TOP > > エコノミークラス症候群の他にも飛行機の機内で起こりやすい病気

エコノミークラス症候群の他にも飛行機の機内で起こりやすい病気

飛行機を使って国内や海外へ出かける時に、気をつけなければいけない病気の一つにエコノミークラス症候群(ロングフライト血栓症)がありますが、その他にも飛行機に乗っている時に機内で発生しやすい病気が、いくつかあげられます。

エコノミークラス症候群以外で飛行機の機内で起こりやすい病気とその予防法をご紹介します。

中耳炎(航空性中耳炎)

飛行機に乗って移動するときには、高度とともに気圧が変化します。機内の気圧は地上の70%~80%程度になるので、その気圧の変化によって耳の中がキーンとしたり、耳が詰まったようになることがあります。

これは鼓膜の奥にある鼓室という空間にある空気と外の空気の圧力に差が生じて起こる現象です。飛行機が上昇すると機内の気圧は下がり鼓室の気圧が高くります。そのため膨張した鼓室の空気が中耳や鼓膜、その周りの神経などを圧迫するので、痛みが起きたり耳がキーンとなったりするのです。

また、鼓室は耳管という管で喉とつながっていて、鼓膜にかかる圧力などを調整する働きをしています。

この症状はエレベーターで上下に移動する時などにも起こりますので、どなたも経験はあると思います。また、赤ちゃんや小さい子供が飛行機の上昇・下降の時に急に泣き出すのも耳が痛くなったり不快になることが原因であることが多くあります。

風邪やアレルギー性鼻炎などにかかっている時には要注意

症状が軽度で治まれば良いのですが、風邪を引いていたり花粉症などアレルギー性鼻炎を起こしている時には、症状が悪化してしまい、例えば、針で刺されるような強い痛みや、激しい耳鳴りが数時間から数日間続く場合もあるので注意が必要です。

もちろん、風邪や花粉症でなくても、中耳が受ける刺激によって中耳炎の症状が出ることもあります。

航空性中耳炎の予防法

航空性中耳炎で耳が塞がるような症状の時には、水を多めに口に含みゴクリと飲むようにしたり、唾液を数回、喉の奥を使うようにして飲むと、耳管が開いて空気の圧力が抜けるので症状が治ります。耳抜きができる人は耳抜きをしても良いですが、あまり無理をして空気を強く入れないようにして下さい。

また、飛行機に乗る前から飴をなめたり、ガムを噛んだりするのも予防になりますし、あくびをしたり、口を大きく開けるようにすると治ることもあります。赤ちゃんの場合は、哺乳瓶の口やおしゃぶりをくわえさせると良いようです。

耳栓の使用が予防に効果的

飛行機の上昇や下降の前にあらかじめ耳栓をつけておくというのも効果のある予防法です。耳栓をつけると鼓膜や中耳にかかる急激な気圧の変化を和らげ、耳栓の隙間から少しずつ入ってゆく空気で徐々に耳に気圧がかかるようになるので、耳の痛みを防いだり中耳への刺激を和らげることができます。

また、機内はエンジンや風の音で、かなりの騒音を感じると思いますので、騒音を和らげ一時的な難聴を防いだり、騒音によるストレスを減らし安眠にもつながります。

耳栓には、フォームタイプ(スポンジのような素材)とフランジタイプ(ゴムの樹脂を使って耳の穴にフタをするタイプ)などが一般的ですが、どちらでも同等の効果がありますので、自分の使いやすいほうを選べば良いでしょう。

耳栓は空港の売店などでも置いてありますから、もし準備していなかったり気になるようであれば購入しましょう。(ご参考までに「耳栓」は英語では「イヤープラグ」と言いますので海外で購入する場合のために知っておくと良いと思います)

ドライアイにも注意

機内の湿度は5~15%程度と低く、空気はとても乾燥しています。これは機内に取り入れる外の空気がとても乾燥しているからです。湿度が地上よりもかなり低くなるため、目の表面にある水分が蒸発しやすくなり、ドライアイの症状が起こりやすくなります。

特にコンタクトレンズをつけている場合は、レンズの表面から水分が蒸発しやすくなるため、できるだけ裸眼にしてメガネをかけるようにすると予防になります。

また、コンタクトレンズの使用に関わらず、涙液型の目薬(涙と同じ成分の目薬)を持参して時々点眼するようにしましょう。薬剤の成分が入った目薬でもかまいませんが、ドライアイの症状だけであれば、涙液型の目薬のほうが刺激も少なく目に優しいと言えます。

飛行機の中では気圧や湿度などが地上にいる時とは異なるため、予期せぬ症状が現れることが多いのです。しっかりと予防して快適な空の旅になるようにしていきましょう。

キャラクター紹介
ページ上部に戻る