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思春期は育てられる子から自ら育つ個へ!成長を見守る接し方

小学校高学年から高校生くらいまでの思春期は、「自我の目覚め」から「自立」した脳へ発達を遂げようとする時期です。この時期の親は何をすべきでしょうか。どうすればお互いハッピーにつながるのでしょうか。

昔は思春期に新しい家庭を作り始めていた

昔、10代の思春期は、男の子は元服をして仕事につき、新しい家庭を作り、女の子は新しい家庭に嫁ぎ、新しい環境に順応していく時期でもありました。今からすると早熟と思うかもしれませんが、脳そのものの発達過程から見ると、実はとても自然なことです。

思春期は次の家庭への移行時期でしたが、今の世代はそれができません。それが、思春期のもやもやした感覚となって現れます。特に男の子は、母親から離れ、一人きりになりたがります。それは、ある意味、次の家作りの準備ともいえるのです。

親に守られ、手助けをもらう必要のあった「育てられる子」から、思春期は自我が目覚め、自分の周りの環境だけではなく新しい環境に飛び込み、行動し、コミュニケーションをとる中で「自ら育つ個」になっていく大切な時期であることは、今も昔も変わりありません。

それは、親や学校やコミュニティ、本で読んだこと、テレビなどのメディアからみた社会など、学んだことや見てきたことを、脳の中で自分自身とどう関係があるのか見つめ、動いて確かめ、脳の記憶の中で点だったものを線で繋げる、とても大事な時期なのです。

そこに、大人が子どもを育てる対象として「枠」の中にはめ込もうとすると、脳は発達を妨げるものと感知し、防衛反応として、親や大人に反抗し、その枠から飛び出すために非行、引きこもりなどを起こします。

過干渉になることは、子どもの脳の発達を妨げ、コミュニティの中でつまずき、ひどい場合は統合失調症、うつ病、ボーダーラインなどの精神の病までも導いてしまう原因にもなりかねません。では、親はどうしたらよいのでしょうか。

生みの苦しみに寄り添う

思春期の子たちは、いわば「生みの苦しみ」の中にいます。そんなとき、子どもは、傍らで誰かが寄り添ってくれているだけで安心します。そして、親は子どもに寄り添う存在として、「Iメッセージ」でコミュニケーションをとっていくと、子どもは耳を傾けやすくなり、自分の気持ちを話してくれるものです。

「I」とは「私は」ということ、「私はこう思う」「私は子どもの頃、こうだった」「私は、仕事でこんなことを思ったんだ」など、親は自分の気持ちをきちっと言うことです。それは決して感情的、権力的ではなく、ありのままの気持ちです。

うまくいかないこともあるかもしれません。でも、大人も子どもも多面体の生き物です。今まで子どもに向けていた親の一面だけでなく、会話の中でいろんな面を見せることで、子どもは多面体である自分を認めていきます。

自己肯定感は親こそ必要な時期

子どもから一歩、二歩離れて見守りを始めると、とても寂しい気持ちになっていきます。それは、今まで子どもに注いできたエネルギーが行き場を失い、ぽっかり穴が開いた感じになるからです。そのエネルギーは、今度は自分のために使いましょう。

思春期の子どもの治療をしている専門家によると、お父さんの出番がないと、子どもは引きこもりになりがちだそうです。また、お母さんが幸せになると、子どもが良くなるそうです。一番大事なのは、親が笑っていること、元気でいることです。

ボランティアや趣味や仕事など、やってみたかったことを始める、仕事をしている人は、新しいことに挑戦してみても良いでしょう。親も自分の人生を見直し、自己肯定感を育むことで、子どもと適度な距離感を保ち、新しい関係を創り出せるのです。

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