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ピロリ菌の検査・除菌方法!菌対策におすすめのヨーグルトはLG21

ヨーグルトとフルーツ

ピロリ菌として知られるヘリコバクター・ピロリは胃に感染して胃炎をもたらす細菌です。最近では胃がんの原因にもなっているのではないかと言うことで、さらに注目を集めていますね。

一部の病気に対しては健康保険が使えるようになったこともあって、除菌治療も一般化してきました。しかしまだ対象になっていないケースもあります。

自分でできるピロリ菌対策や、本当に除菌治療が必要なのかどうかについても見て行きましょう。

強酸性の胃の中にも住めるヘリコバクター・ピロリは活発な細菌

細菌をその形から分類する時に慣用的に用いられるのが、球菌・桿菌・らせん菌と言う3分類です。丸っこい球菌と棒状の桿菌、そしてピロリ菌が属する、棒がねじれた形のらせん菌です。

ピロリ菌

ピロリ菌は鞭毛(べんもう)と言う、くるくる回せるしなやかな毛が数本生えていて、これを回すことで推進力を得ています。鞭毛以外の本体の体長がだいたい4μmに対して、秒速40μmで動くことができるのです。

人間に換算すると、身長175cmの人が100mを5秒7で走るくらいのスピードです。すごいですね。

ピロリ菌は強酸性の胃の中で生きて行ける細菌

ご存知の通り、胃の中は塩酸を主成分に持つ胃液によって強い酸性に保たれています。空腹時の胃の中はpH1.0~1.5程度となっています。pH1.0と言うのは、ほとんど塩酸そのものの酸性度と言うことになります。

(pH:水素イオン指数・数字が小さいほど酸性、大きいほどアルカリ性で、7.0が中性です。計算には水素イオン濃度の逆数の常用対数を使っているため、pHの値が1小さくなるごとに水素イオンが10倍に増え、酸性に傾きます。)

ですので、通常の細菌などは胃に定着することはできません。食べ物と一緒に入ってきて、運よく胃酸に直接触れずに済んだ場合は生き残って腸の方へ行くことができますが、胃の中で長時間生きることはできないのです。

例えば酸に強い乳酸菌ですら、生きて行くにはpH4.0ぐらいの酸性度が限界です。胃の中は食後であれば食べ物のおかげでpH4.0くらいまで酸性度が下がっていますので、酸に強い菌であれば通過することは可能です。

にもかかわらず、ピロリ菌は胃の粘膜に棲みついているのです。ピロリ菌の存在は19世紀から予測されてはいましたが、実際に発見に至らなかったのは、胃の中に棲みつける細菌などはないと言う考え方が支配的だったと言う背景もあります。

ですので、ピロリ菌の培養に成功して、その存在を明らかにした2人のお医者さんは、2005年にその功績でノーベル医学・生理学賞を受賞しています。

ピロリ菌は胃の粘膜の中に棲みついている

胃に棲みついているからと言って、胃の空間の中にいたのでは食べ物と一緒に流されていってしまいます。ピロリ菌は胃粘膜の表層にある粘液の中で生きています。

しかし、その粘液の中ももちろん酸性ですから、細菌が生きやすい場所ではありません。実はピロリ菌には自分の周りだけ生きやすい環境を作り出す能力があるのです。

ピロリ菌の表面にはウレアーゼと言う酵素が2種類存在しています。ひとつは中性環境下で、もう一つは酸性環境下で働くタイプの酵素です。この酸性環境下で働く方が、尿素を分解してアンモニアに変えると言う作業を行います。

アンモニアは強いアルカリ性なので、胃酸を中和して、ピロリ菌の周辺だけを中性の環境にすることができるのです。このためピロリ菌は他の菌が生きられない強酸性の胃の中に棲みつくことができるのです

尿素と言うと排泄物に含まれる物質と思われがちですが、とてもシンプルで小さな分子の有機化合物なので、水に溶けて全身どこにでも存在している物質なのです。

自分にとって住みやすい環境を作ると言うのは生物に共通の働きですが、塩酸まで中和してしまうとはびっくりですね。

ピロリ菌の影響は胃壁に炎症を起こすところから始まる

ピロリ菌と言えば、胃炎・胃潰瘍と言うのが定番の症状ですが、実際は胃の壁に急性炎症を起こすところから始まっています。この急性炎症が慢性化してくるといろいろ不具合が出ます。

さらに、慢性の胃炎から胃潰瘍に発展したり、場合によっては胃がんを引き起こす要因になったりしますので無視することはできません。

ピロリ菌に感染すると胃の表面に炎症が起こる

ピロリ菌が胃の粘膜に取りつくと、ピロリ菌の細胞壁表面にあるエンドトキシンと言う毒素に反応して、胃粘膜からは通常の3倍以上のスーパーオキシドアニオン(活性酸素の1つ)が放出されます。

放出された活性酸素に刺激されて、NF-κBと言う炎症反応・免疫反応に重要な役割を持つたんぱく質を活性化させます。その結果、胃の粘膜の表面に炎症が発生するのです。

また、先にお話ししたように、ピロリ菌は自分を胃酸から守るためにアンモニアを作り出していますが、このアンモニア自体も胃壁を荒らす物質ですので、それによっても炎症が起こります。

ピロリ菌による急性炎症は、ほとんどの場合、胃が痛むといった自覚症状が現れません。そして、感染や胃炎に気づかないままこれが慢性化すると、炎症は胃粘膜全体に広がってゆきます。

ピロリ菌は1度感染するとほとんどの場合一生感染が続いたままになります。数か月以上の期間をおいて、100%が慢性胃炎に移行してしまうのです。

慢性胃炎は胃潰瘍や十二指腸潰瘍になることがある

ピロリ菌によって引き起こされた慢性胃炎は、その後の症状の進み方によって、胃潰瘍や胃がんをもたらすことが判っています。

また、十二指腸潰瘍もピロリ菌によってもたらされることがあります。これはピロリ菌が胃の底の方に多く存在しているからという可能性があります。

もともとヘリコバクター・ピロリと言う名前は、ヘリコ(旋回する)バクター(細菌)・ピロリ(幽門部の)という形で命名されています。

幽門とは、胃と十二指腸の境目にある弁で、食物を胃から腸へ送り出す役目を持っています。幽門はラテン語でピロルスと言い、そこに棲んでいる菌と言う意味で命名されました。

胃潰瘍や十二指腸潰瘍は、慢性炎症が深くなって行って傷になり起こる病気です。腹痛や食欲不振に始まり、重症になると出血し、吐血したり黒色便を見たりすることもあります。

これはピロリ菌によって幽門の近くから胃酸の過剰分泌が起こり、ピロリ菌によって弱くなっている粘膜に潰瘍が起こるからだと考えられています。

不思議なメカニズムを持つピロリ菌ですが、まだまだ研究が進んでいる段階です。でも、新しくわかってきたことも多いので、全容が解明されるのも時間の問題でしょう。

最悪の場合ピロリ菌によって胃がんに!日本に多く若い人もかかる胃がん

ピロリ菌によってもたららされる病気は色々ありますが、やはり胃がんと言う形になるのがもっとも好ましくないものだと言えるでしょう。

胃がんには、がん細胞の成熟度に応じて「分化型胃がん」と「未分化胃がん」に分けられますが、ピロリ菌はその両方にかかわっていることが判っています。

分化型と未分化のどちらが悪性と言うことは決められない

ここで使われている「分化型」と「未分化」と言うことについて、よく「未分化がんは悪性度が高い」と言われますが、これは必ずしも正しくありません。

まず、この分化と言う言葉自体が、がんの性質全部を表しているものではないということが挙げられます。悪性の胃がんとして有名なスキルス胃がんが未分化がんの一つであるために、「未分化=悪性」と言うイメージがついたのかもしれません。

また、分化型はがん化前の組織の性質を残していることから周辺組織に入り込みにく、未分化の場合、組織がバラバラなので転移しやすいとも考えられていました。

しかし、実際には、未分化胃がんはそのまま組織に入り込んでいって、じわじわ肝臓に転移するのに対し、分化型胃がんは血流にのって一気に肝臓に転移します。

ですので、これらの言葉は「胃がんの1つの状態を区別しているだけの用語」と考えてもらって良いでしょう。ネット情報などで「未分化胃がんは危険」と言った煽り記事のようなものを見ることもありますが、これは無視しても問題ないです。

むしろ、もっと細かい分類について知る方がいいでしょう。例えば「印環細胞がん」はスキルス胃がんとして見つかりやすいとか、「管状腺がん」は治りやすい胃がんであるとか言う分類ですね。

まずは正しい治療方針について医療機関と充分に話し合い、治療に専念することが重要です。がんの治療にはリスクも伴いますので、お医者さんに教えてもらった情報から、自分が受けたい治療を真剣に考えることが、良い結果をもたらしてくれるでしょう。

萎縮性胃炎は分化型胃がんにつながりやすい

ピロリ菌による慢性胃炎が長期間続くと、胃壁がだんだん薄くなってしまい、胃酸や胃液の分泌が充分行われなくなる「萎縮性胃炎」になることがあります。

萎縮性胃炎では、いわゆる「消化の悪い状態」が発生し、胃がもたれたり、食欲が出ないといった症状が起こりやすくなります。この萎縮性胃炎の一部は分化型胃がんになりやすいことが判っています。

一方、萎縮性胃炎にならず、胃潰瘍から胃がんに発展したり、慢性胃炎からいきなり胃がんになるケースもあります。こうした場合は未分化胃がんであることが多くなっています。

幸いなことに、ピロリ菌感染からスキルス胃がんになることは比較的少ないようではありますが、それでもがんはがんですので、そうならないように注意できるところは注意したいものです。

有名人が若くして亡くなった例が複数あるため、スキルス胃がんは有名だといえます。実際、日本に多い胃がんですし、若い人にも見られますから、胃の不調があったら念のため受診することは悪くありませんよ。

ピロリ菌は除菌することができるが保険診療になるのは限られる

ピロリ菌は細菌ですので、抗生物質を使ってやっつけることができます。もちろん正しいお薬を、正しい期間、正しい方法で飲み続けることが絶対条件になります。

また、以前は胃潰瘍や胃がんの予防として除菌治療を受けることは、保険治療の対象外でしたので自費診療になり高額になってしまっていましたが、現在では適用範囲が広がっていますので以前よりは受けやすくなりました。

除菌治療は指定された病気であると診断された場合

ピロリ菌の除菌治療が健康保険で賄われるのは、指定された病気にかかっていて、悪化したりがん化したりするリスクが高いと判断された場合になります。ですので、「がんが心配だから除菌しておこう」と気軽に受けるわけにはいかないのです。

2013年まで、その病気とは以下のような物でした。もちろん画像診断や内視鏡検査など、必要な検査によって病気が確定される必要があります。

  • 胃潰瘍
  • 十二指腸潰瘍
  • 胃MALTリンパ腫
  • 特発性血小板減少性紫斑病
  • 内視鏡的治療を受けた早期胃がん患者
しかし、2013年2月に、「ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎」をその対象に含めるよう適用拡大が行われました。これによって、内視鏡検査で慢性胃炎と診断され、ピロリ菌が検出されれば、保険診療で除菌治療が受けられるようになったのです。

除菌治療は抗生物質を使って行われる

検査が大変な割に、除菌治療自体は割合簡単なものです。保険治療対象だということが検査で確定したら3種類のお薬を服用します。一般的な組み合わせは次のような物です。

  • オメプラゾール(商品名:オメプラール・ジェネリックあり)
  • アモキシシリン(商品名:サワシリンなど・ジェネリックあり)
  • クラリスロマイシン(商品名:クラリスなど・ジェネリックあり)

オメプラゾールはプロトンポンプ阻害薬と言う、胃酸を強力に抑制するお薬です。本来は胃潰瘍などの治療薬ですが、このお薬で胃酸を抑えることで、後の2種類の除菌薬の効果をアップさせる目的で使います。

アモキシシリンはペニシリン系の抗生物質で、細菌の細胞壁を作れなくして殺菌するタイプのお薬です。アレルギーを起こすことがあるので、これまでにペニシリン系の抗生物質でアレルギーを起こしたことがある人は原則として使えません。

クラリスロマイシンはマクロライド系の抗生物質で、細菌がたんぱく質を作れなくすることで増殖を抑え、除菌するお薬です。副作用や使えない人が少ないお薬ですが、今飲んでいるお薬や、アレルギーについてはお医者さんに報告しておきましょう。

この3種類のお薬を、朝夕2回、7日間飲み続けるだけです。

飲み忘れると効果が落ちますし、飲み忘れたからと言ってそこで中断すると、耐性菌が生まれて次からはお薬が効かなくなる可能性があります。必ず忘れずに服用しましょう。

また、飲み忘れてしまった場合の対応について、お医者さんや薬剤師さんに確認しておいて下さい。

1回目の除菌で成功しなかった場合でも2回目がある

1回目の除菌の成功率は70%~80%程度です。ですので、20%~30%の人は除菌しきれず失敗することになります。その場合、お薬を替えて再び7日間の除菌治療を行います。1回目の除菌治療で健康保険が使えた人は、この2回目の除菌治療にも健康保険が使えます。

2回目の除菌治療では、1回目で使っていたクラリスロマイシンの代わりにメトロニダゾール(商品名:アスゾール/フラジール・ジェネリックなし)を用います。後の2つは同じです。

このお薬は普通の抗生物質とは異なる働きと有効な対象を持つ抗菌薬です。細菌や原虫のDNAを切断して殺菌作用を表すお薬なのです。副作用は少ないのですが、アルコールとの飲み合わせが問題になります。

お酒に強い人でも、嘔吐・腹痛・頭痛などが、顔が真っ赤になることと同時に起こります。この現象はアルデヒド脱水素酵素低活性の人や抗酒薬服用時と同じような症状ですが、アルデヒドが絡まないメカニズムで起こっています。

ですから、晩酌が欠かせないという人であっても、この治療を受けている間は完全禁酒と言うことになります。

3回目以上の除菌治療は保険が使えない

まれに2回の除菌治療では除菌しきれないという場合があります。定められたとおりにお薬の服用ができなかったという場合もあるかもしれませんが、お薬が合わなかったと言うケースも否定はできません。

しかし、現段階では3回目からは、理由の如何を問わず除菌治療に健康保険は使えません。また、2回の除菌治療で除菌しきれなかった場合には、一般病院での除菌治療はできないケースが多いので、ピロリ菌の専門病院を紹介してもらいましょう。

また、除菌に成功した場合ですが、除菌で来たからもう安心という訳ではなく、定期的な検診を受けて胃がんの発生がないかをチェックするようにして下さい。

除菌治療でリスクは大幅に下がっていますが、もともと除菌治療に保険が使えた段階で胃がんリスクが発生していたことを忘れてはいけないのです。

除菌自体は簡単ですが、それを受ける条件としての内視鏡検査(胃カメラ)は嫌だという人も少なくないでしょう。それでも、昔よりはずいぶん楽になりましたから、怖がらずに受けて下さいね。

ピロリ菌感染の予防と日常生活での静菌は可能か?

先にお話ししたように、抗生物質を使った除菌治療は、特定の病気であると診断された人にしか健康保険を使って行えません。それならば、感染予防と日常生活で菌をやっつけることができないかと言う話になりますね。

ピロリ菌は多くの人が乳幼児期に感染していますので、完全な予防は難しいかもしれません。また、抗生物質を使わずに除菌は難しいかもしれませんが、少なくとも菌が増えないようにすることは、可能性が見出されてきています。

ピロリ菌は親から口移しで映ることが多い

親がピロリ菌の保菌者であった場合、離乳期以降の子供に食事をさせる際に、箸やスプーンの共用によって移してしまっている可能性が少なくありません。ですので、できれば子供に食べさせる時は、子供専用の箸で食べさせるようにしましょう。

一方、免疫力や胃酸の分泌能力が完成した大人の場合、現代の日本において日常生活で新たにピロリ菌に感染する可能性はほとんどありません。

昔は衛生状態が良くなかったため、飲料水などからの感染はあり得たそうですので、、もし衛生状態の良くない国へ旅行することがあれば、生水や氷などには充分な注意が必要です。

統計で見ると、50代以降の保菌率がそれ以前の世代に比べると高くなっていますので、幼いお孫さんのいる世代の方は、いくら可愛くても、自分の箸で食べさせることはやめて、お孫さん専用の箸で与えるようにして下さい。

ピロリ菌にヨーグルトが効く

こう言う見出しにすると、最近の時流に乗っかっているなって思われそうですが、最近のヨーグルトブームは社会資本の節約に大きく役立つことですので、どんどん紹介したいと思っています。

簡単に言うと「ピロリ菌の感染は非常に広く起っている」と言うことに加えて、「ピロリ菌に感染すると胃がんや胃潰瘍のリスクが高くなる」と言う事実が、ある大きな社会問題をはらんでいるからなのです。

それは「健康保険が破綻しかねないほどお金がかかる」と言うことです。ピロリ菌がリスクファクターになっているからと言って、全感染者に除菌療法を行った際の費用負担はとんでもないものになってしまいます。

それならば、発症することが少ない感染者は、普段の生活でヨーグルトを食べて、ピロリ菌を抑え込めればいいのではないかと言うことになりますよね。これで健康保険の危機は少しだけ遠ざかります。

感染した人本人にとっても、毎日の食事にヨーグルトを加えて菌が抑えられるのなら安上がりだといえるでしょう。でも、実際にヨーグルトでピロリ菌がやっつけられるのでしょうか。

動物実験を行い、これら3菌株をピロリ菌感染マウスに毎週1回、連続8週間経口投与し、胃内ピロリ菌数および血清ピロリ菌抗体価を測定した。

その結果、ラクトバチルス・ガセリOLL2716株(図4;以後、LG21と略す)投与群は、検出限界以下までピロリ菌数が減少し、血清ピロリ菌抗体価が最も低下した。

これらの検討結果より、LG21はピロリ菌抑制に最も優れた菌株であることが判明した。

LG21とダメージを受けたピロリ菌

図4  LG21(左)、ダメージを受けたピロリ菌(右)

(上の引用リンクは、国立研究開発法人科学技術振興機構のものですが、サイト側の証明書設定ミスでChromeやFirefoxなどのブラウザではセキュリティエラーが出て開けません。IEやOpera、Safariでなら、セキュリティ警告を無視すれば開けますが、判断は皆さんにお任せします。)

動物実験とは言え、週に1回LG21を与えただけでピロリ菌をやっつけることに成功したというのであれば、私たちにも使えそうな感じですね。他のヨーグルトを楽しみながら、週末はLG21という感じでも良いでしょう。

また、LG21については人間でも臨床検査が行われ、ピロリ菌の抑制と胃炎の改善効果が認められています。

今のところLG21が一番強力な抗菌効果が期待できる

ピロリ菌対策に使えそうな、普段の生活習慣には、他にもいくつかのものが挙げられています。その中でも、有用そうなものは次のようなものです。

  • ブロッコリースプラウト
  • フコイダンを含む海藻
  • 緑茶カテキン
  • マヌカハニー
これらの食品にもピロリ菌の抑制効果が認められていますが、一回の摂取量が比較的多めであったことや、30%程度しか抑制効果がなかった例などもありますので、今のところ補助的なものにとどまりそうです。

また、メチルグリオキサールと言う抗菌成分で有名なマヌカハニーは、糖尿病以外の人には有効なようですが論文によってデータのばらつきはあります。

と言うことで、明治乳業の宣伝をするわけではありませんが、現段階ではLG21ヨーグルトが最強と言ったところでしょう。

ピロリ菌はハイルマニ菌の感染を防いでいるかもしれない

ヘリコバクター・ハイルマニと言う、やはり感染性胃炎を引き起こすらせん菌が見つかっています。ゲノム解析が終わったのが2011年と言う、いわば新参者の細菌です。

この細菌も胃炎や胃MALTリンパ腫を引き起こすことが知られていて、同じヘリコバクターであることから、ピロリ菌とは近い関係にあるのではないかと考えられています。

この細菌は、細長い胴体の両端に鞭毛が付いているため、片側にしか鞭毛がないピロリ菌より移動速度が速いのです。このため、感染力も強いのではないかと考えられています。

しかし、ピロリ菌が棲んでいる胃にはハイルマニ菌は感染しにくいようなのです。そして、逆もまたしかりです。つまり、競合関係にあると言うことなのです。

ですから、ピロリ菌を除菌するとハイルマニ菌に感染するリスクが上がるかも知れないと言う可能性が考えられますので、そうした事が本当に起こるかどうか、研究が重ねられています。

一方で、ヨーグルトのようなプロバイオティクスはハイルマニ菌にも有効であると考えられていますから、ヨーグルトなどを常食することが、どちらの菌にも棲みつかせないと言う結果が得られるかも知れません。

まだ研究段階ですから断定的なことは言えませんが、プロバイオティクスの利用に副作用はありませんから、ヨーグルトを食べる習慣を付けることが薦められます。

(以前の記事では「ハイルマニイ」と表現していましたが、現在は「ハイルマニ」と表記が変わっていますので、この記事もそれに合わせました。)

中央ヨーロッパのスロバキアで取れる森林はちみつにもマヌカハニーと同じぐらいの抗菌効果があるという報告もありますね。海外論文で知っただけなので、まだ見たことないですが、一度食べてみたいです。

胃の調子が悪いのならまず検査を受けてみよう

胃の具合が悪くて、胃炎や胃潰瘍の心配がある時は、まず受診して胃炎の検査を受けてみましょう。ただし、保険が適用されるのは、胃炎または胃潰瘍の疑いがあって、ピロリ菌の検査を受ける場合だけです。

かかりつけのお医者さんに相談してみて下さい。また、除菌治療は胃カメラで炎症が確認されることが前提になりますので、それもお医者さんと相談ですね。

どうしても胃カメラが嫌な人は、鎮静剤を投与してもらって検査を受けるという方法もありますから、そのこともお医者さんに相談されるのがいいでしょう。

もちろん、鎮静剤を使うと苦痛や吐き気に襲われることはありませんし、お医者さんも時間をかけてしっかり検査できます。一方でお薬が覚めるまで、数時間は病院で休まないといけませんし、その日は運転できないことも多いです。

検査で、保険治療を受けるレベルではないと判ったら、悪化予防を兼ねてヨーグルトを摂るようにしましょう。週に一度はLG21と言う程度で間にあうと思われます。

他の日には別のヨーグルトを食べてもいいですし、あまり好きじゃないなら食べなくてもいいですが、健康には良いのでこの機会に食べる習慣をつけてはどうでしょう。

お好みのドライフルーツを買ってきて、プレーンヨーグルトに入れ、よく混ぜて一晩寝かせると美味しいですよ。

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