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パニック障害での突然のパニック発作!直前直後、緊急時の対処法

よくある日常において、急に死を覚悟するようなパニックに襲われる…。それをパニック症(障害)と呼びます。この経験をした人が、していない人に説明するのは、外国語で話すようなもの、という人もいます。

それほど非日常的なパニックです。この記事では、パニック症(障害)の説明と、パニックに陥る直前の予兆段階で行うこと、更に、パニックに陥ってしまった時に行うことを中心にご紹介します。

パニック症(障害)を理解する

2014年に、パニック障害からパニック症に呼び方が変わりました。精神疾患の一部で、不安症(障害)と呼ばれる部類に属します。パニック症(障害)の発作は非常に強烈です。どのような症状なのでしょうか。

パニック症(障害)の症状

日常的な一コマで、急に経験したことがないほど動悸が激しくなり、筋肉は硬直、しゃべることもできなくなります。しかも、呼吸ができません。まるでジェットコースターで落ちていくような急落感、異次元の世界にいる感覚、頭は完全にパニックです。

このまま死んでしまう…、と死を覚悟します。そのまま救急車で運ばれるケースが多くありますが、病院につく頃にはある程度落ち着いています。検査をしてもなんの異常も出ません

このパニックの経験があまりに強烈なため、またパニックに襲われるのではないかと不安が募ります。これを「予期不安」と呼びます。するとその不安からさらにパニックが起き、人の多い場所が怖くなります。これを「広場恐怖」といいます。家から出られなくなり、長期化する可能性が高くなります。

パニック症(障害)の原因

原因は、脳の生理的異常にストレスが加わることで発症すると言われています。脳の機能が正常に働かないところに、ストレスが加わったということです。しかし、大抵このような脳の生理的異常自体が、ストレスによって生じます

遺伝が関係することもありますが、発症のきっかけは、多くがストレスの負荷によるものです。そして、発症した人のほぼ半数にうつ病が併発します。

4つの特徴

主な特徴を見てみましょう。

1.ストレスや精神疾患に対し拒絶感がある人が多い
2.パニックになる
3.予期不安がある(広場恐怖につながる)
4.パニック前に独特の予兆がある

説明が必要なのが1と4です。

1の、こころの拒絶感がこの病気を悪化・長期化させます。原因を探し内科系の病院を転々としますが、原因が分からないまま時間が経ちます。数ヶ月でも治療が遅れると、10年以上の長期化になることもあり、メンタルクリニックなどへの早めの受診が必要です

心療内科、精神科などです。4.はそのままで、パニックに落ちる前は独特の予兆があります。それは朝起きた時に体調や心理的状態からなんとなく感じるものや、発作直前にはっきりと感じるものもあります。その予兆から恐怖は始まります。

予兆:パニック発作に襲われそうになった時の3つの対処法

この対処法は、予期不安にも効果があります。まず、この病気の原因は、基本的にストレスによる脳の異常です。これから紹介する対処法は、その脳の異常に対処するものです。3つあげます。

1.身体の症状に対応し集中する
2.ツボを揉む
3.魔法の薬を飲む

魔法の薬?怪しそうなのもありますね。しかし、それぞれ身体効果や医学的効果がしっかりあります。ただし、それよりも心的効果が狙いです。パニック発作の予兆や予期不安を感じた場合、何よりも意識をそれに集中しないことが重要です

脳の間違った指令はとても強力で、意識をして逸らさなければ必ず巻き込まれます。しかし、慣れれば簡単に逸らせます。

1.体の症状に対応し集中する

パニック発作の予兆として身体症状が出始めます。その身体症状に集中し、その症状を緩和することで、発作から意識を逸らします

心拍数が高まってきたら、腹式呼吸などで心拍数を鎮めることに集中する。手や足がしびれてきたら、それらの筋肉をもみ柔らかくすることに集中する。めまいがしてきたら座る。可能なら横になり、落ち着くことに集中する、などです。予兆が重なっても、ひとつひとつに集中し、決して焦る必要はありません。

2.ツボを揉む

2つあります。1つめは、「爪もみ」です。副交感神経を刺激し、癒やし効果があり、感情のバランスを整えます。うつなどにも効きます。指1本づつ行います。指の爪の付け根の両端にそのツボがあります。

爪を上側にして、もう片方の手の人差し指と親指で爪を横からつまむような感じです。これで爪の付け根の両端を横から刺激します。少し強めでかまいません。通常は薬指は行いませんが、このケースでは両手すべての指で行ってください。

2つめは、両足のふくらはぎをもみます。痛いところはしっかりともんであげてください。血液循環がよくなり、動悸が収まる効果もあります。

3.魔法の薬を飲む

この魔法の薬とは、通常飲んでいる抗不安薬です。不安になった時に飲む薬です。これは普段から常用しすぎると効きにくくなりますので、いざという時に使用します。では、これに魔法をかけましょう!

まず、左の手のひらに薬を乗せてください。そして、親指から小指まで1本1本ゆっくりと閉じます。その際、1本閉じるごとに「この薬はパニックをすごく抑えてくれる魔法の薬」と念じてください

すべての指を閉じたら、最後にその握った手を胸にあて、もう一度念じてください。これで、魔法の薬が完璧にできあがります。不安のある日は先に飲んでおいても効果があります。これは、決して非科学的なものではありません。

薬は健康になると信じて飲むと、その信じた量だけ本当に効きます。これをプラシーボ効果と言います。なので、ぜひ信じきってみてください。

パニックになりそうな状態を回避することは、とても難しく感じますが、これらの方法自体は非常に簡単なものです。すべてを行っても、どれか一つだけでもかまいません。少しでも効果があったら、すごい効果だ!と喜んでみてください。

そして、今後さらに効果が上がると信じてください。そして、行う時に重要なのは「冷静になる」と意識し、「冷静になれる」と信じきることです

強力なパニック脳に勝ってやる!

ご紹介した方法は、パニックに襲われそうな時、その感情に支配されずに自分を保つための行動です。脳は何度も同じことを繰り返すと、その回路が強化され、同じことを繰り返す力が強くなります。逆に、その回路を使わせないと弱体化します。

脳の間違った指示(パニック)に従うと、どんどんパニックが起きやすく強力になります。しかし、意識を別な方へ移すことにより、意識を移す回路が強化され、パニック回路が弱体化していきます

すぐに効果が出る人もいますが、出ない人もいます。しかし、諦めず繰り返すことで、脳の異常をゆっくりと正常化できます。まずは、効果を信じきって、もう何が起こっても大丈夫と安心すること。それだけでも良い効果が出てきます。

実は、予兆段階では、自分が意識を反らせ安心できるなら、どんな方法でも構わないのです。上記のやり方でなくても構いません。自分が冷静になれる方法があればそれで構いません。

その時!:パニックに陥った時の3つの対処法

パニックになってしまった時の対処法です。この症状は強烈なため、こころに大きな影響を及ぼします。かつてのパニックの恐怖が、次のパニックをより大きくさせてしまうのです。

精神疾患の中では薬が効く部類ですが、パニック時は、自身の思考やこころの影響が色濃く出てしまいますので、冷静にこころの状態を正していく必要があります。では、とても効果のあるシンプルな対処法を3つご紹介します。

1.知る/思い出す

このパニックは、脳の不具合で間違った指令を出しているものと、しっかり認識してください。死ぬかもしれないと思わせているのも、不具合な脳です。この発作で亡くなった人はいないので、安心して向き合ってください。パニックの時間はおよそ10~20分程度です。

人混みでパニックになっても、落ち着いて対処できる人はたくさんいます。そうです、必ず切り抜けられるのです!時間が経てば、必ず落ち着きます!パニックになったら、自分の身体を触ってみてください。力が入ったり震えていたりするかもしれませんが、身体には異常がないことを確認してみてください。それで落ち着くこともあります。

2.呼吸

腹式呼吸です。これは副交感神経という癒やしの神経を働かせます。パニックに陥っている脳に対し、癒やしの神経物質を投入できます

【腹式呼吸のやり方】
1.へその下あたりに片手の手のひらを添えてください。
2.鼻から身体の中を通って、添えた手のひらに直接息を落としていくように、息をゆっくり吸います。お腹が膨らむと正しくできている証拠です。
3.5秒程度止めて、ゆっくりゆっくりと吐き出してください。息を吐くという感覚よりも、ゆっくり肩の力を抜きリラックスしていく感覚にすると、自然に息が抜けます。

呼吸は1回で10~20秒程度です。この時に自分の呼吸にできるだけ集中してください。吸う時にゆっくり、1、2、3、4、5、止めた時にも同じように数え、力を抜き、息を抜きながらまた数えます。この数字を数えることに集中してください。

普段から腹式呼吸の練習をしておくと、いざという時に焦ることはありません。定期的に行うことで、脳を落ち着かせる作用があります。毎日寝る前などがおすすめです。息を吸う時に、大自然の新鮮な空気を吸っているイメージで、呼吸を止めた時は、それを身体の隅々まで浸透させるイメージにすると更に効果があります。

3.落ち着かせる

まずは目をつぶるか、遠くの景色などを見てください。こころの中で「大丈夫、何の心配もない」「大丈夫、大丈夫、大丈夫」「10分で治る、間違いなく治る」などと繰り返してください。そして、このパニックを切り抜けられる人がたくさんいることを思い出してください。

安心し落ちつくこと

しっかり対処ができるようになると、安心します。自分のオリジナルな対処法もできたりします。安心し、落ちつけるようになると、発作自体が出にくくなり始めます。たくさんの人が乗り越えていることを思い出して、そんなに怖がる必要はないと考えてください

治って幸せに暮らしている人たちがたくさんいます

この病気は治る病気です。治って幸せに暮らしている人がたくさんいます。だから安心して、落ち着いて、病気と取り組むことが必要です。治ったら、今度はゆったりと毎日を楽しむ生活送りましょう!楽しみですね。

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