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命に関わる危険ないびきチェック!その原因といびき防止対策

いびき

あなたは寝ている時に「いびき」をかきますか?どんないびきですか?と聞かれたとしても、自分のいびきを説明できる人はいませんね。

いびきをかくのは当たり前だと思っている人もたくさんいます。でも、実はいびきは命にも関わる危険な病気のサインであることも多いのです。

家族やパートナーに知っておいて欲しい危険ないびきについて、またいびきの改善法をご紹介します。

なぜいびきが起こるのか?いびきが起こるメカニズム

そもそもなぜいびきをかくのでしょうか?寝ている本人はいびきを自覚できませんし、家族やパートナーなど一緒に寝ている人からすれば、他人のいびきは自分の睡眠を妨げる不快なものでしかないかもしれません。

口を開けてのどの奥を見てみると、のどの奥には口蓋垂(こうがいすい)いわゆる、のどちんこが見えると思います。口蓋垂が付いている部分は、鼻へ抜ける気道と口とを分けている部分で、この部分を軟口蓋(なんこうがい)と言います。

なぜいびきが起こるのか?01

舌で上あごの前歯の後ろから奥の方へ触っていくと、途中から急に軟らかくなる部分がありますが、この部分が軟口蓋です。

ほとんどの人は、寝ている時に仰向けになるので、口蓋垂や軟口蓋、その周りの軟らかい部分が重力によって下の方へ垂れ下がり、気道を狭くしてしまいます。

なぜいびきが起こるのか?02

気道が狭くなると空気が通るスピードが速くなり、口蓋垂や軟口蓋が振動するためいびきの音が出るのです。いびきの70%以上は口蓋垂と軟口蓋が振動することによって起こります。

いびきをかきやすい人の特徴

口腔の構造は誰もが同じはずですが、毎晩いびきをかくという人もいれば、いびきを全くかかないという人もいます。ある程度想像がつくかもしれませんが、次のようなタイプの人はいびきをかきやすいと言えます。

太っている人
肥満によって気道や軟口蓋が肥厚しているため気道が狭くなる
首が短い人
首周りの脂肪が厚くなりやすいため気道も狭くなる
下あごが小さい人
舌の奥の方(舌根)がのどに落ち込みやすく気道が狭くなる
口蓋垂が長い人
口蓋垂が長いと空気抵抗を受けやすく振動しやすい
扁桃(腺)が肥大している人
空気の通り道が狭くなりやすい
鼻筋が曲がっている人
この場合は鼻の奥にある鼻腔が振動していびきをかく

こうした人は、体質的にいびきをかきやすいと言えます。

男性のほうがいびきをかきやすいのは本当?

習慣的にいびきをかく人を男女別に比較すると、男性80%、女性20%くらいの割合になります。いびきをかく原因には肥満がありますが、女性は男性以上に体系を気にしてダイエットなどを積極的にするため、いびきも少ないようです。

また、男性は仕事の付き合いなど、何かとお酒の席が多く深酒をしやすい習慣があることもいびきが起こりやすい原因です。

さらに、寝相が悪いと寝ている時の姿勢が悪くなり気道が狭くなるため、寝相が悪くなりがちな男性はいびきをかきやすくなります。

こうした理由から、男性のほうが女性よりもいびきをかきやすいと言えますが、女性でも肥満を放置していたり、深酒が多くなれば男性と同じようにいびきをかくことになります。ですから、男女比というより生活習慣の問題かもしませんね。

身体的特徴や生活習慣でいびきをかきやすくなる場合もありますが、注意したいのは病気が原因かもしれない「危険ないびき」です。

こんな6つの病気が潜んでいるかも!いびきをかくことが危険な理由

疲れている時やお酒を飲んだ時にはいびきをかきやすくなる、と言う人は多いと思います。そのため、いびきをかくのは熟睡している証拠だという人もいますが、それは全くの間違いです。

いびきは端的に言えば睡眠中の呼吸障害です。先ほどあげたような様々な理由で、空気の通り道が狭くなることでいびきが起こりますから、正常な呼吸ではなくなるわけです。

では、いびきによってどのような問題が起こるのか、そしてどんな病気が隠れているのか…見ていきましょう。

1.朝の目覚めが悪い…睡眠障害が起こる

空気の通り道が狭くなるということは、呼吸をするたびに横隔膜や肺、のどの筋肉など呼吸器全体に大きな負荷がかかります。大きな力を入れないと呼吸ができなくなるということです。

一晩中、呼吸をするたびに大きな力が必要になれば、その分体力が消耗するので体をゆっくり休めることができません。日常的に熟睡感がないという人は、いびきをかくことによって体が十分に休めることができていないという原因もあるのです。

2.脳卒中の危険も!睡眠中の血圧が高くなる

いびきは気道が狭くなることで起こる呼吸障害ですから、呼吸をするたびに力まなければいけなくなります。力むことによって血圧が上がった状態が一晩中続くことになります。

人間は本来寝ている時に、脳や体を休めるために交感神経の働きが低下し副交感神経の働きが優位になります。しかしいびきをかくことで血圧が上がるので、本来寝ている時には休んでいるべき交感神経が刺激されてしまいます。

寝ている時に不必要に交感神経が活動すると、体がリラックスできないため眠りが浅くなり熟睡できない原因になるのです。

そして最も心配なことは、睡眠中に血圧が上がった状態が続き脳の血管が破れる脳溢血(脳卒中)が起こることです。睡眠中に突然死が起こる原因には、いびきが関係している場合も多いのです。

3.呼吸が止まる・・睡眠時無呼吸症候群

毎晩のようにいびきをかく状態が続けば、睡眠時無呼吸症候群のリスクも高まります。いびきの状態までなら、まだかろうじて呼吸はできていますが、睡眠時無呼吸症候群は、一時的ですが完全に呼吸が止まります。

睡眠時に呼吸が止まるということは、脳や体にとって最も大きなダメージを受けることになります。人間の体は常にリズミカルに呼吸をすることが大前提としてできていますから、呼吸が止まることによる肉体的・精神的なストレスは計り知れません。

また、一時的に呼吸が止まり再び呼吸を再開する時には、大きな圧力が必要となるため、血圧が急上昇します。その時に脳卒中や心筋梗塞が起こる場合もあります。いびきは睡眠時無呼吸症候群を示すサインであるかもしれないのです。

4.女性は特に注意!甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症の症状の1つとしていびきが挙げられます。甲状腺機能低下症とは甲状腺ホルモンの分泌が低下する女性に多い病気です。

この病気になると体のあらゆる機能が低下してしまい、

  • 倦怠感
  • 寒気
  • 食欲不振
  • 便秘

などの症状が現れるようになります。いびきに加えこのような症状がある場合は要注意です。

甲状腺の病気にかかると、いびきという症状が現れるケースが多々あります。甲状腺は喉仏の部分にあり、ここが病気により腫れることでいびきをかきやすくなるからです。

甲状腺が腫れると手で触っても気づくことができます。日頃から喉仏を触って腫れチェックする癖をつけることが大事です。

5.副鼻腔炎(蓄膿症)で息ができない…

鼻の副鼻腔という場所が炎症を起こし膿が溜まってしまう病です。発症のきっかけは風邪や細菌によるものがほとんどです。

副鼻腔炎になると

  • 鼻づまり
  • 鼻水
  • 鼻の中の異臭
  • いびき
  • 味覚障害

などの症状が現れます。

6.普段いびきをかかない人が突然!?危険な脳梗塞

普段いきびをかかない人が、ある日突然大きないびきをかき始めた場合は注意が必要です。あまり知られていませんがいきびが脳梗塞のサインになるケースがあるのです。これは脳の異常で筋肉が緩み舌が落ちることによっていびきをかきやすくなる為です。

脳梗塞が原因となっている場合は異常に大きないびきであったり、起こしても意識が朦朧としているケースが多いと言われています。少しでも異変を感じたら声をかけ、意識がないようでしたらすぐに救急車を呼ぶようにしましょう。

いつもグースカいびきをかいているから平気平気、ではありませんよ!

このように様々な病気が潜んでいるかもしれないので、しっかり危険ないびきを見極める必要があるのです。

あなたのいびきは大丈夫?危険ないびきの見分け方

いびきは一種の呼吸障害で命に関わる危険ないびきもあるのですが、体調不良などにより一時的にいびきをかく場合もあります。自分や家族、パートナーのいびきが危険ないびきかどうかをチェックしてみましょう。

それほど心配がいらないいびき

次のような原因によって起こるいびきは、一時的でやむを得ないいびきですから、それほど心配はいりません。

風邪や花粉症、のどや扁桃腺の腫れなどが原因で起こるいびき
鼻づまりやのどが腫れることで一時的に気道が狭くなる。
スポーツや登山、激しい運動、海外旅行の時差など一時的な疲労が原因のいびき
強い疲労がある場合、酸素を取り込むために一時的に口呼吸になる。
忘年会など年に数回程度のアルコールの飲み過ぎが原因で起こるいびき
大量の飲酒により、のどの筋肉がゆるみ気道が狭くなる。
口蓋垂が長い人
口蓋垂が長いと空気抵抗を受けやすく振動しやすい
睡眠導入剤(睡眠薬)の服用時に起こるいびき
薬剤の影響で筋肉が弛緩する。
肥満ではない人が高齢になってから時々起こるいびき(老衰が原因のいびき)
のどの筋肉が衰えるが老衰なのでやむを得ない。

すぐにでも治療が必要な危険ないびき

次のようないびきは危険ないびきの可能性が高いので、すぐにでも専門医を受診する必要があります。家族やパートナーの方は注意深く観察することが大切です。

長年の習慣化したいびき
慢性疲労や睡眠障害による様々な異常が起こる。
大いびき
呼吸に負荷がかかり、脳卒中など命に関わる病気を引き起こす。
往復いびき(息を吸うときも吐く時もいびきをかく)
普通のいびきの2倍の負担が体にかかることになる。
呼吸の頻度が速いいびき
呼吸気に何らかの障害がある。
音(呼吸)がときどき止まるいびき
睡眠時無呼吸症候群の疑いが強い。
いままでいびきをかいていなかった人が突然かくいびき
一時的な原因がなければ、呼吸気に何らかの異常が起こっている疑いがある。

こうしたいびきには注意が必要です。特に習慣的な大いびきや、いびきの音や様子が変化した時には、脳卒中や認知症など何らかの病気と関わりがあることが多いので注意が必要です。

いびきによる睡眠障害が起こっていないかチェック!

いびきが原因で睡眠障害が起こっている場合、次のような自覚症状が現れる場合があります。家族やパートナーにいびきを指摘された場合、心身に影響が及んでいないかチェックしてみましょう。

  1. 朝の目覚めが悪い
  2. 起床時に口の中が乾いている
  3. 良く寝たはずなのに、日中に強い眠気を感じる
  4. 記憶力や集中力が低下してきた
  5. 精神が落ちつかずイライラすることが多い
  6. 肥満である

こうした自覚症状がある場合、いびきによって睡眠障害が起こっている場合があります。該当する項目が多い人は、すぐにでも専門医を受診することをお奨めします。

自分のいびきが心配ないものなのか、それとも危険なものなのか…

他者から聞いた傾向と自覚症状チェックで、本当に大丈夫なのかどうか考えてみましょう。

見過ごさないで!子供のいびきは大人のいびきより危険

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子供がいびきをかいて寝ている姿を見ると、「よく寝ているなあ」と微笑ましい気持ちになるかもしれません。ところが子供のいびきは大人のいびきよりも危険な場合があります。

大人は様々な原因でいびきをかくのですが、基本的に子供はいびきをかきません。子供がいびきをかいて寝ていること自体が異常なことなのです。ですから「我が子がよく寝ている・・」などと悠長なことを言っていられません。

子供は風邪を引いた時やアデノイドのようなのどに病気がある場合以外には、慢性的にいびきをかく原因がないのです。

子供が慢性的ないびきをかいて寝ている場合、次のような問題が起こります。

  • 慢性的な睡眠不足が起こり、脳や体を十分に休めることができない。
  • 睡眠中に分泌される成長ホルモンが不足し、身体の発育に悪い影響を及ぼす。
  • 睡眠の質が悪くなるため、集中力や持続力がなくなり勉強も運動も苦手になる。
  • 昼間眠くなり昼夜が逆転し生活のリズムが根底から崩れる。
  • 肥満が原因の場合も多く、大人と同じように睡眠時無呼吸症候群が起こる。

子供はまだ成長の途中なので、睡眠障害による悪影響は大人よりも深刻なものになります。逆に、いびきに早く気づき適切に対処すれば、日常生活において何らかの問題があった子供が劇的に良い方向へ変化することも多々あります。

子供がいびきをかいて寝ているのを見つけた場合は、親や兄弟や周りの家族は、子供のいびきは異常だと考え、早急に専門医を受診させるなどの対処をする必要があります。

突然死に至ることも!赤ちゃんのいびきには最大限の注意を

赤ちゃんがいびきをかくのは、ほとんどの場合、先天的な病気や障害によるものと考えられています。顎の発達が遅れる小鍔症や舌が肥大化する巨舌症、口蓋の形が変形する口蓋弓の障害などがいびきの原因と考えられます。

こうした原因で起こる赤ちゃんのいびきによって起こる最も怖い病気が、乳幼児突然死症候群(SIDS)です。赤ちゃんのいびきによって呼吸が止まり突然死が起こる場合があるのです。赤ちゃんのいびきには最大限の注意を払う必要があります。

いびきを治す方法6つでぐっすりスヤスヤ

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では、いびきを治すにはどのような方法があるのでしょうか。簡単にできるいびきの予防法から紹介していきます。

1.でるだけ横向きで寝る工夫をする

いびきは仰向けで寝るほど起こりやすくなります。ですから、なるべく横向きで寝る習慣をつけることでいびきをかきにくくなります。

寝ている間に寝返りを打ち仰向けになることを予防するには、布団の片側に座布団などを敷いて片側だけを少し高くすると上向きになる時間を少なくすることができるので、いびきが予防できます。

また、枕の高さを少し高くすると、軟口蓋や舌が真下に垂れ下がることを防ぐことができ、いびきの防止につながります。

2.いびき用のマウスピースを使う

スリープスプリント引用画像

マウスピースといっても、ボクサーやスポーツ選手が使うマウスピースではなく、スリープスプリントといういびき防止専用のマウスピースを使い下顎を少し前にずらすことで、のどの空間を広げ気道を確保していびきを予防する方法です。

スリープスプリントは歯医者さんで顎の骨格を測り、一人ひとり自分専用のオリジナルのものを作ります。いびきの程度にもよりますが効果は高いとされています。

3.絆創膏を使っていびきを予防する

いびきを予防する方法で最も簡単なのは、市販の絆創膏を使い上唇と下唇に縦に絆創膏を貼り、口が開かないようにする方法です。絆創膏の代わりにサージカルテープを使っても構いません。

口が開たままで寝ていると呼吸する時の息の量が多くなるため、いびきが起こりやすくなります。そこで、絆創膏やサージカルテープを使い、口を閉じることでいびきを起こらなくするのです。ただし、鼻呼吸が確保される場合にして下さい。

また、市販されている「ブリーズライト」のような鼻孔拡張テープを使い、鼻からの呼吸量を多くすることで、口呼吸を少なくしていびきを予防する方法もあります。いずれも簡単な方法ですから、一度試してみる価値はあると思います。

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4.睡眠時無呼吸症候群の場合はCPAP(シーパップ)を使用する

いびきがひどく睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合には、CPAPという装置を使って呼吸を確保する方法があります。これは、酸素マスクのようなもので口と鼻を覆い、呼吸のリズムに合わせ圧縮された空気を気道に送るという方法です。

cpap引用画像

簡易型のコンプレッサーを枕元に置き、寝ているときは常時マスクを装着します。医師の指導の元で使うため、検査などを受け使用の許可を受けなければいけません。

5.根本的に肥満を解消する

いびきの原因の多くは肥満が関係していますから、いびきを解消するには根本的には肥満を解消する必要があります。肥満の解消法にも様々なものがありますので、自分ができそうなことから始めれば良いと思います。

差し当たり体重3キロ減、ウエスト3kg減を目標にしてみましょう。内臓脂肪を減らすだけでも寝ている間の成長ホルモンの分泌が促進され、成長ホルモンは脂肪を分解する働きがあるので、好循環が生まれます。

6.タバコは厳禁、飲酒は適量にする

タバコを吸う習慣があると口腔やのどに慢性的な炎症が起こり、いびきをかきやすくなります。血中の酸素飽和量も減少するので寝ている間の呼吸の回数が多くなり、これもいびきの原因となります。タバコは厳禁です。

また、飲酒はのどの筋肉を緩めいびきを引き起こす原因になりますので、適量を守りましょう。タバコと飲酒の両方の習慣がある人の7割以上は程度に関わらずいびきをかいているというデータもありますので要注意です。

いびきは一緒に寝ている人の迷惑になるだけでなく、様々な病気を引き起こす原因となり、場合によっては命の危険にもつながります。いびきくらい…と軽く考えず、いびきも病気の1つだと認識し予防に努めることが大切です。

少しでも体調の異変を感じる場合は病気を疑い、いち早く専門医を受診するようにしてくださいね。

今はいびき外来の数も増えてきていますから、相談してみるのも手でしょう。

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