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人ごみに要注意!若い人に急増している肺結核から身を守るには?

結核という病気

結核という病気、聞いたことがありますか?江戸時代の新撰組「沖田総司」が喀血により新撰組を離脱したことは有名です。原因は、肺結核といわれています。

この病気は歴史が古く、1880年代にドイツの細菌学者コッホによって発見されました。日本でも猛威を振るい、明治初期までは『労咳(ろうがい)』として恐れられていました。

第二次世界大戦終了後に、予防接種(BCG)と抗生物質による治療が始まり激減しましたが、世界的にもアジア・アフリカの罹患率が非常に多く、日本でも年間で2万人以上が罹患しており気を抜けない疾病です。

感染は、飛沫(しぶき)による空気感染であり、インフルエンザの感染と同様です。肺のみが侵されると思いがちですが、中枢神経や骨・関節にも及びほぼ全身に広がります。ご存知のように肺出血による喀血が大きな特徴で、呼吸不全で死に至ります。

ほとんどは60才以上の高齢者が罹患することが多いですが、免疫のない若い年代にも広がっていることもあり、厚生労働省も胸部レントゲンを必ず受けるような喚起もしています。

菌自体は、非常に耐性が強いため肺結核を患い、治療しても菌は生き続けていることが多いため(陳旧性肺結核)、抵抗力の落ちた高齢者に再発することが多いようです。

このような方が、老人療養施設で発病すると瞬く間に広がり、集団感染することも珍しくありません。また、グローバル社会の波で、諸外国の方が日本に来られていますが、知らずに感染していることもあり、注意が必要です。

結核の予防

日本では、予防のために1960年代から「ツベルクリン反応」という検査を小学校で行ってきました。その結果に応じて陽性の方はBCG接種を行う方法がとられてきましたが、判定方法があいまいとの指摘を受けました。

そのためツベルクリン反応は中止され、乳幼児に全員BCG接種を実施することになりました。また、学生・社会人になれば学校や会社で健康診断において胸部レントゲン撮影の実施を法律で義務付けています。

この写真を専門医が見れば結核に罹患していることがすぐわかります。これらの結果は、国に報告する義務があり、このシステムのおかげで激減してきたことは確かです。

結核が発見されたら

結核は、法定伝染病です。発症が確認されたらすぐに隔離をし、集団感染を防ぐ手だてがとられます。日本では、年に2万人以上の新規患者が報告されていることがわかっています。

特に集団での感染が非常に多いため、初期行動が非常に大切です。風邪の症状にも似ているので、2週間以上咳が長引いている場合も注意が必要です。

まず、医療機関では胸部レントゲンで結核が疑われた場合、確定検査としてCTスキャン検査・痰の中に結核菌が含まれていないかを調べる喀痰検査等を行います。

その上でもし、医師が結核と診断されたら、まず患者の隔離と人との接触を遮断します。この際、一番感染危険があるのは、職場の同僚・医師をはじめ医療従事者・周りにいる患者たちです。

医療機関は、結核を発見した場合、2日以内に所轄の保健所に報告義務があり、その後の対応は、保健所の指示のもと行われます。たとえば、医療機関のスタッフや会社の同じ部署の社員等には、胸部レントゲンを至急実施させるなどの指示があります。

結核の初期の場合は、結核菌が咳とともに体外に出ることは少ないのですが、重症化すると排菌(体外に結核菌がまき散らされること)することもあるため、患者本人の行動範囲、接触した人物を徹底的に調査し、対処します。

さらに、結核治療の専門病院が決められているため、そちらに入院することになります(かつてはサナトリウムと呼んでいました)。

このように、結核が発見されると学校では臨時休校や職場の業務が一時停止するほどの一大事になってしまします。胸部レントゲンは年1回しっかり受けておきましょう。

結核の治療

結核は、以前に比べて治療効果が大変改善されています。しかし、糖尿病・HIVなど抵抗力が低下する基礎疾患を持っている方や高齢や生活習慣が乱れがちで抵抗力が低下している方は、注意が必要です。

結核菌をやっつけるためよく体を休めて体力をつけましょう。排菌している方は、周囲の方にうつしてしまいますので隔離病棟で入院することになりますが、2~3ヵ月で退院できます。

通常は、通院で治療すること方法がとられ、複数の薬を使って治療が進められます。このとき必ず守ることは、医師の指示した薬を必ず服用することです。

自己判断で中断しますと、結核菌が薬に対して耐性を持ち薬が効かなくなる恐れがあります。また、治療期間も長くなってしまいますので、きちんと服用をしましょう。通常ですと、6ヵ月から1年で完治します。それまでは、正しい生活習慣を身につけ、治療に専念しましょう。

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