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妊娠中期中絶を選んだ方へ実際のやり方をお伝えします

13週0日から21週6日までの中絶は死産させるということです。死産証書を役場に提出、亡くなった方と同じように手続きが必要です。

中期中絶の入院から手術まで

中期中絶は陣痛をつけ無理やり出産させますから、入院が必要になります。2泊3日以上の入院になっていました。持ち物は生活用品、入院申込書、中絶同意書、それと小さな棺です。きれいな白い箱だったり、白木の箱だったりです。必ずよいものをお持ちください。

死産したその日のうちに、棺に入れパートナーかおうちの方につれて帰っていただきます。午前中から入院していただきます。病室に案内され、病衣に着替えたら子宮口を広げる処置をします。ラミナリアという海草で作った長さ5cmほどのエンピツ様のものを使います。

太さはいろいろありますが、それを子宮口に何本か入れます。これは水分を吸って太くなるもので、時間をかけて、ゆっくりと子宮口を広げていきます。子宮口は普通指1本も通りません。出産経験のない方はなおさら固く、広がるには時間がかかります。

無理やり入れる感じなので、鈍い持続する痛みがあるでしょう。夜眠る前にラミナリアを入れ替えます。広がった子宮口に新しいものを入れ、夜の間にさらに広げます。就寝までで飲んだり食べたりはおしまいになります。以後処置が終わるまで、絶飲食となります。

朝、陣痛室に移動します。普通の出産の方と一緒になることもありますが、仕方のないことです。陣痛を起こすための膣座薬を1時間ごとに入れます。陣痛 が数分で繰り返し来るようになると、分娩台に移動します。また処置のための点滴をします。

赤ちゃんが出てくれば、点滴から痛み止めや眠剤、子宮収縮剤が投与され、胎盤など残った内容物を除去します。処置後はスタッフが着替えをし、そのまましばらく眠っています。パートナーの方か、おうちの方に死児が渡され処置が済んだことのお話がされます。

そのとき死産証書も渡されます。歩けるようになれば、病室に戻ります。生理よりずっと多い出血が続きますが、強い痛みや血の塊が出るようなときはすぐに知らせます。感染しないように、抗生剤、抗炎症剤子宮収縮剤が処方されるので、しっかり飲みます。

退院後も大出血と強い痛み、また発熱や出血の匂いにも注意します。必ず再受診し、子宮の状態を診てもらいます。このとき医師にsexや避妊、次回妊娠について質問してください。

退院後数日は安静にしていてください。何か気になる体調の変化があれば、病院に連絡します。診察、入院はすべて自費になります。30~50万円が必要になるかと思います。

これ以降は産科に携わる助産師の思いです

私はお産の介助をするために、助産師になりました。どの助産師もお産や子供たちに関わるために、助産師になったと思います。実際に業務についてみれば、不本意なこともしなければならないのは、どの職業でも同じだとは思います。

朝病院に行って、「今日は分娩係だ。お産はあるかなぁ?」と思って分娩室の白板を見ます。「あぁ・・・中絶・・・?」と何度思ったことか。中絶は私たちの責任ではありませんが、介助をし死産させられた赤ちゃんを見て仕事と割り切るのはツライです。

こんなに愛しい者を、愛しくなる者をなぜなんだろうと私は我が子を抱きしめます。いたしかたない時もあるでしょう。でもあまりにも安易では?と思うことが多い。妊娠を望まないのであれば、きちんと避妊してください。またパートナーの方に避妊する気がないのなら、あなたを大切に思っていません。別れましょう。

中期中絶は、母体にとってもかなりリスクがあるし、精神的にもツライものがあるでしょう。一生忘れられないと思います。悲しい決断をすることにならないように、パートナーとの関係をよく考えてみるのも必要かなと思います。そして、赤ちゃんのために心から祈ってあげてください。

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