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昼間の眠気やいびきに要注意 知っておきたい睡眠時無呼吸症候群

二十四節気の処暑も過ぎ暦の上では秋ですが、日本列島は連日猛暑日が続いています。夜になっても気温は下がらず熱帯夜の連続で寝苦しい日々が続いています。

睡眠はしっかりとれていますか?睡眠は身体と脳の休息となるとても大切な時間です。エアコンを上手に活用するなどしてしっかりと睡眠をとって身体も心も活力もリフレッシュしたいものです。

眠っている間に息が止まる

睡眠時無呼吸症候群と言う病名をご存じですか。あまりなじみのない疾患かもしれませんが、文字の通り睡眠中に無意識に呼吸が停止してしまう病気です。

呼吸が止まってしまうので身体は酸素不足となり、心臓や脳に大きな負担をかけることになります。眠っている間なので本人も気づかないことが多く、検査や治療を受けていない潜在患者が多数存在すると推測されています。

睡眠時無呼吸症候群の症状

昨夜、しっかりと眠ったはずなのに次の日の昼間、強い眠気に襲われることはありませんか。また体が重いと感じたり、疲労が取れないと感じることはありませんか。このような感覚が継続したならば、睡眠時無呼吸症候群を疑ってみる必要があります。

睡眠時間は個人差が大きくこれだけは必要・充分とは一概に言い切れませんが、しっかりと眠ったはずなのに上記の症状があれば要注意です。また睡眠中に「いびき」をかく人も注意が必要です。このような自覚症状があれば疲れているからで済ましてしまわないで専門医の診察を受けることをお勧めします。

睡眠の働き

睡眠の最も重要な働きは脳の休息です。人間の脳は起きている間は常に活動を続けています。一方、筋肉は起きている間でも使わない・負荷をかけないことによって休息を取ることが可能です。しかし、脳は、睡眠をとることによってしか休むことが出来ないのです。

ところが睡眠時無呼吸症候群の場合は睡眠中に呼吸を止めることにより身体や脳を酸素不足の過酷な状態にさらし、休息させるどころか逆に負荷をかけることになっています。これが毎晩継続するのですから身体や脳に与えるダメ-ジは相当なものになることはお分かり頂けると思います。

睡眠時無呼吸症候群はなぜ起こるのか

無呼吸の原因は2つ考えられます。一つは、呼吸の際の空気の通り道である上気道が狭窄して空気がうまく通れなくなってしまうことに起因します。

ノドのまわりに付いた脂肪が気道を圧迫したり、舌の付け根が上気道に落ち込んだりして気道狭窄を起こし空気が通り難くなり無呼吸を引き起こします。「いびき」はこの気道狭窄が原因です。このタイプを閉塞性睡眠時無呼吸症候群と呼びます。

もう一つは、脳からの呼吸の命令が出なくなってしまう呼吸中枢の異常が原因のものです。このタイプを中枢性睡眠時無呼吸症候群と呼びます。大多数の睡眠時無呼吸症候群は、物理的な気道の狭窄が原因の閉塞性睡眠時無呼吸症候群です。

睡眠時無呼吸症候群の診断と治療

睡眠時無呼吸症候群の確定診断には専門医による検査が必要です。専門医のいる施設に一晩検査入院して睡眠中の呼吸の状態や血液中の酸素飽和度、心電図、筋電図、脳波、眼球運動等を連続して記録するポリソムノグラフィ-という検査を実施します。

この検査は、各種電極を身体に装着しますが、痛みも全くなく、普段通り眠っている間に終わってしまう検査です。

治療はシーパップと呼ばれる装置を使用して圧を加えた空気をマスクを通じて送り込み、気道の狭窄を防ぎ呼吸の際の空気の通り道を確保することによって呼吸を助ける治療をします。

このマスクを着けて眠ります。するとマスクからの空気が呼吸を助けてくれるので楽に呼吸することが出来て睡眠中に呼吸が止まることはありません。

この治療により、しっかりと眠ることができて、睡眠が本来持っている役割の脳と身体の休息が充分に果たされることにより毎朝の快適な目覚めが得られます。ひいては翌日の仕事や学業の能率か上がります。この機械は健康保険も適応されますし非常に有効な治療法で第一選択とされています。

合併症にも要注意

この疾患、眠っている間に脳や身体への酸素が不足することで様々な合併症へのリスクが懸念されています。本来休息をとるべき眠っている間も脳や心臓に大きな負担がかかっています。

その結果、脳や心臓をひっそりジワジワと攻めてきたダメ-ジはやがて心疾患や脳虚血と言った形で表に出るダメ-ジとして現れます。

また昼間の極度の眠気により引き起こされる交通事故のリスクや仕事や学業の効率低下といったデメリットが付きまといます。健康で快適な生活を送るためにも少しでも心当たりのある方は、検査を受けてみてはいかがでしょうか。

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