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7人に1人がかかえる社会不安障害とは?そしてその治療方法について

社会不安障害は人と接触がうまくできず社会生活が不能な精神疾患

大勢の人前で話すと緊張する、汗が出る、震えることは程度の差はあれ、性格によっては誰でも経験します。この緊張は何度か同じ場面を経験することで緊張しなくなり、また一度うまくできるとその成功体験で次回からはあまり緊張しなくなって徐々に順応できていきます。

しかし、このような症状が更にひどくなると人前に全く出られなくなるなど社会生活にまで影響が出ると、単なる少しの「あがり症」で性格の問題では済まなくなります。ここまで行くと社会不安傷害と呼ばれる病気で治療が必要となります。

社会不安障害は精神疾患の一つでその症状は人と接する「社交場面」で自分自身が否定的な評価を受けたり、他人から恥をかかされたりすることに対して異常に強い不安を抱きます。

尚、社会不安傷害は、「社会」に対してではなく、人との「社交」に強い不安を持つことから、より正確な症状を表わす社交不安障害という病名に2008年に日本精神神経学会が変更しています。

社交不安障害は他の精神疾患も併発するリスクあり早期治療が必要

軽度なあがり症では、多少の身体や声の震えや赤面するなどの身体的な症状がでますが、社交不安障害になると、身体的な症状は激しさを増し吐き気を催したり、人前で「字を書く」「食事をする」「ただ単に大勢人のいる場に出席する」などのこともできなくなります。

人との接触を一切しなくなるので、正常な社会生活はできなくなります。更に症状が進行すると「うつ病」や「パニック障害」併発することになり、ますます正常な社会生活への復帰が難しくなるので出来るだけ早く治療を受けるようにすることが必要です。

また、好んで閉じこもっているわけではなく社交不安障害者はうつ病患者よりも自殺願望が強いと言われ、周囲が考えているより深刻に患者は自身の症状に悩んでいます。

社交不安障害を発症する原因とその治療法

社交不安障害を発症する原因は、はっきり解明されていませんがセロトニンやドーパミンなどの脳内の神経伝達物質のバランスが崩れているからではないか、あるいは恐怖を感じる脳の部位が過剰に反応しているからではないかと推測されています。

社交不安障害の治療は、他の精神疾患と同様に薬物療法と精神療法が単独または併用されます。薬物療法では、抗不安作用をもつSSRIや、SSRIの効果が表れるには1年以上かかるので即効性の高い効果が期待できるベンゾジアゼビン系抗不安薬などが用いられます。

精神療法は認知療法や行動療法、森田療法などが用いられます。精神療法は薬を使用しないで不安を感じる気持ちを心理的に取り除く治療法です。

社交不安障害者の治療を成功させるには周囲の理解が重要

社交不安障害者に接する方法を間違うと本人をさらに苦しめ、症状を悪化させてしまうことがあります。社交不安障害者は、家族や親しい友人にも症状を伝えることは、恥ずかしい、笑われるという気持ちを持って苦しさを見せまいと努力しています。

すると本人は無理をしているために症状を悪化させるほか、他の精神疾患を併発する危険性があります。何かおかしい症状に気が付いたら、家族など周囲にいる人達はストレートに症状を指摘して、慣れたら気にならないから頑張ってやってみたらというような言い方は決してしてはいけません。

言っている方は、励ましているつもりかもしれませんが、言われている方は非常に辛く思って、ますます自分の症状に嫌気がさして症状が悪化します。そのため、相手と同じ立場に立って、現状が辛いことを分かってあげることが効果的です。その上で、専門医への受診を勧めることが大切です。

また、専門医を受診していれば、処方された薬をきちんと服用しているかをチェックして、服用していなければ服用をきちんと続けることをサポートしてあげることが大切です。

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