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ただの肥満と思ったらサルコペニア肥満?40代以上になったら要注意

サルコペニア肥満って何?

最近テレビでよく取り上げられるようになった、サルコペニア肥満。いったいどのような肥満なのでしょうか?さてその前に、筋肉と脂肪の関係をお話ししたいと思います。

若い女性は、細いスタイルにあこがれています。確かに、食事のダイエットだけも体重は減少します。しかし殆どの場合、食事だけで体重が減少しても、必要なたんぱく質が足りていないのが現状です。

そのため、筋肉量が減少してしまい、決して健康的とは言えません。筋肉は密度が高く重い構造のため、筋肉量が減れば体重は減りますが、脂肪量はそのままというケースが非常に多いようです。

実際、皮下脂肪量を測定すると、見た目は細くても脂肪量は標準より多いようです。以前に比べれば、交通機関が発達し、体を動かす量は極端に減っていることは間違いありません。

さて、話は戻りますがサルコペニアは「筋肉減少」という意味です。筋肉量の減少が伴う肥満という意味で、通常の肥満とは区別するようになりました。

極端な体型でいえば、力士の体を見ていただければお分かりだと思います。しかし、身体組成(脂肪・筋肉量の配分)を測定してみると、筋肉量が非常に多く、脂肪は少ないことがわかります。

激しい稽古のため、強い力で押す・引く・ひねるというような筋肉が発達しています。身長と体重で算出する肥満度をあらわす体格指数(BMI)を計算すると、超肥満になりますが実際には違います。力士は極端な例ですが、体の中に筋肉量がどのくらい占めているかが大変重要なのです。

なぜサルコペニア肥満が問題になるのか?

このサルコペニア肥満の予備軍は人口の25%は存在するといわれていますが、確かに仕事・日常生活も含めて体を動かす習慣は確実に減っているようです。

最近の傾向を見てみても、若い年代が体を動かさずに、シルバー層が盛んにスポーツを楽しんでいるようです。この傾向を見ても、将来的にサルコペニア肥満が非常に増えることが推測されます。

筋肉は、使わないとどんどん細くなってしまいます。トップアスリートが強制的に3週間寝たきりにしたらどうなるか有名な実験がありますが、なんと体力は一般の人と同じになってしまいます。

このように、筋肉は一般の方が考えるより早く衰えてしまうのです。筋肉が減少した部分に、脂肪が入り込んでしまい(いわゆる牛肉でいえば『サシ』)、サルコペニア状態になってしまいます。このあたりでは、自覚症状が全くなく「いつか運動しなきゃ」と思いながら、ズルズルと流されてしまうのではないでしょうか?

さて、サルコペニア肥満になると人間の体にはどんな影響があるのでしょうか?まず、体重が増えた上に筋肉量が減るので、活動量が極端に減ります。また、ちょっとしたことで転びやすくなるため、怪我(特に骨折)につながります。運動をしないと骨の強度も低下してしまうので、高齢者ですと寝たきりになり老衰化が進んでしまいます。

よく、歩けなくなったらおしまいと高齢者の間で話題になるのは、このせいもあるのかもしれません。特に骨は、上下運動(たとえば歩くこと)の刺激がないと細胞が活性化されないので、骨粗しょう症にもなりやすくなり、ちょっとしたことでもすぐに骨折しやすくなります。

また、筋肉は消費エネルギーを多く代謝するため、筋肉量が減少すると脂肪や糖質の代謝が少なくなるため、高血圧・高脂血症・糖尿病等の生活習慣病になる危険性が非常に高くなります。

サルコペニア肥満の予防

このような弊害があるサルコペニア肥満を防ぐにはどうしたらよいのでしょうか?やはり、中心になるのは運動・食事を積極的に採りいれた生活習慣を続けることです。運動に関してはよく歩くことが良いと言われていますが、残念ながら筋肉量は増加しません。

水泳やプールでの負荷をかけたウォーキング、ジョギングなどが実践しやすいのではないでしょうか?不安であれば、スポーツクラブ等に入会してインストラクターにメニューを組んでいただくことも一案です。

また、食事に関しては良質の必須アミノ酸をまんべんなく摂取することが大切です。赤味の肉や魚、大豆製品に多く含まれています。また、ビタミンB群と一緒に摂取すると吸収効率が上がります。

特に、トレーニングをした30分後にたんぱく質を摂取すると効率的に筋肉になりやすいことがわかっています。スポーツクラブで、トレーニング直後にプロテイン(大豆たんぱく中心に作られた粉末を牛乳等でシェイクします)を飲んでいる姿をよく見かけます。

このように運動と食事をうまく組み合わせて筋肉量を増加・維持することを目指しましょう。サルコペニア肥満については、まだ研究の歴史が浅く診断基準もいまだ明確でないため、治療薬もないことから今後の研究成果に期待がかかるところです。

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