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パニック障害は治るの?必ず治ります!!寛解と完治の意味の違い

突然の発作に襲われ死を覚悟する。しかし、検査をしても身体上は何の異常もみられない…。このような症状を、パニック症(障害)といいます。

パニック症(障害)の悪化

パニック症(障害)の発作は強烈なので、その経験が次の発作へ不安を生じさせます。これを「予期不安」といいます。この予期不安も強く、精神的に疲れ、ストレスがたまり、更に発作が生じやすくなります。

負のサイクルです。このサイクルは症状を悪化させます。この悪化により、「広場恐怖」が生まれます。発作への恐怖感から、人がいる場所へ行けなくなるのです。よく聞かれるのが、電車やバスなどです。

この症状が悪化すると、家から出られなくなり、常に不安の中で生活します。この障害になられた方は、このような不安や恐怖と日常接しています。10年もこの病気と付き合っている方もいます。治るのだろうかと不安でしょうがなくなるのは当然です…。

この病気は治らない?

パニック症(障害)に対し、「この病気は完治しない」「治らない」という言葉を見かけることがあります。治らないのでしょうか?治ります!これは用語の使い方や意味をどう受け取り、どう使うかの問題です

精神疾患やアレルギーでは、治ることを「寛解」と言うことが多くあります。専門家以外には大した意味のない用語ですが、確かに「完治」ではありません。「治らない」という言葉で、非常に強く失望してしまう人が実際にいらっしゃいます。失望する必要はありません。意味の違いを見てみましょう。

「完治」と「寛解」の意味の違い

■完治/治癒(Complete Recoveryなど)
外傷や病気の症状が好転し、完全に治った状態。完治とも治癒ともいう。しかし、これを元の健康体(健康体=非病気状態)に戻ることをいうのであれば、外傷などは傷跡が残る場合があり、手術でも傷跡が残る場合がある。

病気には後遺症などもあり、さらに遺伝子などの体質が絡む病気や不治の病気などは、完治/治癒は存在しないことになり得る。これらのことから、たとえ治療が終了しても、完治/治癒と呼ぶには微妙な問題をはらむ。

■寛解(Remission)とは
医学的用語。病気の症状が好転し、ほぼ無くなった状態。しっかりコントロールされている状態。日常的に「問題のない」状態にあることを言う。これは永続的なものも一時的なものでもそう呼ぶ。

外傷や内臓疾患などは視覚で完治を確認できるが、視覚で完治を確認しにくい病気に使用することが多い。精神疾患の場合、表面的な症状でしか判断しにくいため、完治したとの決断をしにくい。

病気が落ちつき問題のない状態でも、念のために薬を飲み続けることが多い。そのために完治という判断をしにくい。アレルギーや白血病などでも、寛解が使われる。

意味の違いはあるようです。特に薬を飲み続けるという部分です。でも、どっちもどっちですね。要は、経過過程のどこで判断するかの問題です。どんな病気でも、治ったあともしっかり経過観察をしなくてはなりません。普通のことですね。

精神疾患の大半が脳の器質異常や機能異常です。これらは、fMRIやSPECTなど医療機器などから確認することができます。今後、これらの装置の利用が安価になれば、使用する心ある病院も増えるでしょう。それにより、他の病気と同じく視覚での確認も行えます。そうなれば、使用する用語も変化するかもしれません。

完治と言えないもう一つの意味

パニック症(障害)に「完治」を使用しない理由には、もうひとつあります。薬などの医療で症状を抑えても、パニック症(障害)は特に心理的影響を受けやすく、その心理的影響(本人の考え方など)を変化させないことには、何度でも発症してしまう、というものです。

これも当たり前のことですね。歯痛を痛み止めで抑えただけでは、虫歯が完治したとは言いません。虫歯を治していないのですから。うつ病にしろ不安症(障害)にしろ、精神疾患の原因は過度なストレスなどの心理的なものです。

遺伝的要因も認められていますが、非常に小さく、遺伝要素から発病させる原因もほぼストレスです。そのストレスの影響を受けて、脳の器質的・機能的な異常が生じているのです。その異常が、上記でいう歯痛の虫歯です。

この脳の虫歯を治すのが認知などの意識です。そこが本質です。薬は必要ですが、一時的な応急処置です。薬で症状を抑えながら、本質的な改善をすることが精神疾患の治療です

「治らない」を鵜呑みにしないで

パニック症(障害)のその不安の大きさは、パニック症(障害)の方の50~60%がうつ病を併発するところに現れています。安易に治らないという言葉を鵜呑みにしないでください。日常的には大きな意味のない専門用語の問題に、焦点を当てているにすぎません。

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