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関節リウマチの原因や治療法は?関節の痛み症状の改善方法

women who hurt his wrist

歳を重ねると体のふしぶしが痛くなったり、腕や足の関節がこわばったりすることが多くなりますね。とくに冬場の寒い日に痛みが強くなる場合は、関節リウマチの可能性が高いと考えられます。

一昔前ならリウマチは不治の病とされていましたが、現在では正しい治療と養生をすれば治る病気です。歳だから・・といって痛みや不快な症状を我慢せず、リウマチを克服する方法を実践してみましょう!

関節を覆う滑膜に炎症が起こり痛みを伴う関節リウマチ

昔は、高齢になり関節が痛むといえば、何でもすぐにリウマチと診断されていましたが、今では診断の精度や治療法が進歩し、はっきりと関節リウマチと特定でき、適切な治療が受けられるようになっています。

関節リウマチは、関節を覆う滑膜という部分に炎症が起こる病気で、関節の曲げ伸ばしがしにくくなったり、関節に痛みが生じたりする病気です。

症状がひどくなると関節が変形し曲げ伸ばしができなくなり、強い痛みが慢性化します。

当然のことながら、関節リウマチが悪化すれば普段の生活にも支障をきたすようになり、QOL(生活の質)が大きく低下してしまいます。そのような状態にならないよう症状が軽度のうちに治療や改善法を実践することが大切です。

原因は自分の免疫!?なぜ関節リウマチが起こるのか

リウマチは自己免疫疾患の1つで、本来、体内に侵入するウイルスや細菌など外敵に対して働くはずの免疫が、自分自身の体を攻撃してしまうことで起こります。

関節リウマチの場合は体の免疫が関節にある滑膜を外敵とみなして攻撃してしまうことが原因です。

なぜ自分の免疫が自分自身の体を攻撃してしまうのかについては現在でもはっきりとした原因が分かっていませんが、

  • ウイルスや細菌の感染
  • 女性ホルモンの分泌異常
  • 喫煙の影響

などが関係していると考えられています。

また、関節リウマチはSLE(全身性エリテマトーデス)などと共に膠原病の一種というとらえかたをする専門家もいます。

同じ関節リウマチでも人によって原因が異なる場合もありますし、原因が一つだけとも限らないのです。

なぜリウマチは女性に多いのか?

関節リウマチは男性より女性のほうが罹るリスクが圧倒的に多い病気です。その理由は、関節リウマチの発症には、女性ホルモンや妊娠・出産の影響が大きく関わっているからではないかと考えられます。

発症のピークが30~50代ということも、女性ホルモンの分泌量の変化が影響している理由だと考えられています。

女性ホルモンは女性の体や妊娠・出産時の胎児を守る大きな役割を果たしているため、女性ホルモンの変化が極めて大きくなる妊娠・出産時や更年期のホルモン分泌の影響が、自己免疫に何らかの影響を与えることが、関節リウマチに関わっていると考えられます。

関節リウマチとはどんな症状?関節リウマチの自己チェック

関節リウマチは、女性に起こることが圧倒的に多い病気です。年齢的には30~50代で発症する人が多いとされています。関節リウマチの特徴と症状は次のようなことがあげられます。

関節リウマチ発症の特徴

  • 女性に圧倒的に多い 男性1:女性9
  • 30代~50代で発症する人が多い
関節リウマチの症状

  • 手の指や足の指など小さな関節に痛みや腫れ、炎症が起こる
  • とくに手足の指の付け根の関節や第二関節(真中の関節)に症状が起こりやすい
  • 朝起きると手足の関節がこわばる感じがする
  • 全身の倦怠感や熱っぽいを感じることが多い
  • 関節部分を押すと痛みがある
  • 関節部分を押さなくてもジンジンとした鈍い痛みを感じる
  • 関節部分が熱を持っている
  • 関節周辺を触るとブヨブヨとした感触がある

こうした症状の特徴にあてはまることがあれば、関節リウマチの可能性が高いと考えられます。

また、関節の痛みや曲げ伸ばしに支障が起こる病気は関節リウマチ以外にもいくつかあげられます。

自分の症状が関節リウマチなのか、それとも別の病気なのかを見分けることが適切な治療につながります。

関節リウマチの症状によく似た病気もあるので注意!

関節リウマチの症状によく似た症状が起こる病気はいくつかあげられます。治療法も異なるので、関節に痛みや異常があってもすべてがリウマチと考えてはいけません。最終的には医師の診察を受け病気を特定する必要があります。

関節リウマチとよく似た病気には次のようなものがあります。

  • 変形性膝関節症
  • 五十肩
  • 痛風・偽痛風
  • 腱鞘炎
  • 外反母趾

早期診断と早期治療が鍵!関節リウマチの治療法

関節の痛みや炎症が起こる原因を年齢のせいだと考えたり、自分勝手に変形性膝関節症など他の病気だと思い込んだりして治療が遅れると、症状が急激に悪化し取り返しのつかないことになりかねません。

関節リウマチは、初期の症状を自覚してから1年以内に症状が急激に悪化します。さらに2年以上経過すると関節そのものへのダメージによって、関節が変形し元に戻らなくなる場合が多いとされています。

自覚症状を感じてからできるだけ早く治療することができれば、症状をそれほど悪化させずに回復できます。

そのため、自覚症状から3ヶ月以内に治療を開始すれば関節リウマチを軽度で克服することができます。関節リウマチは早期治療が何より大切です。

最新の診断法!関節超音波検査

関節リウマチは似たような病気が多いため、診断を的確に行うことが早期治療につながります。これまでは、関節リウマチの疑いがある場合、レントゲン検査によって関節の歪みや変形がないか診断していました。

しかし、この方法ではリウマチの症状がかなり進行し、骨の異常が起こるまでに悪化しなければ病気を特定できない弱点がありました。

そこで、最近では関節超音波検査という診断法が多く用いられるようになっています。超音波エコーの機器を使うことで、レントゲン検査では観察できない滑膜の炎症まで詳しく観察することができるのです。

従来の方法より精度の高い検査ができるようになったことで、関節リウマチの早期発見と迅速な治療を行うことにつながっています。

関節リウマチは初期の段階で治療するほど悪化を防ぐことができるので、決して治らない病気とあきらめる必要ありません。

待ちにまった抗リウマチ薬の登場

これまで関節リウマチを根本的に治療する方法がなかったため、ステロイドや消炎鎮痛剤による対症療法をするしか症状を改善する方法はありませんでした。、

しかし近年、「メトトキレサート」という新しい治療薬が開発され治療効果が飛躍的に改善されています。メトトキサレートは内服薬で自己免疫の過剰な活動を抑制する働きがあり、長期間安定的に関節リウマチの症状を改善することができます。

さらに2013年に発売された「ゼルヤンツ」という治療薬によって、関節の炎症を起こす指令を出すサイトカインという物質に働きかけ、ピンポイントで炎症を抑制することができるようにもなっています。

こうした治療薬の開発によって、これまでの治療薬では改善しなかった関節リウマチの症例でも、新薬を使い治療の効果を発揮できるようになっています。

いずれにしても、これら新薬での治療は医師の診察を受け、処方してもらう必要があります。

関節リウマチの程度を測るJ-HAQ

関節リウマチは初期には急激に症状が悪化しますが、その後は比較的長い時間をかけて少しずつ悪化していくため、症状が悪化していないかどうか定期的に把握することが大切です。

また既に関節リウマチの治療を行っている人は、リハビリの効果を検証したりすることもできます。

J-HAQは国際的なリウマチの診断指標HAQを日本人の生活スタイルに合わせて改良したものです。

※クリックで大きな画像が見れます

J-HAQ body dysfunction index

こちらで診断指標を作成することによって、自身の状態と自助具の必要性などがわかり対策できるのです。

またこの数値を毎日記録しておけば、その記録を病院などでの診断時に担当医に見せることでスムーズかつ的確な治療ができます。

日常生活での関節リウマチ改善法3つ

関節の炎症や痛みの原因が関節リウマチだとわかったら、薬による治療に加え、普段の生活の中で関節リウマチの治療や改善につながる習慣を実践することが大切です。

関節リウマチの症状を改善するために心掛けることは次の3つです。

  1. できるだけ関節に負担をかけないようにすること。
  2. 適度に関節を動かし、関節が固くならないようにすること。
  3. 関節を支える筋肉を鍛え、関節への負担を減らすこと。

関節リウマチ改善法1.関節に負担をかけない

関節リウマチは、人によって体のさまざまな部分に起こりますが、とくにヒザや足首、足の指など足の関節部分にリウマチの症状が起こっている場合は、足の関節にできるだけ負担がかからないようにする必要があります。

ヒザや足の関節にかかる負担を軽減するには、体重を減らすことが根本的に必要です。とくにヒザの関節にかかる衝撃は大きく、歩くだけでも体重の3~4倍、階段の上り下りには、体重の5倍もの衝撃がかかっています。

ヒザや足の関節の負担が軽減すると、体全体のバランスがとりやすくなり、全身の運動機能が柔軟になります。そのため、肩や腰、首へかかる負担も軽減されます。

また、足の関節の負担を減らすために、症状の軽いうちから杖やカート(手押し車)を使うよう工夫をしてみましょう。

杖や手押し車を使う例

関節リウマチ改善法2.関節が固くならないようにする

関節に痛みがあるからといって動かさないでいると、だんだんと関節がこわばり動きが悪くなっていきます。関節の可動域が狭くなると、手足を少し動かしただけで痛みが生じるようになり、悪循環が起こります。

ですから、日頃から無理のない程度にできるだけ関節を動かし、関節の可動域が狭くならないように心掛けることが大切です。

関節リウマチ改善法3.関節を支える筋肉を動かす

関節をできるだけ動かし関節が固くならないようにすると同時に、関節の周りの筋肉を鍛えることで、関節の可動域を広げることも必要です。筋肉が衰えてしまうと、自発的に関節を動かすこともできなくなってしまいます。

そこで次のような、簡単にできる体操を行ってみましょう。

手のジャンケン体操

ジャンケンをするときの要領で、手の指をグー・チョキ・パーと順番に閉じたり開いたりします。できるだけしっかりと力を込めて、グー・チョキ・パーと声を出しながら左右交互に10回ずつ行います。慣れてきたら、できるだけスピードをあげて行いましょう。

関節リウマチ改善トレーニング手のジャンケン体操

また、お風呂の中でグー・チョキ・パー体操を行うと、水の抵抗がかかるため、トレーニングの効果がさらに高まります。

ゴムボールを握る練習

ゴムボールを使い、人と握手をするときのように指の関節に力を入れてゴムボールを握りしめるように力を加えます。握った状態で10秒数え、左右交互に3回ほど繰り返します。ゴムボールがない場合は、タオルなどを丸めても構いません。

関節リウマチ改善トレーニングゴムボールを握る練習

足で文字を書く体操

ヒザや足首の筋肉を鍛えるには足で文字を書く練習が効果的です。イスに座った状態で、足の指先で大きく「あ・い・う・え・お」と書いたり、自分の名前をひらがなで書いたり、1~10まで数字を書いたりする練習をしましょう。

ヒザ、足首の関節を大きく使い、できるだけ大きな文字を書くイメージで行います。

関節リウマチ改善トレーニング足で文字を書く体操

足の指でビー玉を拾う練習

足の指の筋肉を鍛えるには、ビー玉を床に転がして、それを足の指を使って拾う練習をしてみましょう。足の指の間でビー玉を挟んで持ち上げたり、離したりしてみましょう。足の5本の指を全て使うように練習すると効果が高くなります。、

また、足の裏でビー玉をコロコロと転がしてみましょう。足首やヒザを大きく回すイメージで行って下さい。

関節リウマチ改善トレーニング足の指でビー玉を拾う練習

こうしたことはどれもとても小さなことに見えるかもしれませんが、毎日繰り返すことによって筋肉が少しずつ鍛えられ、関節の可動域が大きくなっていきます。

リウマチの症状が少しずつ楽になっていくはずですよ。

関節リウマチを改善するための日常生活の工夫

関節リウマチは、少しずつ症状が進行し慢性化しやすい病気です。日常生活においても、できるだけ症状を悪化させないことも重要です。

関節が痛いときは温めるのか、冷やすのか?

関節リウマチは慢性疾患となる場合が多いので、基本的には患部を温めたほうが良いといえます。しかし、関節の炎症や痛みが激しいときは、温めると症状が悪化します。

とくに痛みが強いときや炎症を感じる場合は、冷やして様子をみましょう。

また、関節リウマチは気温や体調の変化などによって症状が一時的に悪化したり、逆に緩和したりすることが多いので、温めたり冷やしたりすることを交互に行うようになることが多々あります。

温めて痛みが和らぐようであれば温め、冷やしたほうが気持ちが良いのであれば冷やすというように臨機応変に対応するのが正しいのです。

科学的にも効果を証明!先人の知恵、温泉を利用する

昔からリウマチ改善するには温泉が良いといわれ、湯治という治療法もあります。これは科学的にも効果が証明されており、温泉が持つ次の3つの働きがリウマチの改善に効果があると考えられます。

  1. 温泉の浮力によって関節の負担が軽減する
  2. 温泉の熱(温かさ)がリウマチの症状を改善させる
  3. 温泉の成分がリウマチに効く

日本各地には、リウマチに良いとされる効能を持つ温泉がたくさんあります。お近くの温泉を活用するのはとても良い方法です。

もし温泉まで行けない場合でも、ご家庭のお風呂にゆっくりつかるだけでもリウマチの改善効果があります。入浴剤を使えば気分も良くなるでしょう。入浴は積極的に行ったほうが良いといえます。

タバコはリウマチを悪化させる

関節リウマチを悪化させる要因として喫煙があげられます。

タバコを吸うと血管が収縮し関節が冷えてこわばるので、関節リウマチの症状は確実に悪化します。関節リウマチの問題だけでなく、全身にもさまざまな悪影響を及ぼしますので禁煙が必要です。

リウマチは想像以上に進行が早く、一度罹患してしまうと改善するのが大変な病気です。また痛いからといって動かさないでいるとさらに症状が悪化していきます。

早期発見・早期治療と気長にリハビリを行うことが大切ですよ。そしてやっぱり禁煙ですね。

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