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乾癬患者の大きな就業リスクの実態とは?

乾癬という病気をご存知ですか?

皆さんは乾癬と言う病気をご存知でしょうか?乾癬とは「かんせん」と読みます。この病気は皮膚の病気です。イタリアの調査で乾癬患者さんの就業についての大きな悩みを抱えていらっしゃることが分かりました。

病気に関しての試験や論文などはどのような病気にも沢山あるのですが、今回のように社会的な患者さんの悩みに関しての試験や論文というものはあまりありません。

勿論、内容に盛り込まれていることもありますが、調査と言う形で入ったのは初めてだそうです。まずは乾癬という病気についてご説明します。聞いたことがないという方もおられるかも知れません。この皮膚病は元来、日本には少ない病気でした。

しかし最近ではこの病気の患者さんが増加しています。増加原因は食生活の欧米化とストレスがあげられています。日本の患者数は10万人から20万人いるといわれています。また日本の場合は男性のほうが女性より患者数が多いのが特徴です。

病気の症状ですが全身の皮膚に赤い皮疹ができます。斑状にできるので紅班ともよばれます。この紅班が徐々に盛り上がりその上に銀白色の皮が張ります。その皮が今度はボロボロと剥がれ落ちていきます。赤い皮疹は痒いそうです。

また爪が変形してきたり、関節痛までも伴う方もいらっしゃるそうです。その場合は関節症性乾癬とよばれるものです。乾癬にも種類が数種類あり、中には特定疾患(難病指定されている)乾癬もあり、命の危険まである病気です。

発症率は極めて稀ですがどの種類の乾癬でも一般的な慢性型の尋常性乾癬から移行するのが特徴だそうです。また原因ですがハッキリとしたことは分かっていません。

最近の研究で表皮細胞が異常増殖した上に自己免疫の異常が伴って、ストレスや怪我、感染症などといった外的要因と肥満、糖尿病、高脂血症といった内的要因も重なって発症するということが分かってきたそうです。

見た目のイメージと名前から人にうつるというイメージを持たれてしまいますが、絶対にうつらない病気です。それでも今回のように見た目のイメージから就業に悪い影響を与えていることが明らかになったのです。

特に目につく手足などにこの症状がでると周囲の理解がなかなか得られず就業が制限されると回答した患者さんは60%にも及びました。また、55%の患者さんはキャリアアップの期待が無かったそうです。

これには患者さんの精神的な要因も考えられます。周囲からの理解が得られないこともある上に、患者さんご自身の羞恥心や、周囲に対する怒り、自尊心などが関係していることも明らかになっています。これは病気になったご本人でしかわからないことです。

筆者は白斑症という皮膚病をもっています。全身にありますが手先がとてもひどいので知らない方からは「うつるのか?」と聞かれたりもしましたし、買い物でのレジでお釣りをもらう際に手を差し出すと、高い位置からお釣りをポタポタと手に落とされました。

確かにそのようなことをされると筆者も情けない気持ちになったものです。今ではそのような気持ちになることはありません。自分は自分と筆者は割り切っています。いちいち他人の目を気にしていたら自分の人生を歩めません。

私は私のために生きています。ただ患者さんの気持ちは痛いほどわかります。特に思春期や若い間などとても気になったものです。読者のみなさんに是非知って頂きたいことがあります。

患者さんは症状での苦しみと、病気のせいでできないことが沢山ある苦しみ、そしてそれについて周囲からの理解を得られない苦しみを抱えていることを忘れないで欲しいということです。

それはどの病気にでも共通していえることです。読者の皆さんの周囲にそのようなことで悩んでいらっしゃる方はいませんか?いたら声をかけてあげて下さい。患者さんの中には「どうせ、わかってもらえない」と心を閉ざしてしまっている人もいます。

でもそれではいけません。わかってもらえないなら、わかってもらえるようにすることが私達患者の使命でもあるのです。自分にも周囲にも負けたらおしまいです。泣きたいときには思いっきり泣いてへこみたいときは思いっきりへこみましょう。でもいつまでも引きずらない強い自分を作っていくことが大事だと筆者は考えます。

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