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喫煙男性は要注意!バージャー病で手足切断のリスクありかも

喫煙男性

タバコは百害あって一利なし、と言われます。これはタバコを吸う本人よりも副流煙を吸うまわりの人の健康被害の方が大きいから、そしてタバコに含まれるニコチンが肺がんのリスクを高めるといった様々な健康被害があるということからきています。

さらに、「タバコを吸って手足の切断リスクが高まる」こう言われたら…あなたはそれでもタバコを吸いますか?

喫煙でなぜ手足の切断に?バージャー病のメカニズム

タバコの影響を受けるのは肺や喉など呼吸器系のイメージがあります。確かに、呼吸器系にも大きなダメージを与えますが、タバコが体に与える影響はこれだけではありません。

タバコを吸うと血管が収縮します。血管が収縮すると聞いてもあまりピンときませんし、タバコを吸い終われば元に戻る、寒い時だって血管は収縮するじゃない、と思う人もいるでしょう。

「血管が収縮する」というのは一時的に血管が縮こまり細くなる状態です。縮こまり細くなった血管も時間の経過とともに元の状態に戻りますが、収縮した時に何もないというわけではありません。

1回限りなら問題ないとしても、タバコを吸う度に収縮を繰り返せば血管もダメージが蓄積され脆くなっていきます。さらに収縮したときに血流が悪くなるため血の粘度が高まります。

これを繰り返せば血がドロドロ、血管もボロボロになり、更には血の粘度が高まると血栓ができやすくなり、やがて抹消に血が行き届かなくなります。

素人でもこの状態を聞いただけで明らかに不健康な状態であると想像できます。収縮を繰り返すと血管の炎症もひどくなり、バージャー病へと悪化していきます。

バージャー病はほとんど聞かれない病名ですが、日本語では閉塞性血栓血管炎と呼ばれます。

これなら血管の炎症からくる病気だとわかりますね。

受動喫煙でも発症する!バージャー病が怖い本当の理由

たばこ家族害

バージャー病は難病に指定されています。血行障害により手足の血管(動脈)が詰まり末端に血液が送られなくなり、初期には手足の冷えやしびれという冷え性とよく似た症状が出ます。

冷え性の人も血行不良が原因で手足など末端に血が行き届かず、冷感やしびれを感じる事がありますが、体を温めるなど自分でもある程度は対処できます。

バージャー病の場合はタバコが原因となっているため簡単には解決できません。手足のしびれや、血管の収縮でタバコを吸った時に軽いめまいがあっても、目に見えないところで起きている炎症には気づきません。

タバコが原因となる事からバージャー病はタバコ病とも呼ばれています。バージャー病が恐ろしいのは、血管が詰まり血液の流れが滞ると、血液が行き届かない部分は壊死してしまうからです。

見えないところで進行していきますから、症状が出た時には手足を切断しないと命をも脅かす事になっているかもしれません。

バージャー病の原因はタバコですが、恐ろしいと言われる原因は吸う当人の手足の切断リスクだけではありません。受動喫煙による患者も確認されている事を覚えておいてください。

タバコはただでさえ百害あって一利なしと言われているにも関わらず、リスクを承知で吸っているのならまだ仕方ないと思える部分もあります。

しかし自分はタバコを吸わないのに、近くにタバコを吸う人がいた事でバージャー病にかかってしまったら、後悔してもしきれません。

受動喫煙は同じ家で暮らす家族、職場でもタバコを吸っているなら喫煙所の近く、もしくは室内に居る全員が、バージャー病のリスクにさらされるのです。

バージャー病の症状を見落とさないで!注意したい症状と特徴

バージャー病はタバコが原因となるため、喫煙者はリスクが高い事を覚えておきましょう。次のような症状が現れたら要注意です。

  • 手足の冷えやしびれ
  • 安静時の疼痛
  • 下肢に現れる足の痛み
  • 皮膚の蒼白
  • 皮膚の潰瘍やただれ

一見タバコとは結びつかない症状ですが、これらの症状がある人は一度病院で検査を受けた方がいいかもしれません。

下肢の痛みは安静時の疼痛と似た痛みですが、長い時間歩いた時に感じやすいと言われています。休めば痛みは消えていきますが、また歩き始め痛みを繰り返すような場合は注意しましょう。

バージャー病と診断されても即、手足の切断になるわけではありません。最初に血流を改善する治療を行い、血栓が出来にくい状態にします。

さらに症状が進むと皮膚の壊死や潰瘍ができますが、こうなってからも高圧酸素療法や再建手術、細胞移植という選択肢もあります。

バージャー病は治療も可能ですが、何らかの症状が出る頃にはかなり悪化した状態です。再建手術が出来る人は患者の2割程度と数も少なく、最終的に切断を余儀なくされる事も少なくないのです。

バージャー病のリスクが高い人

原因がタバコである以上、喫煙者は誰もがリスクを抱えていますが、なりやすい人の特徴がいくつかあります。

バージャー病の患者数は約1万人と推計され、男女の比率では9対1の割合で男性となっており、特に30代から40代に多い事が確認されています。

遺伝的要因の可能性も高いと言われており、家族に喫煙者がいてバージャー病にかかったという場合は注意が必要です。自分がタバコを吸わなくても、家族に喫煙者がいれば家族全員にも影響が出ます。

やっぱり禁煙!医者にも禁煙治療を徹底されます

タバコを吸う人全員がバージャー病になるとは限らず、はっきりとした原因は解明されていません。しかし喫煙がバージャー病のリスクを高める事は明らかですし、自分だけでなく周囲の人にも影響を与える以上は軽視できません。

一番の解決策は禁煙です。バージャー病と診断されても、禁煙をした事で手足の切断は免れ、その後も禁煙を続け症状が改善した人もたくさんいます。

病院の治療法でもまずは禁煙指導が

病院でも厳しい禁煙指導が行われます。同時に手足の保温と保護に加え、歩行訓練や運動療法などが取り入れられます。

薬物療法としては

  • 経口抗血小板薬
  • 抗凝固薬
  • プロスタグランジンE1製剤の静注

などが行われます。

重症化している場合には血行再建手術を余儀なくされるでしょう。ただし、末梢の血管の状態がひどいとそういった手術を受けられませんので、交感神経節切除術やブロックが適応されます。

肺の細胞や切断した手足は元には戻らない…

タバコが原因になる病気は他にもありますが、禁煙しない以上確実に体にダメージを与え続けます。慢性閉塞性肺疾患もタバコが原因で起こる病気ですが、この場合は肺がボロボロになり呼吸ができなくなります。

肺の細胞は一度壊れると二度と元には戻せません。バージャー病が原因で指や手足を切断すれば、これも同じく元には戻せませんよね。

これを聞いた時わたしは耳を疑いましたが、バージャー病と診断され手足の切断をしても尚、タバコが辞められない人もいるといいます。

タバコは依存性が強く、習慣になってしまうと簡単に辞められないのも厄介なところです。しかし重篤な病気のリスクを高める以上、吸わない事が一番の解決策となる事を覚えておいてくださいね。

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