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性格と病気の境目はどこ?病的な神経質の判断と対処法について

神経質なのは単なる性格?

外出先の洋式トイレが使えない、電車のつり革が触れない、人が握ったおにぎりが苦手・・・という人がいますよね。誰でも自分が触れる物が衛生的かどうかについては多少気になるものですが、度が過ぎると「潔癖症」と言われることがあります。

また、自分の部屋の持ち物は置く位置が決まっていて少しでもずれていると気になって仕方がない、外出の際に家の鍵かけやガスの元栓締めをしたかずっと気になってしまう「神経質」な人もいます。

潔癖症、神経質というのは性格や癖によるもので、それ自体は特に病気とは言いません。

病的な神経質?

ただし神経質、潔癖症のこだわりが極度になると、周囲から指摘されたり本人が周囲の人との感覚の違いに気付くようにもなり「病的」と言われることも出てきます。

このように何かの物事に強い不安やこだわりを持つ場合、「強迫性障害」という病気の可能性もあります。

強迫性障害とは不安障害の一種で、日本人の発症率は1%程度、若い人に多い病気です。次のような強迫観念(抑えられない考え)や強迫行為(強迫観念を打ち消すために行う行為)がみられるのが特徴です。

  • 手洗いやシャワーを長時間繰り返さないと気が済まない
  • 戸締まりやガスの元栓締め、コンセントを抜いたかどうかを何度も確認しないと気が済まない
  • 同じ数字へのこだわりがある(不吉な数字がつく事柄を極端に避けるなど)
  • 物の配置にはルール性のこだわりがあり、いつも同じでないと気が済まない
  • 危ない物や不潔な物を極端に避けて行動する

強迫性障害には単なる性格とは違う次のような特徴もあります。

  • 自分でやり過ぎ、ばかげていると分かっていても強迫行為をやめることができない
  • 強迫行為に時間がかかり過ぎて日常生活に支障が出てしまうようになる
  • 自己否定感やうつを伴う

気になる言動がある場合の対処

強迫性障害の場合、特定の言動を繰り返してもこだわりや強い不安が消えないので苦痛を伴うようになります。もし強迫性障害であっても性格的なものと見過ごされる場合もありますが、症状が悪化したり社会的なトラブルが生じてしまう場合もあるので注意が必要です。

本人の日常生活に支障が出てきたり、本人は気にしていなくても周囲の人が困るようになってきた場合には早めに専門医(精神科・精神神経科・心療内科)を受診することをおすすめします。

強迫性障害かどうかは専門医の診察を受けないと判別できません。診察の結果、強迫性障害だった場合には強い不安をやわらげる為の薬物療法と、強迫観念をなくしていく為の認知行動療法が治療に用いられます。

治療で改善できる効果は高いですが、慢性的な病気なので継続して根気よく治療に向き合うことになります。

強迫性障害になりやすいタイプ

几帳面、完璧主義、責任感が強い、自分の思考をコントロールしたがる、あいまいなことが苦手、心配性といった性格の人は強迫性障害になりやすいタイプと言われます。

人はそれぞれ気質が違って長所と短所があるのは当たり前で、上記のような性格も長所として生かせば強みになるものです。強迫性障害を防ぐ為には、発症のきっかけになりやすいストレスを減らすように心がけたり、なるべく物事にこだわり過ぎない考え方を取り入れることがのぞましいといえます。

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