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モーラステープの怖い副作用!効能より女性に知ってほしい事

医療用テープを貼る女性

モーラステープと言う外用薬があります。さまざまな痛みによく効く非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)です。

いわゆる湿布薬ですので気軽に使うことが多いのですが、使ってはいけない人と言うのが意外に多いです。さらに、使った結果思わぬ副作用に見舞われることもあります。

正しい使い方と副作用の可能性を良く知り、自分や家族が使っても良いものなのかどうかを間違わないようにして下さい。

モーラステープはロキソニンやイブプロフェンの仲間

貼り薬の鎮痛剤と言えばロキソニンが有名ですね。また、飲み薬ではロキソニンの他イブプロフェンも有名です。実はこれらは全部モーラステープの有効成分であるケトプロフェンの仲間です。

ロキソニンも一般名はロキソプロフェンで、名前が似ていますね。これらはフェニルプロピオン酸系のNSAIDsとして総称されるのです。実はロキソニンテープやモーラステープのシリーズには飲み薬もあるんですよ。

モーラステープは優れた鎮痛効果を持っている

モーラスのシリーズは先行医薬品として久光製薬から出ていて、処方箋薬の扱いになっていますから、市販の医薬品のように薬店で直接買い求めることはできません。

ただ、同じ有効成分のオムニードケトプロフェンパップ (テイコクファルマケア)と言う物がありますから、どうしても市販薬が欲しい場合は検討してみて下さい。でも副作用に関する情報はよく読んでおいて下さいね。

また、同じ有効成分を持つジェルやローション、パップ剤も発売されていますね。パップ剤はモーラスパップと言う名前ですので判り易いですが、塗り薬のジェルやローションは商品名が変わります。

ジェルは「セクターゲル3%」、ローションは「セクターローション3%」と言う名前です。さらに内服薬や坐剤、注射薬もありますが、今回の話題とは少しずれますので省略します。

貼り薬のモーラスシリーズや塗り薬のセクターシリーズは次のような場合に鎮痛と消炎の効果を発揮します。

  • 変形性関節症
  • 肩関節周囲炎
  • 腱・腱鞘炎
  • 腱周囲炎
  • 上腕骨上顆炎(テニス肘等)
  • 筋肉痛
  • けがによる腫れや痛み

さらに、モーラステープに限って次のような場合の鎮痛と消炎にも効くと言う表示が行われています。

  • 筋・筋膜性腰痛症
  • 変形性脊椎症
  • 椎間板症
  • 腰椎捻挫
  • 関節リウマチ

かなり幅広く鎮痛効果を持っていますね。ですので、整形外科などで広く処方されることが多いのです。

パップ剤と言うのは昔ながらの分厚い「湿布」で、テープ剤はプラスター剤とも言われる、粘着成分を含んだ薄い材質で伸縮性のある貼り薬のことなんですよ。

主成分ケトプロフェンは炎症物質の生合成を阻害して痛みを鎮める

いわゆるNSAIDsに分類されるお薬は、痛みや炎症を引き起こすプロスタグランジンと言う生理活性物質を作り出す、シクロオキシゲナーゼと言う酵素の働きを阻害します。

それによって痛みが炎症を抑えることができると言うわけで、この働きは古典的なアスピリンから昨今人気のロキソニンまで、基本的には全部共通です。

フェニルプロピオン酸系は人気の消炎鎮痛薬

痛み止めと言ってもさまざまな剤型がありますが、飲み薬や坐剤まで含めると次のようなものが良く使われますし、お聞きになったことのある名前も多いでしょう。処方箋薬のみのものも紹介しておきます。

  • ケトプロフェン(商品名:モーラスなど)
  • ロキソプロフェン(商品名:ロキソニンなど)
  • イブプロフェン(商品名:イブA錠EXなど)
  • アルミノプロフェン(商品名:リミフェンなど)
  • フルルビプロフェン(商品名:フロベンなど)

これらは化学構造式が良く似ているためフェニルプロピオン酸系とひとくくりにして呼ばれることもあります。

phenylpropionic-acid

このように、共通の親化合物に異なる置換基が化合することで、同じような効き目を持ちながら、より効果的で副作用の少ないものを探し続けることがお薬の開発の一つの流れなのです。

それでも化学構造式が似ていると言うことは、働きも副作用もある程度似通ったものが出てきやすくなります。

ですから、今回お話しする副作用に関する情報は、ある程度「○○プロフェン」と言う名前のお薬には共通して起きやすいと考えてもらっていいでしょう。

1日1回で良い手軽な貼り薬

モーラステープの添付文書によると、健康な人を対象に行った実験では貼ってから12.67時間~13.33時間で、有効成分の血中濃度が最高に達したとあります。そして、その後ゆっくり低下したそうです。

一方、はがしてしまうと急速に濃度が低下したとありますから、貼りっぱなしでOKと言う事ですね。お風呂の時に貼り替えるとしても、1日23時間くらいでしょう。実際、28日間のテストでは1日23時間貼っていたようです。

貼ってから効き始めるまでにどのくらいの時間がかかるのかは、個人差もあるでしょうし一概には言えません。ただそのデータから見て、貼ってから12時間後にも痛みが全く改善しないようであれば、お医者さんに相談した方が良いでしょう。

血中濃度が最大になっていてなお鎮痛効果がないと言う事であれば、その痛みの原因にモーラステープが効かないと言う事になります。

弱点は大きな関節の強い炎症

例えば変形性膝関節炎などのように大きな関節に関して強い炎症が起こっている場合はあまり良い成績が期待できません。こうした症状の場合は飲み薬やほかの外用薬が処方されるでしょう。

使い残りのお薬があったからと言って、そうした場所に漫然と使い続けたりすると、思わぬ副作用に見舞われる場合があります。

新たな症状や、以前経験のあるものであっても痛みが再発した時などは、必ず一度診察を受けてからお薬を使うと言う習慣を身に付けましょう。

その時、家に余っているお薬があれば「お薬の名前」「有効成分量」「使用期限」「残っている量」をメモするか、できれば現品をお医者さんに見せて判断を仰いで下さい。

最近は残薬を無駄にしないと言う方向性があるため、同じ薬を処方せずに済むのであれば、お医者さんの段階や薬局の段階で残薬に応じて処方量を減らすと言う対応を行って下さるところも増えています。

なお、処方箋薬は患者側が「購入したもの」ではなく、医療機関側がその人専用に「給付したもの」と言う考え方ですので返品はできません。このことは法律にも明記されていますし、薬剤師会も返品・返金には応じないと言う通知を出しています。

くれぐれも「お薬が余ったから返品するのでお金を返してほしい」などと、薬局を困らせないで下さいね。処方箋薬ではなく市販薬の場合は商取引になりますから、薬局・薬店ごとに対応は異なるでしょう。

でも、薬に限らずたいていの商品は、一番外側のパッケージを開けたら返品できませんよね。

自分がもらった処方箋薬を友達や家族にあげたりするのは、たとえ湿布薬一枚であっても法的には薬事法24条に違反する可能性があります。それ以前に副作用が出た時とても困りますよね。

自分の症状には自分が受診してお薬を処方してもらうと言う、基本的なルールを忘れないようにしましょう。

モーラステープの副作用と注意しなければいけない内容

モーラステープには光過敏症と言う副作用が出ることが知られています。承認の際の研究では頻度不明と言うことですので、どの程度発生しているのかはわかりませんが、ネットなどでよく話題になっています。

しかし、その副作用の被害事例について詳細に見てみると、どうやら医師の指示を守っていないとか、家族からもらった薬を自己判断で使ったと言う例が少なくないようです。

もちろん、ちゃんと病院で処方された通りに使ったのに副作用が出てしまった人と言う例もたくさんありました。

モーラステープの用量は1日1回だが何枚かは医師の指示による

モーラステープの用法用量には「1日1回患部に貼付する」としか書かれていません。患部の大きさや数によって何枚貼るかは異なりますよね。そこはお医者さんの指示を待たなければなりません。

これは推定ですが、非常に広い場所に痛みが出ている筋肉痛などの場合は、テープ剤じゃなくてローションなどが処方されるんじゃないでしょうか。全身にミイラのようにテープ剤をぺたぺた貼るのはあり得ないと思います。

テープ剤やパップ剤は肌の弱い人の場合、お薬の種類を問わずかぶれたりしますよね。そこにお薬の副作用が重なったら大変です。ですので、お薬をもらう時にはお医者さんとしっかり相談して下さい。

モーラステープの副作用は接触皮膚炎と光線過敏症

もちろん他にもありますが、まずこれを見てみましょう。接触皮膚炎と言うのはいわゆる「かぶれ」です。貼ったことによって、かぶれの症状が出ることが5%、つまり20人に1人未満の頻度であります。

まず、貼った場所にかゆみや刺激を感じ、赤あざやぶつぶつができ、全体に赤くなります。さらにそれが悪化して腫れたりむくんだり、水ぶくれができたりただれたりします。

モーラスなどによる湿布かぶれ症例写真

さらには、患部に色素が沈着したり、色素が抜けたりして変色することもあります。最もひどい場合には貼った場所だけでなく、全身に皮膚炎の症状が拡がる重篤な副作用も存在しています。これは何日かたってから出てくることもある症状です。

光線過敏症もよく似た症状が出ます。貼った場所に紫外線があたることで、接触皮膚炎と同じような症状がより強いかゆみを伴って発生すると言う物です。しかも、こちらは使うのをやめて数日後から数か月後に現れたと言う例が報告されています。

メーカーの研究によると、1日23時間・28日連続で貼った健康な人の場合、貼らなくなって24時間後には血液中のケトプロフェン濃度は検出限界を下回ったと言うことですので、どのように光線過敏症が起こっているのかはわかりません。

しかしいずれにせよ、こうした大きな副作用が出た場合は、モーラステープを処方した医療機関に対処と治療を求めることになります。

その他の副作用はNSAIDSsに共通する

怖いのはアナフィラキシーショックです。突然顔がむくんだり、呼吸が苦しくなったり、強い蕁麻疹が出たりした場合アナフィラキシーが疑われます。

場合によっては救急車を呼んで、使っているお薬を持った上で病院へ向かいましょう。ただ、頻度は非常に低く、1000人に1人未満の発生頻度ですので、こう言う事もあると知っておいてもらうだけで良いでしょう。

また、同じく0.1%未満の頻度ですがアスピリン喘息と言う喘息発作が起こることもあります。名前の通りNSAIDsの代名詞ともいえるアスピリンの副作用として発生する喘息症状です。

これは多くのNSAIDsでも見られる有名な副作用です。

飲み薬のNSAIDsには胃腸症状と言う副作用がありますが、貼り薬のモーラステープにはその副作用は見られません。

モーラステープを使ってはいけない人の代表は妊娠後期の人

モーラステープには使ってはいけない「禁忌」の対象があります。先に紹介したアスピリン喘息の既往がある人はもちろん禁忌の対象になります。

その他にもいくつか禁忌の対象がありますが、妊娠後期の人には絶対処方してはいけないことになっています。

赤ちゃんの動脈に悪影響が出る

モーラステープは外用薬ですので、血液中へはあまり浸透しません。先に紹介した健康な人に4週間貼り続けた実験でも、血中濃度は血液1mL中150ng(ナノグラム:10億分の1グラム)くらいで、尿中への排泄量から見ても含有量の20%程度しか吸収されていません。

それでも光線過敏症を起こしたりするわけですから、充分な注意が必要ですね。そして、坐剤と注射剤としてのケトプロフェンはもともと妊娠後期に投与してはいけないことになっていましたが、貼り薬でも副作用が認められました。

2014年4月には胎児動脈管収縮が貼り薬のケトプロフェンでも発生した事例が確認されたことを受け、モーラステープも妊娠後期の女性への投与は禁忌とされたのです。

妊娠初期と中期・授乳中はどうなのか

もちろん気になりますよね。厚生労働省の試料によると「妊娠中期で羊水過少症の症例があるので、必要最小限の使用にとどめるよう慎重に投与すること」と言う指示をしていますね。

禁忌ではなく慎重投与と言う指示です。一方、妊娠初期については特に注意はありませんので、妊娠に気づかず貼っていたと言うくらいなら特に問題はないのでしょう。念のため産婦人科の先生には相談した方が良いと思いますが。

また、授乳中ですが、これは問題ありません。授乳中が肩がこるから使っていると言う人もおられるようですし、国立成育医療研究センターの「授乳中の薬の影響・安全に使用できると思われる薬」にもケトプロフェンは掲載されています。

国立成育医療研究センター「授乳中の薬の影響・安全に使用できると思われる薬」

一方、次のような注意も喚起されていますから、自己判断ではなく、お医者さんとよく相談して下さい。

妊婦(妊娠後期以外)、産婦、授乳婦等に対する安全性は確立していないので、これらの患者に対しては、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。

その他使ってはいけない人

当然ですがモーラステープ自体や、有効成分のケトプロフェン、さらにはテープ剤に対して過敏症の既往がある人は使ってはいけません。ケトプロフェンは注射や坐薬もありますからその時に過敏症が出た人はダメです。

このお薬ではなく、他の原因や原因不明の光線過敏症の既往がある人も使えません。反応しやすい体質と言う事ですから、このお薬でも出てしまう可能性が高いと言う事ですね。

また、次の薬品を含むものに過敏症の既往がある人にも使ってはいけません。モーラステープでも過敏症が出る可能性が高くなります。

  • チアプロフェン酸
  • スプロフェン
  • フェノフィブラート
  • オキシベンゾン
  • オクトクリレン

上の2つは関節炎などにも使われるNSAIDsですが、スプロフェンは目薬に使われていることもあります。フェノフィブラートは脂質異常症のお薬です。

そして、下の2つは紫外線吸収剤として化粧品やサンスクリーンなどに配合されています。

子供の場合はお医者さんの判断による

添付文書には新生児から小児までについて、使用経験が少ないため安全性は確立していないとされています。つまり15歳未満の子供に対してはお医者さんの判断で使うか使わないかを決めてくれと言う事ですね。

ですから、中学1年生の子供がクラブから帰ってきて筋肉痛を訴えた時に、お母さんやお祖母ちゃんが処方されている湿布を貰って貼るなどと言うのは非常に危険だと言う事になります。

くれぐれも、本人に使う薬は本人用に処方してもらったり、本人が対象年齢に入っている市販薬を使ったりするよう気を付けて下さい。

学齢期に親からもらった湿布が原因の光線過敏症が出たりしたら、ひどく心を傷つけかねません。最悪、親子の信頼関係にまで悪影響が出るでしょう。

このように使ってはいけない人と言うのも結構あるのです。誰かからもらった物を使うと、こういった注意事項に気付かず副作用に見舞われたりするのです。

モーラステープを使う時に注意した方が良いこと

湿布薬全般に言えることですが、はがした後に薬剤や接着剤成分が残っていることがあります。ですので、はがすと同時にぬるま湯と石けんでしっかり洗い流してください。

どんなものであっても肌の上に長時間残るのは良くありませんし、ましてやその状態で紫外線に曝すと言うのはもっと良くありません。

サポーターや日よけ手袋などを使う

肌が日光にさらされる場所ではもちろんのことですが、色の薄い生地の服でも紫外線は透過します。ですので、モーラステープを使っている場合は、その部位より少し大きめに何かで覆うと悪影響が減らせます。

ちょうど身体を傷めているから貼っているわけなので、サポーターが使える場所ではそれもお勧めです。最近では黒いサポーターもありますよね。

また、自転車や自動車を運転する時に使う日よけの長い手袋も良いでしょう。また反射光にも注意して下さいね。水辺などでは下からの反射で意外と多く紫外線を浴びています。

かと言って、日焼け止めとモーラステープの併用はいけません。どんな相互作用が出るかわかりませんからね。

貼る場所を強くこすらない

動物実験では角質層を取り除いた、いわゆる「傷ついた皮膚」にモーラステープを張った場合、異常に早く大量の成分が血中に吸収されたとあります。

しかも、健康な皮膚では24時間で含有量の20%しか吸収されないのに対して、傷ついた皮膚では90%が吸収されたそうです。

つまり、垢すりタオルなどでゴシゴシこすり過ぎた皮膚にモーラステープを貼ると、研究から得られたデータよりはるかに早く多く有効成分が吸収されるため、副作用の可能性がうんと跳ね上がってしまう事にもつながります。

それ以前に、こうした消炎外用剤のご多分に漏れずL-メントール(いわゆるハッカです)が配合されていますから、傷ついた皮膚に貼るととてもしみます。

患部を清潔にすることは大切ですが、石鹸を泡立ててそれで洗う程度にしておきましょう。

ジェネリックに注意

モーラステープは、歴史のあるお薬なのでジェネリック医薬品や、同じ時期に出た他のメーカーの先発医薬品も多く存在します。

ですので、「モーラステープじゃないから安心」と思っていると足元をすくわれます。この記事の締めくくりとして、同じ主成分を持つ他の外用薬も紹介しておきましょう。

  • セクタークリーム3%
  • エパテッククリーム3%
  • セクターゲル3%
  • エパテックゲル3%
  • セクターローション3%
  • エパテックローション3%
  • ケトプロフェンパップ「日医工」
  • パッペンKパップ
  • モーラスパップ
  • モーラスパップXR
  • ケトプロフェンパップ「ラクール」
  • タッチロンパップ
  • ミルタックスパップ
  • ケトプロフェンテープ「サワイ」
  • ケトプロフェンテープ「日医工」
  • タッチロンテープ
  • パテルテープ
  • フレストルテープ
  • ケトプロフェンテープ「ラクール」
  • レイナノンテープ
  • ケトプロフェンテープ「東光」
  • ケトプロフェンテープ「テイコク」
  • ケトプロフェンテープ「BMD」
  • ケトプロフェンテープ「SN」
  • ケトプロフェンテープ「杏林」

これらの外用薬は全てモーラステープと同じ有効成分を持っているものですので、注意もモーラステープと全く同じと言う事になります。

たかが湿布、されど湿布です。効き目も非常に良いものですが、お薬であるとしてちゃんと向き合わないと副作用が怖いですね。
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