか?それが頚椎の特徴でもあるカーブなのです。

頚椎が湾曲することで頭の重さを分散していた

人間の首を正面から見てみると真っ直ぐに見えますが、レントゲンを使って横から頚椎を見てみると湾曲しているのがわかります。これを「生理的前弯(せいりてきぜんわん)」と言い、頚椎が身体の全面にかるくカーブしているのです。

頚椎が湾曲することで頭の重量は分散することが可能になり、首だけでなく背中の筋肉(僧帽筋)などで効率よく支えることができるようになります。

つまり頚椎の湾曲がなければ、頭の重さが全て頚椎にかかりますが、湾曲することでその負担が分散され細い首でも頭を支えることができるようになるのです。

人間の進化の鍵は頚椎の湾曲にあったのかもしれません。

進化の中で二足歩行が脳の発達を促進させました。反対に細い頚椎で大きな頭をさせなくてはならなくなったのです。

頚椎が真っ直ぐになるストレートネックが急増

人間の頚椎は湾曲することで重い頭を支えることができるようになりました。反対に頚椎が湾曲していなければ身体に与える負担はどうなるのでしょう?

近年急増している「ストレートネック」は、そのような病気なのです。

肩こりに悩まされている若者が増えている

「おばあちゃん肩たたいてあげる!」なんて昔は、肩こりは中高年の症状と思われていました。しかし近年では若者にも肩こりを訴える人が急増しており、マッサージや整体は若者で一杯の盛況ぶりです。

肩こりの原因は主に「筋肉の血行不良」や「筋肉疲労」ですが、それをもたらす要因には様々なものが考えられます。単純に過度の運動が原因である筋肉疲労であれば、筋肉を休めて疲労を取り除けば改善されるでしょう。

精神的なストレス要因から来る肩こりでは、そのストレスを解消することで改善が見込まれるでしょう。しかし骨格的に問題から生じる肩こりではどうでしょうか?

ストレートネックとは本来湾曲しているはずの頚椎が、何らかの要因によって真っ直ぐになってしまった病気で、それにより頭を支えるバランスに支障が出ている状態です。

そしてこのストレートネックが近年若者を中心に急増しており、肩こりだけでなく「目眩(めまい)」や「頭痛」「吐き気」などの症状を引き起こしています。

頚椎が真っ直ぐになることによる負担

ストレートネックと正常な首

本来湾曲しているはずの頚椎が真っ直ぐになるとどのような状況が生まれるのでしょうか?先程も説明しましたが、人間の頭ははっきり言って重いです。

頚椎が湾曲しているとその重さが直接骨にかかることはなく、サスペンションのように重さを分散してくれます。ここで大事なのは頚椎が真っ直ぐでないことは、重さを直接骨に受けないで済むと言うことです。

しかし、ストレートネックでは頭の重さが直接頚椎にかかってしまうので、頚椎の骨に大きな負荷を与えてしまいます。その結果、7つある頚椎の骨が圧迫されて、「筋肉の疲労」「神経の圧迫」などの慢性的な症状を引き起こします。

さらに頭の重みにより頚椎の椎間板が狭くなり、首の可動範囲が狭まれたり、最悪では「頚椎椎間板ヘルニア」を発症したりすることもあります。

頚椎が真っ直ぐになることは単に肩こりの原因ではなく、場合によっては重篤な神経症状を引き起こす原因になるのです。

ストレートネックをチェックするポイントとは?

ストレートネックをチェックするには普段の生活を見直すのが一番早い方法です。チェックポイントを紹介しますので、3個以上当てはまる場合には可能性が高くなるので注意が必要です。

▼ストレートネックセルフチェック

1 仕事はデスクワークだ
2 パソコンを一日に3時間以上使用する
3 スマホを一日に3時間以上操作している
4 姿勢は猫背と言われる
5 慢性的な肩こりだ
6 首を曲げると音がなる
7 首をゴキゴキする癖がある
8 座っていても首や肩が痛む
9 首を後ろに反らすと痛みがある
10 首を動かすと軽い痺れを感じる
11 目眩や頭痛を感じる
12 正面から見て頭の位置が傾いている
13 正面から見て肩の高さに違いがある
14 真っすぐ伸ばして手の長さに違いがある

ストレートネックになる要因の多くは姿勢にある

スマートフォンの操作により頸椎に負担がかかってしまう状態を表したイラスト

それではストレートネックがどのように起こるのかを考えてみます。人間は生まれたままであれば、一部を除き頚椎は湾曲しており頭の重さは分散されています。

しかし後天的な要素で頚椎は真っ直ぐになってしまうのです。そしてその原因となる大部分が日常生活における「姿勢」にあります。

猫背は頚椎を真っ直ぐにする

街を歩いていると背中を丸くして歩いている人を見かけますが、そのような姿勢を「猫背」と言います。原因は加齢による筋肉低下が多いと言われていましたが、最近では立ち仕事などの習慣によるものが増加しています。

猫背の姿勢では背中を丸めることで、首が前に出てしまいます。そうなると頭が常に下を向くことになることから、頭を上に持ち上げる必要が出てきます。

つまり肩に対して常に首を持ち上げる姿勢になってしまうのです。首を持ち上げる姿勢は頚椎を真っ直ぐにしてしまい、習慣化することで少しずつストレートネックになってしまいます。

美容師や販売員など立ち仕事の人は、猫背にならないように注意しましょう。

パソコン仕事の姿勢も頚椎を真っ直ぐにしてしまう

立ち仕事の人だけではありません。一日中パソコンで書類を作成している人も姿勢には注意が必要です。

パソコンを使用するにはテーブルにあるキーボードを、画面を見ながら操作しますが、この場合気が付かない間に背中が丸くなり猫背にあることがあります。これを「IT猫背」と呼ぶ人もいますが、ストレートネックの原因になります。

特にキーボードの位置と画面の位置にズレが大きく、画面を見上げるような姿勢では常に首を持ち上げなくてはならず、それが頚椎を真っ直ぐに変形させてしまいます。

また椅子の高さも要因で、首と背中にとって一番自然な姿勢を見つけなくてはいけません。

若者に多いスマホ姿勢が最悪の結果をまねく?

若者にストレートネックが急増している原因は「スマートフォン」です。街を歩いているとスマホを片手に、画面を見ながら歩いている人を大勢見かけます。

スマホを操作しながら歩くことは、厳密には違法行為なのですが、このような人はますます増加しているようにも見えます。また最近では「ポケモンGO」の影響で、更に「ながらスマホ」が急増しているように思えます。

ところでこのスマホを操作しながら歩く姿勢をどう思いますが?皆首を下に傾けて画面に見入っていますよね。

実は首を下に傾ける姿勢は大きな負荷を頚椎に与えており、15度傾けると頭の重さの2倍以上の負荷がかかります。

30度傾けると3倍以上の負荷が頚椎にかかりますので、頭の重さが5kgの小顔女性でも15kg~18kgもの重さが細い首にかかってくるのです。

そうなると首は重みを支えるために頚椎を変形させてしまいストレートネックとなるのです。

このようにストレートネックは身体の姿勢と大きな関係性を持っています。家族や友人から姿勢の悪さを指摘された場合には、頚椎に変形があるかもしれません。簡単に考えないで姿勢を正すように注意しましょう。

肩こり、めまい、手のしびれ!ストレートネックの辛い症状と悪化の恐怖

ストレートネックは単に頚椎が真っ直ぐになっているだけではありません。中には「首が真っすぐの方が、首が長く見えてカッコいい!」みたいな誤った考えを持つ人もいるようです。

ストレートネックが引き起こす辛い症状を紹介します。

肩周辺の筋肉疲労が慢性化してしまう

頚椎が真っ直ぐになってしまうと頭の重みは、重力にしたがって真下にかかってきます。つまり頚椎に直接全ての重みがかかってくるようになり、頚椎を支える筋肉にも高負荷を与えます。

人間は立っていても座っていても頭は持ち上げられているので、その重みの負荷に変化はありません。そうなると寝ている時間を除くと、一日の2/3にあたる負荷が首にかかっていることになり、それだけ首周辺の筋肉が疲労します。

筋肉は疲労すると固くなる性質があり、それが血流を阻害する悪循環を引き起こします。これが首こりや肩こりの原因なのですが、ストレートネックでは慢性的な負荷によりこの症状が出やすくなります。

また首を下に曲げる動作は背中の筋肉(僧帽筋など)を、常に引っ張ることで筋肉疲労を発症させて、さらに症状を悪化させてしまうのです。

頭痛、疲労、目眩(めまい)の原因は首にある

ストレートネックで筋肉が硬直すると、筋肉は固くなり血流が阻害させるのですが、実は血流の阻害は筋肉だけでなく脳に対しても悪影響を及ぼします。

それは血流不足による頭痛や目眩であり、中には過度の疲労を訴えることも珍しくありません。

首こりが悪化すると脳に十分な栄養が回らなくなる危険性があるのです。

手のしびれも!?ストレートネックで神経症状が出る

ストレートネックは筋肉だけに悪影響を与えるものではなく、重症化すると神経に対して重大な障害を与える可能性があります。

頭の重みが直接頚椎にかかると、頚椎の椎間板(頚椎間のクッション)が押しつぶされてしまいます。そうなると頚椎の神経が圧迫されて神経がしびれや麻痺の症状が表れます。

症状は「手のしびれ」「肩から腕のしびれ」などですが、中には麻痺症状を発症することもあります。

ゆっくり首を上下したり、左右に回したりした時に、手のしびれを感じる場合には、ストレートネックを疑った方が良いでしょう。

自律神経失調症とストレートネックの関係

急に汗が出たり、急に心臓がドキドキしたりすることがあります。これは自律神経が働くことによる作用なのですが、何もない状況でこのような状態になるのは正常に自律神経が働いていないことが考えられます。

もともと自律神経は「呼吸」「体温管理」「心臓の管理」「消化機能」などを無意識下で制御する神経で、これが乱れる病気を「自律神経失調症」と呼びます。

自律神経の多くは脳が管理しており、頚椎を通って各臓器へ信号が届けられますが、ストレートネックが悪化した状態では、神経が圧迫されており信号が届かなかったり、誤ってしまったりする原因になります。

自律神経失調症の原因にはストレスなどの精神的な負荷もありますが、ストレートネックによる神経障害も含まれることを覚えておきましょう。

頚椎損傷で半身不随になることも

Aさんは普段から肩こりが酷く、定期的にマッサージに通っていました。首こりも酷く回してみると「ゴリゴリ」と音がするくらいです。

ある日、奥さんにリビングの照明の電球を変えるように頼まれたAさんは、低い踏み台を持ってきて頭を上に向けたのです。その時急に「ゴキッ」と音が鳴り足と手に力が入りません。

そのまま踏み台から倒れてしまい、頭を強打することになってしまったのです。

これは実話であり、頭を上に向けることで頚椎が損傷してしまい、神経が傷つくことで手足が動かなくなったことによる事故でした。

当時はストレートネックと言う言葉もなく、頚椎を急に動かしたことによる損傷だと言われていましたが、実際には長年に渡るストレートネックで頚椎が圧迫された状態で、大きく首をそらしたことが原因だと考えられます。

つまり原因は首を大きくそらしたことではなく、長年のストレートネックによる頚椎圧迫にこそ問題があったのです。

Aさんは半身不随状態となったのですが、長年のリハビリで現在は回復傾向にあるそうです。まさか電球の交換でこのような状態になるとは夢にも思わなかったでしょう。

ストレートネックでは重力影響をそのまま頚椎に与えてしまいます。悪化すると頚椎がペシャンコに押しつぶされてしまう恐れもあるのです。

ストレートネックは改善できる!自分でチェックして対策する治し方

ストレートネックは自覚症状が少ないことが特徴で、自分の首がどのようになっているかを理解している人は少ないと思います。

ストレートネックの対策と治し方について紹介しましょう。

まずは枕を変えて首にカーブを作リ出す

皆さんは寝る時に枕を使用していると思いますが、これが高すぎるとストレートネックを引き起こす原因になります。

よく考えてみると、枕が高いことは頭を持ち上げてしまいますよね。これを起きている状態で考えてみると、なんと頭を下に下げている状態と同じではないですか。

適した枕の高さを頸椎の状態でみるイラスト

これではストレートネックになってしまっても仕方がありません。そこで高い枕を止めて「首枕」を使用するのです。

「どこで売っているの?」…気が早いですね。首枕は購入する必要はなく、自分でつくることができる枕です。

【首枕の作り方】

まずはバスタオルを2つに折って、そのままクルクル巻いて紐で縛れば出来上がりです。大体直径で10cmくらいの円柱ができれば大丈夫です。

自分に合った首枕をタオルでつくる方法

タオルによっては2枚を重ねても問題はありません。この首枕を首の下に入れて寝ることで、頭は前に出ないで頚椎にも自然な弯曲を回復してくれます。

首に痛みを感じる場合には無理をしないで、首枕の直径を小さくして無理のない使用を心がけましょう。

ストレッチでストレートネックを解消させる

ストレートネックは一回の治療で改善させることは不可能であり、一定期間の矯正が有効になります。そこで家庭でできるストレッチは簡単で、無理な矯正をしなくても効果が出るためにオススメな方法です。

インターネットで「ストレートネック ストレッチ」を検索してみると、沢山のストレッチが見つかりますので、自分に合ったストレッチを行うようにしましょう。

中でも効果的な3つのストレッチを紹介します。

【首枕を使用したストレッチ運動】

作成した首枕を使用したストレッチです。まず首枕を首の下に入れて、仰向けの体勢で身体を伸ばします。

次に腕を真横に広げてから頭の上に背中を伸ばすようにストレッチを行います。これを10回繰り返したら、次に腕は胸で組んで、首を静かに左右に動かします。

これを左右で10回繰り返すのです。ストレッチを開始した時点では痛みが出ることがありますので、無理をしないで気持ちいいと感じる程度で止めるようにしましょう。

このストレッチを一日二回行って下さい。

【テニスボール運動によるストレッチ】

テニスボールを肩こり解消グッズとして使用する人が増加していますが、これをストレートネック解消に流用します。

まずテニスボール2個を布製ガムテープなどで雪だるまのように固定します。テープでぐるぐる巻くのですが、巻くのは全面でなくテニスボールの表面を一部露出させるのがコツです。

次に仰向けになった状態でこのテニスボールを首と頭の付け根において顎を引いいた姿勢をとります。顎を引いたり伸ばしたりを数回行うことで、第一頚椎が伸びて頚椎全体が緩んできます。

また立った姿勢でテニスボールを首と頭の付け根にある窪みに押し当てるのも、第一頚椎を緩める作用が期待できます。

【バスタオルを使用したストレッチ】

首枕にも使用されるバスタオルはストレッチにも大きな活躍ができます。バスタオルを広げて両端を左右の手で持ちます。

そしてバスタオルを首の後ろに入れて、首を大きく反らせるようにします。この時バスタオルは緩めずに首を伸ばすように少し上に力を入れるようにしましょう。

このストレッチは頚椎を伸ばし、首の可動を改善させることが期待できます。ただしやり過ぎには注意して下さい。

首の筋肉を温めることが効果的な治療

ストレートネックの改善においてもっとも問題なのは、首周辺の筋肉状態です。つまり硬くなった筋肉を改善しないかぎり、様々なストレッチを行っても痛みが出るだけで改善することはありません。

そこで効果的なのが首を温める「温熱療法」です。温熱療法は筋肉を温めることで、血流を回復させて筋肉を柔らかくさせます。つまり筋肉の自己修復力を高める作用があり、それにより頚椎に対する圧迫も解消されるのです。

整形外科などの病院では「温熱パッド」など専門機器を使用した治療を行っていますが、家庭では温めたタオルでも十分に行うことができます。

  1. タオルを水で濡らして絞る
  2. 電子レンジで加熱して蒸しタオルを作る
  3. 43度程度になったタオルを首の横や後ろに当てて温める

温熱療法では特に首の後ろだけでなく左右を温めることが大切なので、一枚でなく数枚準備して行うようにしましょう。また首のストレッチを行う前や、仕事で長時間同じ姿勢をとった後に使用することで、改善、予防効果が見込まれます。

定期的なマッサージや電気治療も効果的

一度首の筋肉が硬くなったら、なかなかそれを柔らかくするのは難しいことです。そこで温熱療法と併用したいのが、マッサージや電気治療です。

マッサージのポイントは首ではなく、背中にある僧帽筋と呼ばれる筋肉です。ストレートネックは背中の僧帽筋に負荷を与えて、硬くこった状態を作り出してしまいます。

硬くなった僧帽筋は首の筋肉を引っ張り、それが原因で首の可動が阻害されて、首の筋肉も緊張してしまうのです。マサージでは首は勿論ですが、まず僧帽筋をほぐすことを意識してやってもらいましょう。

また僧帽筋は特に肩甲骨周辺がこりやすいので、肩甲骨の可動を意識してマッサージするのもポイントです。マッサージ師や柔道整復師とよく相談して治療を受けるようにしましょう。

整骨院などで使用されている電気治療器も有効なのですが、これもまずは僧帽筋を柔らかくすることを目的に使用するようにして下さい。

ストレートネック改善の鍵は僧帽筋にあることを覚えておきましょう。

一度なった頚椎の変形を修正するには時間がかかります。首枕やストレッチを行い、少しずつカーブを回復するようにしましょう。

ストレートネックだけでは積極的治療は行われない

ストレートネック自体は症状でありそれ自体が病気との扱いはされていません。従って整形外科などの病院でストレートネックと指摘されても、それによって治療が開始されることはなく、あくまで弊害が出た時の対処療法しかないのです。

首は人間の急所の一つであり、大切な神経が集中している部分です。安易な治療はかえって症状を悪化させるだけでなく、麻痺などの重篤な副作用を招いてしまうかもしれません。

「ストレートネックも手術で治るのでは?」と思っている人もいるようですが、これだけでは手術の適応にはならないのが現状で、

  • 頚椎ヘルニア
  • 頚椎捻挫
  • 頚椎損傷

などが発症して、初めて手術が検討されます。

従ってストレートネックの解消は医師に頼るのではなく、自己努力が重要だとの認識を持つようにしなくてはいけません。

ストレートネックはあくまでそれ自体が病気ではなく、病気を引き起こす爆弾が仕掛けられた状態と考えても良いでしょう。その爆弾を放置していると、いつか爆発して場合いによっては半身不随などの重症化を招いてしまうかもしれません。

そしてその爆弾は自己努力でしか解消する方法はないのです。「自分はストレートネックだ」と思っている人は、早速今日から対策をとった方が良いでしょう。

皆さんの首に乗っている頭は思っているより重いのですから…。

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