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居眠り運転による事故も!睡眠時無呼吸症候群はこんなに危ない!

「いびき=熟睡」とは限らない

睡眠というのは体の傷んだところを修復し1日の疲れをリセットするという重要な役割があります。しっかり眠れるほどその効果は高まると言えます。

私達は1日の1/4~1/3もの時間を睡眠に使っています。この貴重な時間を良質なものにしたいですね。しかし良質の睡眠がとれている人というのは案外に少ないようです。

高いびきをかいて寝ている人を見ると、とても気持ち良さそうに熟睡しているように見えます。しかし必ずしもいびきをかいている状態が熟睡とは言えません。むしろ、病的な場合も少なくありません。

長時間寝たはずなのに翌朝の体がスッキリしない、日中に眠い…という人で家族からいびきを指摘された人は、熟睡できていなかった可能性が十分にあります。

しかも、いびきの状態によっては「睡眠時無呼吸症候群」という病気も考えられます。日本ではおよそ300万人はいるとされている現代病です。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が一定期間止まってしまう病気です。SAS(sleep apnea syndrome)とも呼ばれます。SASの定義は以下の通りです。

・一晩に無呼吸(口、鼻の呼吸が10秒以上停止すること)が30回以上起こる。または
・ 1時間あたりの無呼吸の回数が平均5回以上を超える。

寝ている最中のいびきと無呼吸が特徴で、以下のような症状がみられます。

・大きないびき
・いびきが急に止まりしばらく無呼吸が起こる。
・途中で目が覚めやすい。
・寝汗
・呼吸が乱れる。

しかし、眠っている当人にはその自覚がないことが多いのです。正常な睡眠の場合、浅い睡眠の「ノンレム睡眠」と深い睡眠の「レム睡眠」を繰り返しますが、SASの場合には無呼吸によって睡眠が浅くなるためにノンレム睡眠が増えてしまい熟睡できなくなってしまいます。

SASになりやすい人とは

SASには2種類のタイプがあり、9割以上が「塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)」です。OSASは睡眠時に舌が奥に下がって気道をふさぐために起こります。

睡眠時に気道をふさぐ原因には首周りの脂肪による圧迫があげられます。SASになりやすい人には肥満が多いです。お相撲さんに多く、脳卒中で亡くなったカリスマプロレスラーもSASだったようです。肥満だけが原因ではなく、痩せている人でも起こる場合があります。

あごが短い、下あごが引っ込んでいる、舌の付け根が大きい、首に脂肪がついている、歯並びが悪いといった体型の人も気道がふさがれやすいためにSASを引き起こしやすくなります。ちなみにもう一つのSAS「中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSAS)」は、脳血管障害など中枢神経の影響で起こるものです。

SASはこんなに怖い

睡眠が著しく妨げられることでこのような弊害が起こります。

就寝中に脳や体の疲労を取ることができないまま、日常生活を送らなければならない

一晩寝ても前日の疲れは取り切れていないので疲労感がつきまといます。慢性的に睡眠不足になっているので、日中に集中力低下、倦怠感、強い眠気が起こりやすくなります。

そのために仕事や日常生活に支障を及ぼすこともあります。また、最も危険なのが車の運転や機械の操作中の事故が起こりやすくなってしまう点です。

SASの人は通常の人に比べ車の運転中にもよおす眠気が強くなりやすく、居眠り運転が5倍起こりやすいともいわれています。またSASのドライバーによる交通死亡事故は通常の人に比べ3倍ともいわれています。

無呼吸は体に大きな負担を与える

睡眠中に繰り返される無呼吸によって間欠的低酸素血症を引き起こしやすくなります。これは無呼吸の間には酸素が供給されなくなり血液中の酸素が欠乏するために血管やさまざまな機能に障害が起こりやすくなることです。

そのためSASになると、高血圧、脳血管疾患、心疾患、糖尿病、うつ病などの合併症を引き起こすリスクを大きく高めてしまいます。さらに従来の生活習慣病を持っている人がSASを併発すると脳血管疾患、心疾患で死亡するリスクが高まるともいわれています。

SASの予防と治療法

SASの予防で効果的なのは肥満予防です。ダイエットは他の生活習慣病にも効果があり、SASの合併症のリスクを総合的に下げることになります。飲酒はSASの症状を悪化させるので控えるのがのぞましいです。寝酒は危険です。

また、SASが疑われる場合には医療機関を受診することをおすすめします。検査でSASと診断された場合には専門の治療を受けます。

・生活指導(ダイエットなど)
・マウスピース療法
・シーパップ療法(機器からチューブを通して空気を気道に送る)
・外科療法
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