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20~40代の男性は要注意?春から夏に流行する風疹はなぜ怖いのか

過去最悪のペースで流行している風疹

風疹が流行しているというニュースを目にしたことがある人は多いと思います。風疹というのは数年に1回というパターンで流行を繰り返していますが、2012年に大流行してから今年に入ってもおさまることなく、そのペースは過去最悪とも言われています。

風疹は2005年以降、国内では患者数が少ない状況だったのですが2011年から増え始めました。これは2011年に東南アジアで風疹が大流行したために日本にも風疹ウイルスが入ってきたのではないかと考えられています。

特に今年に入ってからは、5月の時点ですでに去年の同時期の50倍以上のペースで患者数が発生しています。中でも首都圏では20~40代の男性の患者が非常に多いのが特徴です。今なぜこんなに風疹が猛威をふるっているのでしょうか。

風疹とは

風疹というのは子どもがかかる病気というイメージがありませんか?好発年齢は5〜15歳なのですが、それ以外の年齢でも発症します。風疹ウイルスに感染することで発症しますが、感染しても症状が出ないこともあります。また、一度かかると、免疫ができて一生かからないとされています。

風疹にかかると発熱、発疹、リンパ節の腫れといった症状が表れます。 細かくて赤い発疹が全身に出るのが特徴です。初期症状は鼻水、のどの痛み、咳、リンパ節の腫れが表れます。

ここまでは風邪に似た症状ですが、数日後に全身に発疹が出るのでただの風邪ではないと気付き、病院で受診することになるでしょう。発疹は3~5日で治まり、風疹は1週間~10日程度で治るとされています。

子どもがかかった場合には無症状だったり症状が軽い場合もあるのですが、成人がかかると39℃以上の高熱が出たり、関節炎、肝機能障害、脳炎といった合併症が出ることがあるので注意が必要です。さらに成人の女性は注意が必要です。

予防接種以外に完全な予防法や治療法はありません。風疹を予防するためには風疹ワクチンの予防接種を受けて風疹の抗体を作っておく必要があります。

風疹とワクチン接種

そして現在の風疹大流行には風疹ワクチンが大いに影響しています。現在風疹にかかっているのは風疹の予防接種を受けていない世代の人なのです。

現在では、赤ちゃんが1歳になると予防接種法の定期接種第一類として麻疹・風疹混合(MR)ワクチンの接種を計2回受けることになっています。しかし現在でこそ全ての赤ちゃんに接種が薦められている風疹の予防接種は、以前は女子を対象に中学校で集団接種を行っているだけだったのです。

そのため、昭和37年~昭和54年生まれの男性は、風疹の集団接種を受けていませんでした。また、その後、集団接種が廃止になり予防接種は個人で医療機関に受けに行かなければならなくなったために昭和54年~昭和62年生まれの人は男性だけでなく女性も接種率も低くなってしまいました。

昭和62年~平成2年生まれの人も免疫ができていない人が比較的多いとされています。そのため、風疹の抗体を持たない20代~40代の、特に男性に風疹が大流行しているわけです。

成人男性になってからの発病は症状が重くて辛いだけでなく、奥さんや周囲の成人女性にウイルスをうつしてしまう可能性があります。妊娠中の女性が生まれて初めて風疹にかかると、胎児に「先天性風疹症候群」が起こる可能性が高くなります。これは胎児に白内障、心臓の奇形、難聴といった先天的な症状をもたらす障害です。

ですから妊娠の可能性がある女性も予防接種を受けて免疫を作っておく必要があります。特に妊娠初期ほど感染率が高い傾向にありますから、特に妊娠20週までは厳重に注意が必要です。妊娠中に予防接種は受けられないので妊娠の予定がないうちに早めに受けておくのがのぞましいです。

風疹が大流行している今、予防接種を受けていなかった人は大いに注意をしていただきたいと思います。また、子どもの頃に1回しか受けていない人も免疫が発揮できずに風疹にかかる可能性がありますので今一度確認をしてみてください。

大人が風疹の予防接種を受ける時は、医療機関に問い合わせをして予防接種を行っているかどうか確認するとよいでしょう。

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