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関節リウマチでなぜ硬い骨が変形してしまうのか?その症状

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私たちの体は約200の骨によって支えられています。体を支えるという重大な役割を担っている骨は、とても硬く丈夫です。それなのに関節リウマチになってある程度の年月が経つと、徐々に骨は変形していってしまいます。

そして進行すると関節は関節としての機能を果たせなくなり、ついには動かすこともできなくなってしまいます。なぜ、あんなに硬く丈夫な骨が変形してしまうのでしょう。何も変化のないように見える骨ですが、実は日々新陳代謝を繰り返し生まれ変わっています。

一年で30%の骨が新しく生まれ変わるとされるのです。骨はどのように生まれ変わり、また関節リウマチになるとなぜ骨が変形していってしまうのでしょうか。

骨は新陳代謝を繰り返している

骨は硬く丈夫にできていますが、ずっと変化しないわけではなく、古くなった骨は壊され、そして新しい骨が生み出されるという新陳代謝を繰り返しています。古い骨を壊していくのは破骨細胞という細胞です。破骨細胞は古い骨を溶かして壊していきます。これを骨吸収と言います。

骨吸収が終わると今度は骨芽細胞が働いて新しい骨が作られていきます。これが骨形成です。このように古くなった骨は破骨細胞によって壊され、骨芽細胞が新しく丈夫な骨を生み出すという新陳代謝を繰り返すことで、骨はいつでも一定の質を保っていられるのです。

関節リウマチになると全身の関節が炎症を起こす

骨と骨は関節で直接つながっているわけではなく、間に軟骨や滑膜といったクッションになるものが入っています。そしてその隙間は関節液という液体で満たされていて、この関節液が潤滑油の役割もすることで、関節はスムーズに動くようになっています。

この関節液を分泌しているのが、滑膜という組織です。関節液は軟骨に栄養を与える役割もあります。関節リウマチになると、この滑膜に炎症が起きてしまいます。それによって痛みや腫れが出てしまうのです。そしてこの炎症の原因は免疫システムの誤操作です。

関節リウマチとは、自分を守るはずの免疫システムが異常を起こし、自分自身の体を攻撃してしまう病気です。システムが誤操作を起こしてしまい、本来なら外から侵入してきた異物を攻撃するはずのところを、間違えて自分自身の体を攻撃してしまったのです。

この攻撃が続くと炎症は悪化していきます。すると炎症性サイトカインという物質が放出されてしまいます。この炎症性サイトカインが、骨を変形し破壊させてしまう原因なのです。サイトカインとは細胞から放出されて、他の細胞にいろいろな情報を伝えるための物質です。

情報伝達のために大切な役割をしているのですが、関節リウマチになるとこの炎症性サイトカインが過剰になってしまいます。そして骨の新陳代謝に悪影響を与えるようになってしまうのです。

炎症性サイトカインが骨の新陳代謝を狂わせる

骨は破骨細胞と骨芽細胞がバランス良く働くことで、いつでも新しく丈夫でいられます。新陳代謝を繰り返していくことで、体を支える骨はいつでも健康でいられるのです。しかし炎症性サイトカインが過剰になると、このバランスが崩れてしまいます。

炎症性サイトカインは、破骨細胞の働きだけを活性化させてしまうのです。破骨細胞が活性化されると骨はどんどん壊されていき、でも骨芽細胞はそれに追いつけず新しい骨が間にあわなくなってしまいます。新しい骨が作られず破壊されていくだけでは、骨は元の形を作れません。

そうしてやがて骨は変形していってしまうのです。一度変形してしまうと、自然にもとに戻ることはありません。関節の変形はごく初期から起きていて、また変形してしまってからでは元に戻せません。そのためにも関節リウマチを早期に発見して、少しでも早く治療を始めることが大切になるのです。

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