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乾癬は感染しない!誤解されやすい皮膚病を正しく理解しよう

色んな病気がある中、皮膚疾患は人の目に触れてしまうので、皮膚疾患によっては、言われない辛い思いや経験を当人達はする場合があります。乾癬もそんな皮膚疾患の1つです。乾癬は慢性の皮膚疾患で炎症性角化症の1つです。

乾癬「カンセン」という言葉から、感染をイメージされ、人に伝染するのではと間違ったイメージを持たれることも少なくありません。乾癬は人に伝染することもなければ、人命に係わる病気でもありません。

欧米に比べ、日本の患者数は欧米に比べて患者数が少ないですが、最近は増加傾向にあります。1人でも多くの方に正しく理解していただくために、乾癬のほんの基礎的な部分ではありますが、紹介させて頂きます。

乾癬の表皮は異常なスピードで増殖

人間の健康な皮膚は、表皮細胞が出てきて剥がれるまでの期間を45日間で繰り返していきます。乾癬の場合は健康な皮膚に比べて10倍以上の速度で表皮が作られ、剥がれていきます。

又、炎症性の細胞が集中していますので、毛細血管が拡張して赤味を帯びた皮膚になります。そして、その赤味を帯びた皮膚の上で過剰に作られた表皮は積み重なり、やがて麟屑となって剥がれ落ちていきます。

乾癬の赤味を帯びた皮疹は卵ぐらいの大きさで全身に出現し、僅かに盛り上がっているのが特徴です。摩擦、刺激を受け易い所にでき、頭部、肘、膝などに好発します。日本の乾癬患者数は10万~20万人と予想され、欧米の1/10ぐらいと言われています。又、男性の方が女性よりも多く、好発年齢は男性が30歳~50歳代、女性は20歳代です。

乾癬の原因

乾癬の原因はまだはっきりと解明されていません。元々の免疫異常を起こし易い体質に加え、ストレス、食事、飲酒、喫煙、風邪などの外的因子と糖尿病、脂質異常症、肥満などの内的因子が関わって発症するものと思われます。

問診、視診、触診で大体の判断はつきますが、脂漏性湿疹、貨幣状湿疹と混同されることもあります。特に乾癬の初期や軽症の場合は脂漏性湿疹と区別がつきにくいので、詳しく鑑別する必要があります。

乾癬の治療法

外用療法、内服療法、光線(紫外線)療法、生物学的製剤の4つがあります。外用療法が乾癬治療の基本となるところで、ビタミンD3外用剤やステロイド剤による治療が施されます。只、ステロイド外用剤の長期連用による副作用(皮膚の萎縮、毛細血管拡張など)が問題にはなっています。

内服療法は、ビタミンA誘導体のレチノイド、免疫抑制剤のシクロスポリンが代表的です。レチノイドは表皮細胞の異常な増殖を抑えるのに効果的です。シクロスポリンも高い効果が期待出来るのですが、腎機能障害、血圧上昇などの副作用があり、専門医の監視を必要とします。

光線療法は、紫外線によって過剰な免疫の働きを抑える治療法です。数種類ありますが、なかでもナローバンドUVB療法は薬剤を用いる必要がないということで、簡便性があり急速に普及しています。

そして生物学的製剤の登場。数種類の製剤がありますが、いずれも有効性が高く、前述した療法に効果が見られない場合や重症な乾癬に効果が期待されています。

ただ、乾癬は完全治癒が困難であると同時に、寛解期間の長期継続が難しいので、生物学的製剤の投与開始や休薬時期のタイミングを決めるのが難しいという欠点があります。それはこの製剤によっては再開後のアナフィラキシーが出現しやすいからで、注意を要します。

乾癬は伝染しません

今の医学では完治がなかなか難しい病気です。一生、乾癬と共に生きていかなくてはいけない方も少なくありません。乾癬は非感染性皮膚疾患であることを十分理解されていないため、温泉施設や公衆浴場での入浴を拒否されるといった差別的な扱いを受けることがあるようです。

現在、患者会が中心となり、講演会や様々なイベントで疾患の理解を呼びかけています。もし、あなたの町でそんなイベントを見つけられたら、イベント、講演会に行かれ、乾癬への理解を深めてください。

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