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睡眠不足はアルツハイマーのもと。睡眠中の脳の活動が関係!

皆さんは睡眠時間を何時間とっていますか?

睡眠不足が身体にも脳にも悪いことはご存知だと思います。では逆の考えで質問しましょう。どうして生き物は眠るのでしょう?なぜ睡眠が必要なのでしょうか。人は人生の3分の1を睡眠に使っていると言われます。

こんなにしたいことも山程あるのに3分の1って多すぎないかなって思います。でも必要でなければ3分の1もとりません。実はこれは医学でも大きなテーマでした。身体の疲れをとる為だとか、日中の記憶などの整理を寝ている間にしていることも分かってきていました。

それにしてももっと大きな何か必要性があるのではないかということが疑問視され続けてきたのです。何故なら寝ている間は無防備です。その間に何があるか分かりません。それでも眠らなければならない理由は?アルツハイマーなどの病気との関連もあって謎が深かったのです。

今回明らかになったのは、脳が自身で脳内の掃除をしているということが確認できたことでした。確かに身体にはリンパ腺が張りめぐらされていて体内の老廃物を代謝しています。しかし脳にはリンパ腺がありません。でも脳も活動している以上、老廃物が溜まってきて当然です。

それをどうやって除去しているのでしょうか。それについては以前からの研究で大脳の髄液が脳の神経細胞に浸潤していき収縮することで老廃物を出しているというのだろうということまでは分かっていました。これをきちんと明確に見ることができれば、もっと脳の神経の働きについて分かるはずです。

なんと新しい顕微鏡のおかげでした

2光子励起顕微鏡という新たな顕微鏡が発明されました。この顕微鏡では生きた動物の脳内の血流や神経活動がはっきりと分かるのです。そこで今回、ハツカネズミの脳内を探ることができました。ハツカネズミの脳はヒトの脳によく似ているそうです。

眠っている間のハツカネズミの脳を調べると脳の神経細胞が収縮している様子が見られたそうです。その働きは起きている間の10倍にもなっていたそうです。そしてその時の脳の状態は深い眠りの状態だったそうです。

夢を見ている間は浅い眠りです。これをレム睡眠と言います。皆さんも聞いたことがあると思います。これとは逆に深い眠りの状態をノンレム睡眠と言います。この2つの睡眠の形が交互に繰り返されながら動物は眠っています。

このノンレム睡眠時に脳が大きく収縮することが分かりました。その収縮率はなんと60%にもなるそうです。脳はこの時にできる限り脳を小さくして沢山の髄液を集められるように空間を頭の中に作るのです。

そこに溜まった沢山の髄液が脳を包み込むと脳の神経細胞にまで髄液が浸潤していきます。そして脳のお掃除がはじまるわけです。何とも凄いことを脳は自らの動きでしているのです。その為には深い眠りが必要なわけです。

アルツハイマーやパーキンソン病との関係

アルツハイマーやパーキンソン病は脳の働きがうまく働かなくなり、ある種のたんぱく質がどんどん脳に溜まってしまいます。これも老廃物の仲間です。

今回の研究者は脳の洗浄システムが実際に分かることができるようになって、アルツハイマーやパーキンソン病などのような脳疾患の解明や治療に大きく貢献できるだろうと言っています。また脳がこの働きをするのは眠っている間だけではなく起きている間にもしているそうです。

脳がこの働きをいつ、どのようにおこなって老廃物を取り除いているのかを深く理解することは、この働きをうまく調整して効果的に機能させる為の大きな第一歩であると言っているそうです。

睡眠不足が多ければこの働きも少なくなります

これだけのことを脳が睡眠中にしているのですから、なぜ睡眠不足が身体に悪いのか、また脳にも悪いのかがお分かり頂けると思います。睡眠不足が続くと体調も悪くなるのは経験されたことがある方ならお分かりでしょう。

しかしどうしても仕事の都合上、睡眠不足が仕方ないのは現代人ではあり得ます。日ごろが睡眠不足であれば休みに沢山寝ればいいのではと思っていませんか。今回の研究とは別ですが、確かにその休日を利用した睡眠不足の解消もとても良いそうです。

しかし寝方を間違ってしまっては元も子もありません。休日も寝る時間を遅くして翌日は昼過ぎまで寝ているということをしていませんか?これは体内時計が狂ってしまい体調にも変化をきたすのでやめて下さい。

一番良いのは寝る時間を早くすることです。そして翌朝はきちんとしたいつもの時間に起きましょう。そうすると体内時計が狂わずにたっぷりと眠ることができるので疲労回復に繋がりますよ。

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