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精神病チェッカーは危険?増えるエセ精神疾患者たち

素人判断は危険!精神疾患チェッカーの罠

ストレス社会の現代では誰もが精神科のお世話になるかもしれないリスクを背負っています。そんな時代だからか、精神疾患への理解度や認知度はかなり深まりました。昔は病院や学術書でしか見れなかった「病気の診断チェック表」も、ネットでは常に誰もが見られる状態です。

精神疾患にはそれぞれ指標があって、アメリカの精神医学会が発表した””DSM””とWHOが発表した””ICD-10″”というマニュアルが有名です。””DSM””や””ICD-10″”は世界各国で使われ、日本の多くの医療機関でも判断基準に用いられています。

そしてインターネットで良く見かける「精神疾患自己診断表」も大抵がこの””DSM””や””ICD-10″”を利用したものです。この””DSM””や””ICD-10″”等の自己診断表をネットで見て、自分は病気なのかも?と考えてしまう人が今増えています。

自己診断の本来の目的は、可能性を見つけることです。「もしかしたらそうかも」と気づくことはメリットです。しかしその一方で「私は病気だ」「病気だからこうなんだ」と思い込んでしまう人もいます。これは自己診断のマイナスの側面と言えるでしょう。

なぜなら””DSM””や””ICD-10″”はあくまでマニュアルでしかありません。世の中に診断基準を満たす人間は沢山います。それは人間である以上、誰しもが悩み、ストレスを受け、心身共に不調を抱えるからです。

診断基準を満たすからと言ってその病気であるとは限らないのです。精神疾患の基準は非常に曖昧なので、判断と治療には専門医が必要です。

そのことをよく知らずに自分で診断し、私は病気だ!と思い込んで病院に行ったところ、医師に病気ではないと言われ、「そんなはずはない」と怒ったり、医師に失望したり、自分の状況に絶望を感じる…という人もいます。勘違いを生んでしまう点は自己診断の欠点です。

勘違いが人間関係までも悪くする

医師の判断を受けていないのに、自己診断で自分で自分を病気と認定し、周りに自分は病気であることを伝える人も、精神疾患の分野においては、昔より増えているように見受けます。

本当に苦しんでいるなら周りの人も助けてくれるはずです。しかし自己診断で自分を病気と判断し、それを基に発言しているのであれば、マイナスに捉えられかねません。

なぜなら実際に病気か分からないということは、嘘に近い発言であるからです。病気であることを理由に構ってほしい人、病気を何かの言い訳にしたい人…そのような印象をもたれることが多いです。

そうなると段々と周りの人間が離れて行ってしまいます。腫れ物扱いされたり、避けられたりします。これは思春期の子どもや学生に多く見られるケースです。

安易に精神科へ行くとドツボにハマることも

精神科では対処療法が多く行われています。原因が解明されていない疾患が多いためです。仮説を基に治療が行われている疾患もあります。

また、疾患と健常の境界線も曖昧なため、確実と言える症状がなければ病名がつかないことが多いです。とりあえず困っている症状を緩和し、社会生活に適応できるよう薬物治療を行い、必要であればカウンセリング等の心理療法を勧めるといった形が、今の日本の精神科治療の現状です。

しかしこの投薬治療は良い面と悪い面があります。良い面は辛い症状が緩和できる点ですが、悪い面は依存症や副作用、飲んでも治るかどうか分からないという点です。精神科の処方薬が合わず、副作用で苦しめられたり、薬の依存と離脱症状により別の疾患にかかる人もいます。

もしかしたら病院に行くこと以外の方法でも自分の症状を緩和できたかもしれないのに、自分を病気だと思い込み、周りが見えなくなってしまったあまり安易に病院へ行ってしまい、新たに問題を作ってしまうこともあるのです。そして長期通院患者になるケースもあります。

精神科領域で本当の健康を得るには、病気という概念にとらわれず、多方面から自分の症状を冷静に観察し、薬以外の方法でアプローチすることも大切です。

生活に支障がなければそのままでも良い

実は精神疾患というものに完治という概念はありません。しかし一度精神疾患になり一般社会から離れてしまった人も、とりあえず症状とうまく付き合いながら生活ができるようになれば治療は終わりです。それを””寛解””と呼びます。

つまりその裏を返せば、今現在一般的な生活ができている人には特別な治療は必要ないということです。悩みや葛藤を持っていても、多少生活がめちゃくちゃであっても、どうにかその生活を維持できていればそれで良いのです。

精神科治療は症状を0にすることだけが選択肢ではありません。””例え気になる症状はあっても、なんとか生活できていればそれで良し””とする選択もあるんだ、ということを忘れてはいけません。

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