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朝起きたら鼻水が止まらない!モーニングアタックの原因と治し方

朝の鼻水に苦しむ女性

鼻炎持ちの方や花粉症の方は、朝起きた時にくしゃみを連発したり鼻水が止まらなくなったりして困ったことがありませんか?

これは「モーニングアタック」と呼ばれる鼻炎の発作で、日中はそれほど症状が出ないのに朝だけ症状が強く出やすいのが特徴です。

モーニングアタックはセルフケアでスッキリ治してしまいましょう。モーニングアタックの原因と予防・治療法を紹介いたします。

起床時~午前中が辛い!モーニングアタックの症状は

アレルギー性鼻炎の症状は、時間帯によって症状のひどい時とそうでない時があります。

多くの人は朝に鼻水、くしゃみ、鼻づまりの症状が強く出る傾向にあり、このような現象は「モーニングアタック」と呼ばれています。

グラクソ・スミスクライン株式会社「コンタック総合研究所」が2013年に市販薬で花粉症対策をしている20~39歳の男女を対象にアンケート調査を行ったところ、「1日のうちで最も花粉症が辛い」と答えのあった時間帯は午前中に集中していました。

起床時 46.1%
通勤時 46.4%
会社で就業中(午前中) 53.6%
会社で就業中(午後) 46.4%
帰宅通勤時 33.8%
就寝前 29.9%

特に朝起きた時に起こるモーニングアタックは、発作的にくしゃみを連発したり鼻水がとめどもなく出たりと激しく、まさに名前の通りに朝一で攻撃を受けるのでたまったものではありません。

しかもモーニングアタックが起こすのは鼻の症状だけではありません。そのほかにさまざまな不快な症状も伴います。

エスエス製薬株式会社が2013年に全国の20~79歳の男女を対象に行なったインターネット調査によると、朝の花粉症によって

  • 機嫌が悪くなる
  • 寝覚めが悪くなる
  • 家事がおっくうになる
  • ミスが増える
  • 朝の支度が遅くなる

…など、生活の質が低下してしまうような不調に悩む人が多いことも分かっています。

このようにアレルギー性鼻炎の症状が朝に強くでる現象が「モーニングアタック」です。鼻炎で年中お困りの方は、身に覚えがあるでしょう…

自律神経のバランスも影響…モーニングアタックのさまざまな原因

モーニングアタックは、自律神経のバランスが一時的に乱れることで起こる現象だと考えられています。

さらに、鼻炎の症状をもたらすようないくつかの原因も加わって、朝にくしゃみや鼻水などの症状が一気に出てしまいます。

モーニングアタックの原因:自律神経の乱れ

自律神経とは、呼吸、代謝、消化など意志に関係なくはたらく機能を調整する神経です。日中の緊張時に活発になる「交感神経」と夜間のリラックス時に活発になる「副交感神経」の2つが常にバランスをとりながら体の調子を整えています。

朝の起床時には、就寝中に優位になっていた副交感神経から交感神経にスイッチが切り替わるのですが、スムーズに交感神経に切り替わらないと鼻の粘膜が過敏になり、ちょっとした刺激でアレルギー反応が起こりやすくなってしまうのです。

鼻炎の症状は朝だけでなく、交感神経から副交感神経にスイッチが切り替わる時にも起こりやすくなります。

気を張っている時は鼻炎の症状が出ないのに、リラックスしたとたんに一気に鼻炎の症状が出るのも、自律神経の作用による現象なんですね。

モーニングアタックの原因:就寝中にアレルゲンを吸ってしまう

空気中に漂う花粉やハウスダスト(カビ・ほこり・ダニの死骸や糞)は、夜間に落ちて下に溜まりやすくなります。

私達が寝ている布団やその周辺の床も花粉やハウスダストがいっぱいです。寝ている間にこれらのアレルゲン(アレルギーの原因物質)を吸い込んでしまうため、朝起きた時にアレルギー反応が出やすくなってしまいます。

モーニングアタックの原因:起床時に布団から舞い上がったアレルゲンを吸ってしまう

起床時に起き上がったり布団をたたんだりする時も、布団に溜まったアレルゲンが浮遊するので、吸い込んでアレルギー反応が出やすくなります。

モーニングアタックの原因:好塩基球が増加する

アレルギー反応を起こしているのは、免疫細胞の一種「肥満細胞」と「好塩基球」が放出する「ヒスタミン」という物質です。

朝は鼻の粘膜に好塩基球が増加するため、朝に鼻のアレルギー反応が起こりやすいのではないか、と考えられています。

モーニングアタックの原因:寒冷刺激

朝方に冷え込むことのある春先は、温かい布団から出てひんやりした空気を吸うと、鼻の粘膜が急に収縮して鼻水やくしゃみを引き起こすことがあります。

この現象は「血管運動性鼻炎」といい、アレルギー体質に関係なく起こるものですが、アレルギー性鼻炎と重なってモーニングアタックの症状を強くしてしまう原因につながっています。

習慣にしましょう!アレルゲンを吸い込まないための対策

アレルギー反応はアレルゲンを吸い込んだ時に起こるので、モーニングアタックを予防するには、アレルゲンを吸い込まないようにする工夫が必要です。

モーニングアタックの対策:マスクをして寝る

手っ取り早いのはマスクをして鼻からアレルゲンを吸い込まないようにすることです。マスクをして寝ればモーニングアタックを防ぐことができます。

ただし常に鼻がつまっている人は、就寝中に息苦しくなってしまうのであまり適していません。

モーニングアタックの対策:こまめに掃除する

マスクに頼るだけでなく、掃除をして部屋のアレルゲンもしっかり除去しておきましょう。モーニングアタック対策の基本はアレルゲンの除去です。

ホコリは毎日発生しますし、ダニやカビも掃除を怠ればどんどん増殖してしまいます。時期によっては外から花粉やPM2.5が飛来して部屋の中に入り込んで、モーニングアタックが出やすくなってしまいます。

まず拭き掃除!
掃除は掃除機で済ませる人も多いと思うのですが、掃除機だけではアレルゲンが取りきれません。濡れた布巾でアレルゲンを拭き取るのが確実です。

掃除機をかける時も、いきなり掃除機をかけるのではなく、先に拭き掃除をしておくのが正解です。なぜなら、いきなり掃除機をかけると、ノズルの動きや掃除機から出る排気で溜まっているアレルゲンが空気中に拡散してしまい、回収しにくくなってしまうためです。

濡らして硬く絞った雑巾で高い所(家具、電化製品の上など)から低い所(フローリング・畳)の順で、花粉やハウスダストを拭き取ります。フローリングはウェットタイプのシートを使ってワイパーで掃除しても良いでしょう。

その後、部屋全体に掃除機をかけるとアレルゲンが効率良く除去できます。

しっかり掃除機をかける
掃除機は畳や布製品の掃除に欠かせません。しかし、なんとなくノズルを動かしているだけでアレルゲンは取りきれません。

アレルゲンをしっかり除去するため、掃除機を使うのは週2回以上、1㎡あたりは約20秒かけてゆっくり掃除機をかけてください。またカーテン、クッション、大きなぬいぐるみも掃除機をかけるのがおすすめです。

また、せっかく掃除機で吸い取っても、排気と一緒に微細なアレルゲン(粉砕されたダニの死骸や糞など)が空気中に排出されることがあるので、排気循環式の掃除機をえらぶのがオススメです。

掃除機をかけた後にフローリングを拭き掃除すると確実です。

モーニングアタックの対策:空気清浄機、加湿器を使う

アレルゲンはいくら掃除をしても完全に除去することが難しいものです。空気清浄機を使うと、カビの胞子、自然と入ってきてしまう花粉、PM2.5を除去する効果が高まります。

また空気が乾燥していると軽いアレルゲンが舞い上がって部屋に拡散しやすくなるので、部屋の湿度が低い場合は加湿器を使って部屋の湿度を保つと、アレルゲンの舞い上がりを防ぐことができます。

モーニングアタックの対策:布団は午前中に干す

布団に湿気がこもるとダニが増殖するので、布団はこまめに乾燥させておきます。

花粉が飛散する時期に布団を日干しする場合は、花粉の飛散量が少ない午前中に干し、正午までには取り込みましょう。その後に掃除機をかけて花粉を除去しておくと安心です。

また外に干さずに布団乾燥機で乾燥させたり、布団用掃除機でアレルゲンを除去するのも有効です。

モーニングアタックの対策:布製品ははこまめに洗濯する

衣類や布製品はこまめに洗濯をして、付着している花粉やカビの胞子を洗い流します。カーテンやシーツなど洗濯が可能な布製品も、なるべくこまめに洗濯するのがおすすめです。

柔軟剤を使うと花粉の付着も抑えられます。花粉が飛散する時は、外出するとどうしても衣服に花粉が付着しきやすく、家の中に持ち込んでしまうことが多くなりますが、柔軟剤には静電気を防止する効果があるので、花粉が衣服に付着しにくくなるのです。

花粉が飛散する時期の洗濯物は午前中に外に干すか、部屋干しをしてください。

モーニングアタックの対策:寝室はなるべく物を置かない

寝室にはなるべく物を置かないようにしましょう。

寝室にたくさん物を置くと、そのすき間にホコリや花粉が溜まりやすくなります。また細かい所は掃除が行き届きにくくなるため、どうしてもアレルゲンが残りやすくなってしまいます。またぬいぐるみやクッションはダニの温床にもなりがちです。

寝室はなるべくスッキリした配置で掃除しやすいようにしておくと、アレルゲンが減らしやすくなります。

アレルギー反応の起こりにくい状態をキープ!体調を整える対策

アレルゲンを体内に取り込まない努力を心がけると同時に、体調を管理してアレルギー反応が起こりにくい状態にしておくことも必要です。

特に自律神経のバランスを整えることが重要です。

アレルギー反応を起こしにくくするために:生活のリズムを整える

なるべく毎日、同じ時刻に起床・就寝して生活のリズムを整えましょう。

私達は「朝になれば起床して日中は活動し夜になれば就寝する」という体が持つ本来の生体リズムに沿って生活を営んでいます。

ところが生体リズムを無視した不規則な生活を行なうと、交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズに行なわれなくなり、アレルギー反応が起こりやすくなってしまいます。

アレルギー反応を起こしにくくするために:早起きする

朝の自律神経の切り替えをスムーズにするには、早起きして朝日を浴びるのが効果的です。

朝日には交感神経を活性化させる作用があります。早寝早起きして、朝は目が覚めたらカーテンを開けて朝日を10分以上浴びましょう。

起床時に朝日を見ておくと夜になってから睡眠ホルモン「メラトニン」が十分に分泌されて質の良い睡眠が得られるので、夜更かしせずに規則正しい生活のリズムが整いやすくなるメリットもあります。

アレルギー反応を起こしにくくするために:起床時にストレッチする

起床時に布団の中で軽いストレッチをするのも効果的です。交感神経が刺激され、副交感神経から交感神経への切り替えがスムーズになります。

寝起きにいきなり激しい運動をすると交感神経を強く興奮させ、かえって自律神経のバランスが乱れてしまうので、手首や足首を軽く数回まわす、手足の指を動かす、といった負荷の少ないストレッチで十分です。

アレルギー反応を起こしにくくするために:飲酒を控える

寝る前の飲酒は控えます。飲酒すると鼻の粘膜の血管が拡張して鼻炎の症状が強く出やすくなります。

またアルコールは眠りを浅くするので、寝る前に飲酒すると朝の目覚めが悪くなり、交感神経のスイッチがスムーズに入りにくくなってしまいます。

アレルギー反応を起こしにくくするために:就寝前に薬を飲んでおく

モーニングアタックが出ないよう、朝ではなく前夜に鼻炎用の薬を飲んでおくのもひとつの手です。

鼻炎用の薬は抗ヒスタミン剤の副作用として眠気が起こりやすいのですが、就寝の30分~3時間前に服用してからそのまま眠れば良いだけなので、副作用に悩まされにくくなります。

アレルギー反応を起こしにくくするために:漢方薬を飲む

鼻炎用の薬の「眠くなる」「喉が渇く」といった副作用が嫌な人は、副作用の心配がない漢方薬を飲んでモーニングアタックを防ぎましょう。

漢方薬は新薬のような即効性を期待するというよりは、普段から飲み続けることで自律神経のバランスを整えて穏やかに鼻炎の症状を抑えたい時に適しています。

<漢方薬の一例>

小青竜湯
くしゃみ、水っぽい鼻水や痰に。体力が虚弱~中等程度の人向き。
葛根湯加川芎辛夷
鼻づまりのある慢性鼻炎に。比較的体力のある人向き。
荊芥連翹湯
鼻づまりのある慢性鼻炎に。体力が中等程度の人向き。
急性の鼻炎症状には漢方薬が即効性を表す場合もあります。眠くならないので朝も安心して飲めますね。

ただし、漢方薬は体質に合っていなければ効果が得られないので、専門家のいる薬局に相談して体質に合った漢方薬を処方してもらってください。

モーニングアタック対策をでスッキリした朝を手に入れましょう

1日が鼻水やくしゃみのオンパレードで始まると、やる気も起こりにくくなってしまいますよね。

今回紹介した対策をコツコツ実践していけばすればモーニングアタックに悩まされることがなくなっていきます。どの方法も簡単なので、アレルギー性鼻炎の方は是非取り入れて習慣にしてくださいね。

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