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高血圧症の患者さんには慢性疼痛が少ない?!

高血圧患者さんにお聞きします。どこか他に痛むところはありますか?

いきなりの質問形式ですが、高血圧患者さんには慢性腰痛の痛みがあまり感じられないということが明らかになりました。これは腰痛だけではなくすべての疼痛に関して言えることだそうです。ノルウェーでの検討で打ち出されたことです。

高血圧と痛みの関係について

元々、血圧と頭痛や偏頭痛は関連が逆であると言われています。要するに血圧が高い方が慢性の頭痛や偏頭痛がないということです。こちらに関する研究も今までにも何度も行われており、ある程度確立されています。

しかし、実際にはどうなのでしょうか。よく痛みを我慢することで血圧が上昇するので、なるべく痛みはなくした方が良いということが言われています。これは現在日本の医師でも当たり前のように言われています。

ただ、一旦、高血圧という状態になってしまうと、どうも慢性的な痛みに鈍感になってしまうようです。これは筆者も感じていることです。筆者の祖母はかなりの高血圧でした。しかし若い時からではありません。

若い時は頭痛、偏頭痛の持ち主で、一日に何度も痛み止めを飲んでいたことをおぼえています。しかしある時期が来ると痛みが収まってしまいましたが、その代わり高血圧症になってしまいました。

これは長いあいだの慢性疼痛に我慢していた為、血圧上昇につながり高血圧症になったと考えられています。高血圧症の患者さんには実際そのようなことが多く報告されています。

卵が先か鶏が先かということになりそうですが、こちらの場合はどうも慢性疼痛が逆に高血圧症を招いているとしか思えません。しかし、高血圧症になるとその慢性疼痛の痛みが鈍くなってしまう、または消えてしまうということで、このメカニズムが分かっていません。

研究者はどのように言っているのでしょう?

研究者は今回の検討で、以前から言われている「高血圧による疼痛に関する感覚鈍麻が確立された。またこれは長年、疼痛に苦しむ患者の一種の防御反応であると考えられる」と言っているそうです。

防御反応?痛みに対する防御反応の結果が高血圧症では割に合わん話だなと筆者は思います。長年痛みに耐えてきたのに今度は高血圧症という重いリスクを持たなければならなくなるのは防御反応とは言い難いと筆者は考えます。

言葉が見つからないのかもしれませんが、もう少し他のいい方がないものかと思いました。実際痛みを我慢してしまうことで血圧が上昇することは医学的に証明されています。そこから考えても防御反応という表現は正しくないと感じられます。

今回の検討から気をつけたいこと

今回の研究からも言えますし、医師達が言うことからも、普段から慢性的に疼痛を抱えている方は逆に高血圧症になるリスクが高いということになります。それだけ慢性疼痛の辛さがひどいことはお分かりになるかと思います。

しかし、痛みを我慢することで高血圧症になってしまうのは困りものです。慢性疼痛を持っている患者さんは、まず慢性的な痛みを取るように早めに医師にかかることをおすすめします。少しでも痛みが楽になれば高血圧症になるリスクも下がります。

普段から「痛い。痛い」と言っているのなら尚更です。できるだけ痛みを取り除く努力をして下さい。また痛みからくるストレスで血圧が高くなるとも言われています。

ストレスから痛みを引き起こしている場合も十分に考えられますので、なるべくストレスをかけないような生活週間に変えることをおすすめします。やはり生活習慣の見直しはどのような疾患にも有効で、かつ、患者の気持ち次第で上手くコントロールできるはずです。

生活習慣をまず変えることと、慢性的な痛みがある方は医師にかかって適切な処置を受けて下さい。これだけで高血圧症にかかる確率もかなり下がるはずです。

読者の皆さんで慢性疼痛のお持ちの方には十分気をつけてもらいたい内容の発表であると思います。頑張って生活習慣を変えていく努力をしてみましょう。他の病気の予防にもつながります。

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