TOP > > 牛乳を飲んでも骨粗鬆症の予防にはならない?!ウソかホントか!

牛乳を飲んでも骨粗鬆症の予防にはならない?!ウソかホントか!

1日のカルシウム摂取の目標量は年齢や性別によっても少し違いますが、600mgとされています。実際はほとんどの人がこの量に届いておらず、骨粗鬆症の予防のためにもカルシウムをたくさん摂るようにと言われています。

カルシウム豊富な食品というとまず牛乳を思い浮かべますが、「牛乳のカルシウムは吸収されないので骨粗鬆症には効果がない」という話も聞きます。牛乳が骨粗鬆症に効果がないなんて、本当なのでしょうか?

牛乳は骨粗鬆症に逆効果?!

牛乳を飲んでもカルシウムが吸収されないばかりが、逆にカルシウムが排出されてしまい骨粗鬆症には逆効果になるという話があります。牛乳に含まれるナトリウムやタンパク質、リンがカルシウムを排出するというのです。

確かにナトリウムはカルシウムの排出を増やします。しかし牛乳に含まれるナトリウムはごく少量のため、それほど気にしなくて大丈夫だろうとされます。タンパク質も摂り過ぎることによってカルシウムを排出しますが、これは肉類のタンパク質の場合であって、乳製品由来のタンパク質は心配しなくてよさそうです。

リンを摂り過ぎることによってもカルシウムは排出されます。インスタント食品のようなリンを多く含むものと一緒に摂ると、カルシウムは吸収されず排出されてしまいます。しかしリンがなくてもカルシウムは骨に沈着できません。牛乳中のリンとカルシウムは1:1で、これはカルシウムの吸収にちょうどよいバランスなのです。

食品からのカルシウム吸収率は悪い

食品からのカルシウム吸収率はあまりよいとは言えません。牛乳で40%、小魚で33%、野菜では19%くらいとされます。これも「牛乳を飲んでもそのカルシウムは吸収されない」と言われる理由かもしれません。

しかし他の食品に比べて、牛乳は40%も吸収できるのです。小魚は33%ですが、これは骨まで食べた場合であって、出汁に使ったくらいではカルシウムはとれません。野菜からの吸収もあまり期待できません。(ただし他のビタミン、ミネラルなどとの相乗効果により、骨密度に効果があるようです。)

食品からのカルシウム吸収率はよくありませんが、その中でも牛乳の吸収率は優れていると言えるでしょう。

牛乳を飲む人の方が骨密度は高い

「牛乳は骨粗鬆症に効果がない」と言われる理由として、欧米人は日本人よりも牛乳や乳製品を摂っているのに、日本人よりも骨折しやすいというのがあります。これについては以前から謎だったようですが、最近いくつかの理由が考えられています。

まずは欧米人は肉食が多いこと。肉にはリンも多く含まれます。肉のタンパク質やリンはカルシウムを排出してしまうのです。

またサプリメントや魚油、レバーなどでビタミンAを多量に摂ることが多く、そのために骨形成が抑えられた可能性があるとも指摘されています。イギリスでは骨粗鬆症になるリスクが高い人に対して、ビタミンAを過剰摂取しないように注意がされているそうです。

そして、足の骨の形の違いもあるとされます。欧米人は大腿骨が長く、そのため転んだりした時に力がかかりやすくなり骨折しやすいというのです。

調査の結果、牛乳を飲んでいる人の方が骨密度が高くなることははっきりわかっています。

若いころに牛乳を頻繁に飲んでいた人の方が骨密度が高かったこと、毎日続けて牛乳を飲んでいた子供の方が、そうでない子供より骨量の増加が大きかったこと、牛乳や乳製品を習慣的に摂っている人の方が骨粗鬆症のリスクが低いことなどが報告されているのです。

骨粗鬆症予防に牛乳だけを飲むのはお勧めできませんが、選択肢のひとつとして牛乳や乳製品も飲んだり食べたりするようにしましょう。

キャラクター紹介
ページ上部に戻る