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死亡率が増加している肺炎!子供が特に注意したい種類と対処法

空気が冷たくなって乾燥してくると、風邪を引いた子供を見かけることが多くなります。「コンコン」と咳をしたり、鼻水を流していたりして、一種の冬の風物詩とも言える光景ではないでしょうか。しかし、通常の風邪であれば1週間もすれば、完治してまた元気な姿を見せてくれるのですが、こじらせてしまうと大変な事態を招くことにもなるのです。

一緒に遊んでいた友達が、突然のように姿を消してしまい、気にしていたら風邪をこじらせて入院していたなんて話がよくありました。風邪をこじらせるとは、いったいどの様な症状を言うのでしょうか?

風邪をこじらせることは肺炎の発症を意味する

風邪とは喉、鼻などの粘膜にウイルスや細菌が付着して炎症を起こす病気です。いわゆる「上気管炎」であり、少し進行すると「気管支炎」が発症します。

通常であればこの時点で、「発熱」「鼻水」「倦怠感」「喉の痛み」などの症状が表れるため、病院で治療を受けたり、自宅で安静にしたりすることが多いでしょう。しかし、中には風邪をこじらせてしまうケースがあります。

子供が風邪をこじらせる原因とは

大抵の風邪は1週間もすれば自然に完治し、ウイルスや細菌も体外へ排出されてしまいます。これは身体にある免疫システムの働きであり、痰と一緒に排出されるのも、この作用のおかげと言って良いでしょう。しかし、ある一定の条件下では、細菌やウイルスが粘膜からなかなか離れないケースもあります。

  • 風邪を引いた状態で高熱が続き、免疫力が低下している状態。
  • 生後半年程度の子供は、母親の免疫が切れる時期なので、免疫システムが働かない。
  • 鼻水で呼吸が上手にできない。乳児は鼻をかむことができないため、鼻水で呼吸が阻害され体力を消耗してしまう。
  • 風邪を引いた状態で、保育など野外に連れ出すことが多いと体力を消耗してしまう。
  • 発熱状態であるのに、安静にせず遊んでいると体力を消耗してしまう。

このような状態になってしまうと、ウイルスや細菌は気管の奥へと徐々に入り込んでしまい、ついには肺の先端に侵入してしまいます。それが「肺炎」の発症となる原因となります。

肺炎は肺胞の炎症だった

肺は、鼻や口から吸った空気から酸素を取り出して、血液中へ取り込む臓器です。気管から運ばれた空気は最終的に「肺胞(はいほう)」で、酸素を血液に混入させるのです。また血液中の二酸化酸素もここで排出されることになります。私達が呼吸できるのは肺胞のおかげであり、肺の大部分を占めているのも肺胞だったのです。

細菌やウイルスが肺に進入してしまうと、この肺胞に炎症が起こってしまい、空気から酸素を取り出す作用に問題が生じてしまいます。肺炎の息苦しい症状は、肺胞の炎症による酸素不足が原因だったのです。

子供の肺炎の症状を理解しよう

子供が風邪を引いても、大抵の母親はそんなに重大なことと思わないでしょう。乳児であれば違うでしょうが、幼稚園くらいになると「風邪くらい」と思ってしまうのも仕方がありませんね。しかし、場合によっては肺炎に進行してしまうこともあり、風邪と肺炎の見極めが重要となってきます。

子供がかかりやすい肺炎の種類を知る

肺炎にはその原因よって種類がありますが、子供がかかる肺炎は大きく分けて3種類あると思って下さい。

  • ブドウ球菌、レジオネラ菌、肺炎球菌などが原因の「細菌性肺炎」。
  • インフルエンザウイルス、RSウイルスなどが原因の「ウイルス性肺炎」
  • 微生物であるマイコプラズマが原因の「マイコプラズマ肺炎」

子供が発症する肺炎の中では「細菌性肺炎」が最も多く、全体の60%以上を占めています。ウイルス性の肺炎については、冬などのインフルエンザ流行と共に増加する傾向が見られます。

マイコプラズマ肺炎については、集団感染による流行が特徴で、数年に一度の割合で流行が見られます。このように肺炎と言っても、肺に進入する外敵によって、様々な種類があることを理解しましょう。

風邪と肺炎の症状の違いを知る

実は風邪と肺炎の症状を見極めるのは大変難しく、一見して風邪でも実際は肺炎だったと言うことは沢山あるのです。しかし、この見極めができなかったことで、症状が悪化する場合もあることから、肺炎対策で最も大切なポイントだと思います。

風邪と同様に、肺炎でも「咳」と「発熱」が見られます。咳の特徴は「乾いた咳」というより「湿った咳」で、痰をからんだような咳が特徴です。悪化すると痰に血が混じることもあります。熱は38度以上の高熱が続き、元気がなくなり、食欲も減少し、脱水症状を起こす場合もあります。

肺炎の特徴の一つに「呼吸の速さ」があります。これは肺の炎症のため酸素が不足し、酸素を得るために呼吸が速くなってしまう症状で、呼吸と共に脈拍も上がるのが特徴です。一分間で脈拍が100回に近いようであれば、肺炎の可能性があることを理解しましょう。乳児については見極めが難しいのですが、同様に呼吸に注目して観察することが大切です。

  • 呼吸がいつもより小刻みで早くなっている。
  • 呼吸の際にみぞおちの部分が凹むように陥没する。
  • 鼻で呼吸をする時に鼻が膨らみピクピクしている。
  • 顔色が悪くぐったりしている。
  • 泣くはずの状態で泣かない。

乳児は症状を訴えることはできません。このような状態の場合は、肺炎が進行している可能性が特に高いと言えます。直ぐに病院での対処を行って下さい。

肺炎を発症した時の対処法

「風邪かな?」と思っていた子供が肺炎を発症したら、お母さんはもうパニックになってしまうかも知れません。しかし、適切な対処と行動で重症化することは避けられます。落ち着いた行動と対処が子供を救うことに繋がるのです。

熱や咳が4日続いたら必ず病院で検査を

通常の風邪と思って市販薬を飲ませていても、4日も咳が止まらない場合は、肺炎の疑いが高いと思って下さい。風邪であれば3日もすれば症状が落ち着くものです。

なかなか止まらない咳は、肺に炎症が発症しているサインかも知れません。必ず病院で検査を受けて下さい。乳児の場合はここまで様子を見る必要はありません。「様子がおかしいな?」と感じたら、直ぐに病院に連れて行くようにしましょう。

肺炎は室内環境が重要

肺炎を発症すると入院するケースがありますが、軽度の場合は自宅療養となります。肺炎は乾燥した空気を吸い込むと、「コンコン」と咳き込むことがありますので、加湿器を使用して、空気を乾燥させないようにしましょう。

室内の湿度は60%程度に設定し、温度も寒くならないように注意します。乾燥した室内では、咳のために体力が奪われてしまうので、肺炎がなかなか快方に向かわないケースも見られます。室内環境は「湿度」と「温度」に気を配って下さい。

水分補給をこまめに行う

肺炎では発熱の影響もあり、脱水症状を併発することが多くあります。しかし、体力がない状態ではなかなか水分を飲むことも難しく、飲んでも出してしまうこともあります。水分補給はこまめに行うことが大切で、少量を数多く飲ませるようにします。

  • スプーンで少量ずつ口に運び飲ませる。
  • ストローで少しずつ吸わせる。
  • ガーゼに水分を含ませて吸わせる。
  • 乳児にはスポイトで少しずつ口を湿らせる

このように様々な工夫を行って水分を補給させて下さい。一気に飲ませると気管に水が入り込んだり、吐いてしまったりして意味がなくなるので、慌てないで少しずつ行うのがポイントです。

寝具は楽な姿勢を考える

平らな布団やベッドに寝ると、咳き込んでしまうことがあります。そのような場合は敷布団にクッションやマットを重ねて、上半身を持ち上げた状態にすると咳が落ち着く場合があります。要は介護ベッドのように背もたれを作るのですね。頭を上へ持ち上げると、呼吸が楽になりますので咳も落ち着くのです。子供が一番楽に寝られる状態を探してあげましょう。

子供の肺炎を予防するには

子供の肺炎を予防するにはその原因である、風邪などの感染症を予防することが重要です。そのためには一般的に言われている「手洗い」「うがい」を、しっかりと行うことが予防の第一歩になります。しかし、乳児の場合は自分でうがいを行うこともできないので、周りの大人が対策を取る必要があります。

父親からの感染に注意せよ

乳児のいる家庭では、大人の手から乳児へと、細菌やウイルスが付着してしまうケースが大部分と想定されます。会社から帰ったお父さんが手洗いもせずに、乳児を抱いてしまうのが一般的な例です。

気持ちは分かりますが、これでは外で付着した沢山の雑菌を赤ちゃんに感染させているのと同じですよね。外出から帰ったら手洗いと消毒を行ってから、乳児に触れるようにしましょう。

家族が触ってしまうものを除菌しよう

自宅ではどこに細菌やウイルスが入り込んでいるか分かりません。日常的に触れてしまう場所は、掃除する際に除菌するようにして下さい。具体的な場所を紹介します

  • 玄関ドアや玄関周りは出入りだけではなく、他人が入るスペースなので、細菌やウイルスが付着している可能性が高くなります。
  • 室内ドアのドアノブは、帰宅時にそのまま触れてしまうので除菌の対象です。
  • 階段の手すりも、同様の理由から除菌しましょう。
  • トイレ周りは雑菌が集まりやすいので、水場は全て除菌対象に。
  • 乳児以外に幼児もいる場合は、玩具も定期的に除菌するようにしましょう。

子供が小さいうちは肺炎には十分注意しよう

大人になると肺炎で重症化するケースは少なくなりますが、乳幼児では死亡する可能性もある危険な病気です。しかし、一般的には風邪から始まるので、よく観察していれば早期に対処・治療することも可能になるのです。「また風邪をひいたのかな?」と安易に判断しないで、咳や熱が少しでも長引いたら肺炎のサインかも知れません。

直ぐにかかりつけの病院で検査を受けるようにしましょう。また、風邪をこじらせることが肺炎の原因になります。しっかりした風邪予防を家族全員で心掛けることも重要なのです。乳児は大人が頼りなのですから。

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