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専門家が教える四十肩・五十肩の治し方!本当の原因は腱の痙攣だった

肩の整体をうける女性

四十肩・五十肩は、現代医学をもっても未だはっきりした原因がわからず、効果的な治療法もないと言われています。

肩が固まって動かなくなり、こじらすと寝ているときにも痛みが襲ってきます。

命に別条のない病気の中では一、二を争うと言われる症状が、時の経過とともに消えていく不思議な病気です。

しかし、近年パソコンやスマホの操作を長時間行う人に急増したことから、その病態や原因が見えてきました。

それは、関節まわりの筋肉や腱の痙攣によるコリやしこりが初期症状の正体であり、こじらすとはじめて関節の炎症が現れるというものです。

したがって、改善策や予防法も従来とは大きく変わってきています。その最新情報を、四十肩・五十肩の専門家として解説していきます。

四十肩・五十肩の、他の関節疾患とちょっと違う症状の特徴

四十肩・五十肩は、

  • 肩の関節を動かすと腕の付け根が痛い
  • 動かす時に引っ掛かる
  • ひどくなると肩が動かなくなる
  • 寝ているときにうずく

などの症状が特徴の疾患です。

四十肩も五十肩も同じ症状で、中高年に発生することが多いためその名があります。正式には肩関節周囲炎といいます。

傷めたわけでもないのに、日常のふとした動作で腕の付け根に痛みや引っ掛かりを感じ出し、しだいに肩関節の動きが悪くなってきた場合、その可能性が高いといえます。

四十肩・五十肩は、肩こりやほかの関節症とはここが違う!

四十肩・五十肩の運動制限は、他の関節症と違い、比較的短期間で進行します。まず、肩を動かす時に腕の付け根の前や外側、あるいは後ろ側が痛くなります。

やがて肩関節の動きが制限されるのが、肩こりや筋肉疲労と異なる点です。とくに、横から腕を挙げる時と、背中や頭の後ろに手を回すのがやりづらくなります。

四十肩・五十肩が、同じように動きの制限される膝や股関節などの変形性関節疾患と大きく違う点は、関節が動かない状態が一生続くようなことはないことです。

四十肩・五十肩の本当の原因は「腱の痙攣」だった!

四十肩・五十肩の原因を解明するカギとなる現象が2つあげられます。

1 四十肩・五十肩は、不思議なことに一定の期間を経過すると自然に肩が動くようになります。この現象は、動かない期間こそ長いとはいえ、寝違いやぎっくり腰に似ています。
2 四十肩・五十肩で来院される方の傾向が変わったことです。私が27年前に治療院を開院した頃は、50代から70歳くらいの人に多くみられました。

ところが、最近は若い人、とくにパソコンやスマホを一日中使う人に多くみられるようになったことです。

この2つの現象は、「長年にわたり肩を酷使して起こる」「加齢による関節の老化現象」ではなく、別の原因があることを意味するのです。

一日中パソコン操作をするなど、同じ姿勢をとり続けるために筋肉は絶えず収縮しており、筋肉には張力が掛かり続けています。

張力は、筋肉の両端の腱にある腱紡錘という感覚受容器が感知し、情報が脳に伝えられて張力を緩めるような指令が出されます。

しかし、長時間にわたり張力が掛かり続けると、腱紡錘はその情報をさばききれず、腱は痙攣を起こします。腱は、関節を構成する骨に付着するため、腱が痙攣すると関節が動きにくくなります。

焦って無理に関節を動かし続けるなどこじらすことにより、関節包や滑液包の炎症や癒着、いわゆる肩関節周囲炎に波及していってしまいます。

当然ですが、痙攣は安静にしていれば、時間の経過と共に解けてきます。四十肩・五十肩が一定期間を経て自然に回復する理由は、その病態が痙攣にあるからです。

腕や肩甲骨に付く腱の痙攣により起こる肩の巻き込み

肩の巻き込みとは、肩甲骨や二の腕が前内方に捻じられて起こる肩関節の歪みのことです。

二の腕の前側の付け根の腱、肩甲骨の前側に付着する筋肉の腱が痙攣することで、肩甲骨や二の腕を前内方に引きつけることが原因となります。

四十肩・五十肩の症状のある側は、仰向けに寝ると床より肩が浮いて掌が入るくらいの隙間が空いています。これは、肩の巻き込みにより発生する現象で、四十肩・五十肩の患側に見られる特徴です。

肩が巻き込むと、関節がうまく噛み合わないため、関節の痛みや運動の制限につながります。

四十肩・五十肩の特効法!古法按摩由来の「腱弾き」

四十肩・五十肩の原因が腱の痙攣なら、治すためには痙攣を解く方法が必要になります。

足がつった時、思わず足首を反らせるストレッチする方法もその一つです。ただし、腱が硬直して関節が動かない状態のものには効果は少ないようです。

マッサージは、もともとは、フランスにて考案された西洋医学です。筋肉の中央に用いて血液やリンパを循環させる目的で行われるもので、腱の痙攣を緩めるものではないため基本的には適応しません。

腱の痙攣を解く方法は、実は、江戸時代に行われていた按摩術にありました。古法按摩の解釈(解きほぐすの意味)の術といわれるものです。

書物には、「痙攣しているスジを三味線の弦を引くように真横に軽く弾いて緩める」と記されています。

この腱弾きを、様々な施術を行っても改善しなかった自分自身の五十肩に行ったところ、スーッと痛みが引き、肩が動くようになりました。

私の施術所に来院される患者さんや四十肩・五十肩に悩む治療師に行ってみると、その即効性にびっくりされ、とても喜んでいただきました。

四十肩・五十肩によく効く!上腕二頭筋に行う「セルフ腱はじき」の方法

四十肩・五十肩に即効性のある、自分で行える腱弾き法を公開します。二の腕の付け根のあたりで、症状のある側の上腕二頭筋の2本の腱を弾く方法です。

上腕二頭筋は、肘を曲げる時に働く筋肉です。その腱は、パソコンやスマホ、あるいは手先の仕事において、肘を曲げて肩を前に出すポジションにて絶えず収縮を強いられます。

1 一本目の短頭の腱は、肩の関節にはまり込んでいる上腕骨頭の丸みと、その内側の肩甲骨の(烏口)突起の間に親指を入れ、グリグリとしたスジを探し、コリっと外側に弾きます。

四十肩と五十肩を改善するセルフ腱はじきの方法

2 そこから指2、3本下の辺りでも同じように外に弾きます。
3 もう一本の長頭の腱は、上腕骨頭の丸みにある割れ目(結節間溝)から指4本下の辺りを探り、腱の内側に指を沈めてから外に弾きます。

腱弾きの効果を高めるためのポイント

いったん、腱の手前に圧をかけて指を沈めてから、圧を緩めながら外に指を動かすのがコツです。

99パーセントの人は、左側の肩は息を吐きながら、右側は息を吸いながら弾くと、腱の痙攣が自然に緩みます。

腱を弾いた後に肩の巻き込みが改善され、仰向きに寝やすくなっているのがわかります。

四十肩・五十肩を予防するストレッチ法

四十肩・五十肩の動きの制限の原因となる筋肉をストレッチして緩めて、予防しましょう。

四十肩・五十肩になると制限される動き

四十肩・五十肩になると、二の腕を内旋・外旋するという動きがしづらくなります。反対側の肩を触るような動きが内旋で、背中に手を回す動きが外旋です。

仰向きに寝て、両肘を曲げた状態でイラストのように手を外に倒します。このように肘を曲げた体勢では、肘から先を外に倒す動きを外旋といい、内に倒す動きが内旋になります。

内旋と外旋の説明イラスト

そして、外旋する時に働く筋肉を外旋筋、内旋作用のある筋肉は内旋筋といいます。

内旋筋や外旋筋の緊張している側を緩めるストレッチをすると、肩関節や二の腕の捻じれが改善され、四十肩・五十肩の予防になります。

二の腕の外旋筋のストレッチ

二の腕を外旋しにくい側が、外旋筋の緊張側となります。この場合、内に捻じって引っ張ることで外旋筋がストレッチされ緩みます。

もう一方の手で手首を握って、息を吐きながら内側に動くところまで動かし、その位置で3つ呼吸してから手を放します。

二の腕の外旋筋のストレッチ

二の腕の内旋筋のストレッチ

外旋しやすい側は、内旋筋の緊張側です。仰向きのままで手を後ろに回す形で掌を下にして手を回し、背中の真ん中あたりで手を敷きます。

この体勢をしたまましばらく寝ていると、二の腕が外旋されることにより、肩関節の内旋筋がストレッチされて緩みます。

二の腕の内旋筋のストレッチ

息を吸いながら手を後ろに回し、その位置で3つ呼吸してから手を抜きます。

筋出力ストレッチの効果の秘密

これらのストレッチをした後、もう一度仰向けにて外旋する検査すると、左右の関節の動く角度がそろってきているのがわかります。

いずれも、動かしやすい側に動かすと、緊張している筋肉が緩み、関節の可動が大きくなるという「筋出力の法則」を利用したストレッチです。

四十肩・五十肩になったらしてはいけないこと、すると良いこと

「痛みを我慢してでも動かさないと、肩が固まって動かなくなる」という都市伝説が根強いですが、逆効果になりますので注意してください。

痛みを我慢して動かすとさらに動かなくなる!

肩を動かして痛みや引っ掛かりを感じると、動かなくなることを恐れて、肩を回すなどの運動をする傾向があります。

その痛みや引っ掛かりは、これ以上動かしてくれるなというサインです。それを無視して動かし続けると、ストライキをするがごとく、肩が動かなくなります。

四十肩・五十肩をケアするコツ

四十肩・五十肩の兆候が現れたら、できるだけ動かさないのがベストです。

夜にうずく、動かすと衝撃を伴う痛みがある急性期を過ぎてから、肩甲骨のみを上げ下げする、または前後に小さく回す運動から始めるとよいでしょう。
 
また、肩を冷却することはお勧めしません。腱の硬直を増長させ治りが遅くなるためです。熱感が生じたときは、長時間冷やすよりは瞬間冷却スプレーを用いるとよいでしょう。

四十肩・五十肩の即効法!古くい新しい腱弾きを是非お試しください

四十肩・五十肩の症状の改善には、江戸時代に行われていた、古法按摩の腱弾きが最適です。

私自身が五十肩になった時に、いろいろ試した中で唯一即効があったのが「腱弾き」でした。現代人向きに改良して施術を行う傍ら、「セルフ腱はじき」を考案して指導したところ、たいへん効果がありました。

その効果に出版社が注目し、本にもなった凄ワザです。ぜひ、お試しくだい。

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