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パーキンソン病の発見には髄液検査でわかる!

パーキンソン病が髄液検査で発見可能になりました。

パーキンソン病は皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか。この病気の診断は他の脳の病気などと同じようにMRIやCTなどで診断をすることはできませんでした。

患者さんの症状を見てパーキンソニズムと言ってパーキンソンの症状を起こす他の疾患(パーキンソン症候群)を除外していって、パーキンソン病であると診断に至っていました。

大変診断は難しく、医師がどれだけの患者さんを診てきたかも重要な診断基準にもなります。今回、アメリカの試験で髄液検査でパーキンソン病の診断ができるようになったということが明らかになりました。

パーキンソン病ってどんな病気でしょう?

聞いたことはあるが実はどんな症状があるのか知らない方もいらっしゃるでしょうか。この病気は原因はハッキリとわかっていません。

人間の脳内からはドーパミンという物質が産生されています。このドーパミンのお陰で私達はスムーズに身体を動かすことが可能です。しかしこのドーパミンが出なくなり、運動機能に障害がでる病気がパーキンソン病です。

症状は特徴的で震え、筋肉のこわばり、動作が遅い(患者さんに言わせると身体が重く感じるので動かし辛いそうです)、顔の表情が少なくなったり、腕を振ってあるけない、立位困難(よろめいたり、こけたりします)、歩行困難、便秘、排尿困難、などとにかく運動機能がだめになるので症状は沢山あります。

患者さんにとっても身体がだるかったりしてとても大変な病気です。国の特定疾患で、いわゆる難病です。

髄液検査ってどんな検査でしょう。

髄液検査は脳の病気などで髄液に含まれる成分を調べることによって病気を診断する検査方法です。腰椎穿刺(ルンバール)とも言います。脳膜炎などの場合も髄液を調べることで脳膜炎を引き起こす、ばい菌が入っていないかを調べるのに髄液検査をします。

この方法が一番的確に分かり易い診断法ともなります。筆者の持病も髄液にある種のたんぱく質が無いかどうかを調べるために再発したときなどは必ず髄液検査をしています。髄液を取るには腰椎から針を入れて採取します。

麻酔をする医師もいれば麻酔なしでする医師もいます。腕に自信がある医師は麻酔なしでする場合が多いです。というのも麻酔がかなり痛かったりするからです。

筆者のように慣れていると麻酔しようがしまいが医師に任せたりもしますが、医師が上手くない場合は麻酔してもらうようにしています。

1度でさっさと採れる医師もいれば、慣れてなくて手際の悪い医師もいますし、また患者さんの体勢が悪いと上手く採れない場合もあります。

髄液を採ったあとは1、2時間ほど枕もせずに上向になって安静に寝なければなりません。採取された髄液のせいで髄圧が下がっているので頭を起こすと酷い頭痛と吐き気に見舞われるからです。髄液が採られた分まで増えるまで安静が必要です。

また、お年寄りの場合は麻酔をしてあげて欲しいと思います。何故かというとお年寄りになると骨と骨との間の椎間板はかなり狭くなっています。そこへ針を入れるとやはり痛みが走るからです。読者にルンバールができる医師がいればお願いですからお年寄りには麻酔してあげて下さい。かなり痛がっています。

試験結果はどうだったのでしょう。

初期のパーキンソン症患者さんの髄液はアミロイドβ蛋白、総タウ蛋白、αシヌクレインの値が健康な人の髄液と比べて低かったそうです。また、タウ蛋白とαシヌクレインの値が低い患者さんほど運動機能に大きな障害があったそうです。

初期のパーキンソン病患者さんでアミロイドβ蛋白と総タウ蛋白の値の低い人は、歩行困難や転倒や、すくみ足が出る確率が高いこともわかりました。これだけ分かればパーキンソン病の早期発見が可能になります。

そうすれば進行を遅らせたり、くい止めたりすることが可能です。研究者らは確証と評価のためにもっと髄液検査での研究が必要であると言っています。大変意義のある試験内容だったと筆者も感じます。

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