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勘違いしていませんか?妊婦に必要なビタミンを上手に摂る食事

妊娠期は非常にナイーブなもので、神経をすり減らすものです。自分の起こした行動が胎児に影響するかもしれないのですから、多くのことに敏感になってしまいます。

ですから、妊娠期に取り入れる情報は正しいものでなくてはならないですし、恐怖を煽るだけでもダメなのです。妊娠期、胎児に影響があるビタミンに関して分かりやすくまとめてみましょう。

妊娠とビタミンA

妊娠期において摂取量に気を付けなければならないビタミンの代表はビタミンAです。ビタミンAは多く摂りすぎると、胎児に奇形を発生させてしまうリスクが上がるため、過剰摂取には気を付けなければなりません。

厚生労働省が示す食事摂取基準(2010年版)によると、摂取量の目安は一日に3000μgまでとされています。

ビタミンAはヒトの身体の中で重要な働きをしています。網膜で視覚を司っているロドプシンという物質の構成、上皮組織の機能維持、正常な免疫機能の維持などを担っており、必要不可欠な成分であると言えます。

しかし、脂溶性(油に溶ける性質)であるため体内に残りやすく、肝臓に蓄積されて頭痛、脂肪肝、甲状腺機能異常などを引き起こします。

遺伝子の調節に関わることが分かっており、妊娠期ではビタミンAを多く摂ることで胎児の奇形を促し、子どもでは骨に異常が発生するということが知られています。こうした時期はビタミンAの摂りすぎに気を付けなければなりません。

ビタミンAの多い食品には次のようなものが挙げられます。

鶏レバー(14000μg)
豚レバー(13000μg)
ヤツメウナギ(8200μg)
ホタルイカ(1500μg)

いずれも100g当たりの数値です。上限は3000μgと説明しましたが、レバーに至っては一日に20g程度しか食べられない計算になります。

では、そこまで厳密に計算して我慢しなければならないかと言うと、そうではありません。一度だけ多量のビタミンAを摂ってしまったからと言ってすぐに奇形を促すわけではなく、蓄積してしまうことが問題なのです。連続して食べないということが大切です。心配な人はビタミンAの多い食事を控えても問題ありません。

妊娠とβ-カロテン

これまでのビタミンAの説明に関する補足として、β-カロテンについて説明します。β-カロテンは吸収されると体内でビタミンAに変換されます。そのことを知っている人はβ-カロテンまで敬遠しがちですが、実はβ-カロテンに関しては摂りすぎて問題が起こるということはありません。

β-カロテンは吸収された後、必要な分だけビタミンAに変換されます。つまり、ビタミンAが充足していればそれ以上ビタミンAが作られることはありません。したがって、β-カロテンの多い食品(ニンジン、ホウレンソウ、カボチャ、小松菜など)は特に食べる量を制限する必要はないのです。

ビタミンAの多い食品を摂取することは気になるけれど、ビタミンAを全く摂取しないのも不安だという人は、こうしたβ-カロテンの多い食品を取り入れていくと良いでしょう。ビタミンの補強剤や、健康食品を摂取する際にはビタミンAの含有量をチェックするようにしましょう。

妊娠と葉酸

葉酸も胎児に影響のあるビタミンとして覚えておかなければなりません。ビタミンAは過剰に注意でしたが、葉酸は不足に注意する必要があります。葉酸が不足すると神経の異常が見られ、二分脊椎、無脳症といった先天的な異常が起こりやすくなります。特に欧米では頻度が高いと言われています。

葉酸はビタミンB1やB2などの仲間です。赤血球が酸素を運ぶために持つヘモグロビンという物質の合成に関わります。そのため、葉酸が不足すると鉄が足りていたとしても貧血(巨赤芽球性貧血)になってしまいます。その他、成長や妊娠の維持に必要とされています。

葉酸の多い食品には枝豆、ブロッコリー、ホウレンソウ、アスパラガス、納豆などがあります。葉酸は腸内細菌が合成するため、バランスの取れた食事をしているとあまり不足することはありません。

しかし、先天異常のリスクを低下させるために望まれる葉酸の量は比較的多いため、それをクリアするためにはサプリメントを併用することになるかもしれません。

葉酸についても過剰によって何らかの影響が出るかもしれないという研究が進んでおり、摂りすぎには気を付けなければなりません。サプリメントを使用する際には医師や栄養士に相談することをお勧めします。

妊娠期は食事以外にも不安なことがあると思いますが、一人で考え込まず、医師に相談するなどして心の負担を軽く出来るようにしましょう。

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