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ココアは体と心を温めるだけじゃない!便秘や美肌にも効果あり

例えば寒い冬の朝、一杯のあったかいココアがあるとちょっと幸せな気がしませんか。ココアの香りと甘さは、体も心もほっと温めてくれます。ココアというと子供の飲み物のイメージで、大人になってからはあまり飲んでいないという方も多いかもしれません。

でもココアには大人にもうれしい効果がいっぱいあるんです。体を温めて冷え症を改善してくれたり、心をリラックスさせてくれるココア。他にも便秘を解消したり美肌効果もあります。もっと詳しいことをみていきましょう。

神様の食べ物、テオブロマ・カカオ

ココアもチョコレートも、原料はカカオです。カカオを収穫後に発酵、焙煎し、そこから油脂であるカカオバターを一定の割合で取り除いたのがココアになります。カカオにさらにカカオバターを加え、砂糖や粉乳なども追加したものがチョコレートです。

カカオの学名は「テオブロマ・カカオ」。この「テオブロマ」とは「神様の食べ物」という意味があります。アステカ文明の時代から不老不死の薬として、王侯貴族の間で愛用されてきました。

紀元前1000年頃には、すでに中米の広い地域で栽培されていたとされます。食べ物としてだけでなく、通貨としても利用されてきました。冠婚葬祭の贈り物にも使われたようです。

その後ヨーロッパに伝わり、17世紀にはフランスのベルサイユ宮殿で大流行しました。現在のようなココアが登場したのは19世紀になってからです。あのココアメーカー、バンホーテンの発明により今のようなココアやチョコレートが生まれました。

ココアの持ついろいろな効果

はるか昔から不老不死の薬として扱われてきたココアには、おいしいだけではない、いろいろな効果があります。どんな効果があるのかみてみましょう。

生姜以上の温め効果

温かいココアを飲むと体が温まります。この効果、実は想像以上にすごいようなのです。ココアにはテオブロミンという成分が含まれます。このテオブロミンには毛細血管を拡げて血行を良くする作用があります。

それによって手足の先などの隅々にまで血液が行き渡り、体を温めてくれるのです。体を温める食べ物というと生姜が浮かぶと思いますが、驚くことにココアの温め効果は生姜以上です。

ふたつの効果を比べる実験をしたところ、体が温まるまでの時間は生姜のほうが早かったものの、その後の温かさはココアのほうが続きました。ココアはゆっくりと温まり、その温度を継続させます。

温めの即効性では生姜のほうが優れているものの、持続性はココアのほうがあるのです。冷え症の方は、一度ココアを試してみてください。

リラックス、集中力アップ効果

ココアに含まれるテオブロミンはカフェインと似た構造を持つ成分ですが、カフェインよりも脳に対して穏やかに働きかけます。そしてカフェインのように興奮させるのではなく、気持ちをリラックスさせ集中力を上げる効果があります。

またココアの香りにもリラックス効果があります。香りを嗅ぐことでα波が出て、リラックスし集中力も上がることが分かっています。記憶力を高める効果もあるようです。

ココアにはカフェインはほとんど含まれません。そのため寝る前に飲んでも眠れなくなったりすることはなく、リラックス効果によってスムーズに眠りにつけるでしょう。

便秘解消効果

ココアにはリグニンという食物繊維が含まれています。食物繊維の働きと言えば、まず第一に便秘解消効果ではないでしょうか。食物繊維は消化酵素で消化されません。

そのまま腸へ行き、そこで水分を吸収してふくれ、便のカサを増すことで腸を刺激して便秘を解消してくれます。そして有害物質の排泄も促すために、大腸ガンの予防にもなると考えられます。

抗酸化作用

活性酸素とは強い酸化作用を持つ酸素で、細胞や酵素の働きを低下させてしまう働きがあります。遺伝子を傷つけガン化も進めます。残念ながら、生きていく上で活性酸素の害を避けることはできません。

歳を重ねるにつれて血液がドロドロになり、動脈硬化や糖尿病になってしまうのは活性酸素が原因だろうと言われています。ガンや認知症、それにシミやシワが増えてきてしまうのも活性酸素に原因があるようなのです。

活性酸素を消去する抗酸化作用は、ビタミンCやビタミンE、そしてポリフェノールなどにあります。ココアには数種類のポリフェノールが含まれ、活性酸素を消去することでいろいろな効果があると期待されます。

・動脈硬化予防
悪玉コレステロールの酸化を防ぐことで動脈硬化を予防します。それによって心筋梗塞や脳梗塞も防ぐことができます。
・ガン予防
活性酸素によって遺伝子が傷つくことを防げるため、ガン予防の効果もあります。食物繊維の働きもあるため、特に大腸ガンの予防に効果があるかもしれません。
・胃潰瘍予防
胃粘膜には、胃酸の強い酸性から胃を守るための防御機構があります。活性酸素はこの防御の作用を弱めてしまうのです。活性酸素が消去されることで防御作用が復活し、胃潰瘍の予防ができます。
・アルコール性肝障害予防
アルコールを分解する時には活性酸素が発生し、それが肝臓を傷つける原因のひとつになっています。活性酸素が消去されることで肝臓への攻撃がやわらぎ、肝障害の予防になります。
・美肌効果
シミやシワも活性酸素に原因があるとも言われます。ココアの抗酸化作用によってシミやシワが防げ、アンチエイジングの効果も期待できるでしょう。

これら全ての効果が、実験によって実際に確認できているわけではありません。抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれていることは確かですが、ココアは薬でないことを忘れないでください。

インフルエンザ予防効果

森永製菓さんの研究によると、ココアにはインフルエンザを予防する効果があることが分かっています。ココアのポリフェノールが免疫力を高めて、インフルエンザウイルスが増えるのを抑えるためと考えられます。

ピロリ菌の除菌を助ける

胃潰瘍などの原因とされるピロリ菌ですが、感染していることが分かると数種類の薬を飲んで除菌することが多くなります。その際にココアの中のカカオFFAという成分の働きによって、除菌を助ける効果があることが分かっています。

口臭予防

ココアのポリフェノールは歯周病菌を殺菌する作用もあります。それによって口臭を防ぐことができます。

虫歯予防

虫歯ができるきっかけは、虫歯菌が砂糖を粘着性グルカンに変えることです。粘着性グルカンは虫歯菌などを集めて歯垢を作るようになります。歯垢の中では酸が作られるようになり、その酸が歯のエナメル質を溶かして虫歯になります。

ココアは粘着性グルカンが作られるのを抑えます。それによって虫歯のきっかけをなくし、虫歯予防になります。ココアはどちらかというと虫歯になりやすいイメージがあったかもしれませんが、実際には予防する効果があるようです。

免疫調整作用

人の体にとって、免疫のシステムはとても大切なものです。外部からウイルスなどが侵入してきても、免疫システムが働くことによって感染を防いでくれます。免疫の機能が弱いと感染を防げずに病気になってしまいます。

だからといって免疫が強ければよいというわけでもありません。免疫の機能が強いとアレルギーやリウマチなどになりやすくなります。

ココアには免疫をちょうどよい状態に保ってくれるような働きがあります。そのおかげで風邪などにもかかりにくくなりますし、アレルギーやアトピーなどにもよいとされます。

血圧安定作用

ココアに含まれるテオブロミンには気持ちをリラックスさせ、ストレスを減らす作用があります。またカリウムも多く含まれます。カリウムには過剰となったナトリウムを排泄する作用があります。これらの働きにより、血圧を安定させて高血圧を予防する効果があります。

ミネラルを多く含む

ココアには鉄、カリウム、マグネシウム、亜鉛などいろいろなミネラルも豊富に含まれています。現代の食生活においてミネラルは不足気味のため、ココアを飲むようにするのも悪くないかもしれません。牛乳に溶かして飲めば、さらにミネラルバランスが良くなります。

ココアは安心して飲める飲み物です

ココアは子供からお年寄りまで飲める飲み物です。カフェインはほぼ含まれていないため、寝る前に飲んでも大丈夫です。集中力を上げ、風邪予防にもなるため受験生にもよいかもしれません。

朝に飲めば頭の栄養源になる糖をしっかり摂れ、元気に一日を始められそうです。インフルエンザや風邪予防のために、また冷え症改善のために寒い冬の朝に飲んでもよいでしょう。

ポリフェノールを多く含む飲み物というと、少し前に赤ワインが人気になりました。しかし赤ワインはアルコールですから飲めない人もいますし、飲み過ぎては逆効果になってしまいます。お茶や紅茶にもポリフェノールは含まれますが、同時にカフェインも含まれます。

ココアならばカフェインはほぼありません。いろいろなことを総合すると、ココアは誰でも安心して飲める飲み物と言えるのではないでしょうか。一日に1~2杯程度を毎日続けてみるとよいでしょう。

ただしココアを飲んでさえいれば健康でいられるというわけではありません。バランスのとれた食事を摂ることを第一に考えてください。

カリウムを多く含むため、カリウムの摂取を控えなくてはいけない腎臓病の方は止めておいてください。またココアを飲んだりチョコレートを食べると、数時間後に頭痛が起きてしまうという方がいます。そのような方は控えてください。

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