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実は女性よりも重篤な男性の骨粗鬆症と今日から始める予防法

ここ数年、骨粗鬆症という病気は日本人に広く浸透してきました。病名の認知度と共に、女性が罹りやすい病気として有名になってきました。

しかし、約1100万人いると推測されている骨粗鬆症罹患者の内、25%程度が男性と考えてもおよそ250万人は骨粗鬆症の男性がいるという計算になります。果たしてこれは、少ないと言えるのでしょうか?

男性の骨粗鬆症

骨粗鬆症とはその名前も表している通り、骨が脆くなる病気です。骨は主にカルシウムとリンからなるハイドロキシアパタイトや、オステオカルシン、コラーゲンといったたんぱく質で構成されています。

カルシウム不足だけが骨粗鬆症の原因ではなく、骨を構成する成分の減少が骨粗鬆症の原因と言えます。

女性の場合、閉経後は女性ホルモンの分泌量が著しく低下します。女性ホルモンは、骨からカルシウムを吸収(骨吸収)して血液中のカルシウム濃度を上昇させる副甲状腺ホルモン(パラトルモン)の働きを抑えてくれています。

しかし閉経後は女性ホルモンによるパラトルモンの抑制がないために骨吸収が活発化し、骨粗鬆症になりやすいのです。

では閉経のない男性の骨粗鬆症は何が原因で起こるのでしょうか。男性の場合、20~30代をピークとして、徐々に骨密度が低下してきます。

そして、およそ65歳頃から骨粗鬆症のリスクが高まると言われています。原因は多々ありますが、どれも生活習慣という言葉でまとめることが出来ます。

生活習慣は、仕事量や食事の内容、睡眠時間、アルコールの摂取、喫煙、運動習慣など、人それぞれ異なります。これらの生活習慣に伴う疾病、糖尿病やメタボリックシンドローム、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などによって骨粗鬆症のリスクが上昇するとも言われています。

65歳前後といえば、ちょうど定年を迎える年齢ですから、仕事を辞め、身体を動かさなくなったことで骨への刺激が減り、脆弱化してしまうということも考えられます。

つまり男性の場合は身体の生理的な変化による病気ではなく、生活習慣病と同じような位置づけと考えると、理解しやすいのです。

男性の骨粗鬆症予防

男性と女性で骨粗鬆症の予防法が違うかというと、そうでもありません。年をとるにつれて骨密度が減少していく速度をどれだけ緩やかに出来るかがポイントになります。若い内から骨量の維持を意識することで、年を重ねてからの骨量の減少を抑えることが出来ます。

まだ65歳に達していない人は、ぜひ自分の生活習慣を見直してみてください。

お酒を飲みすぎていないか、タバコを吸いすぎていないか、食事をおろそかにしていないかという点から考え、食事であれば、牛乳やヨーグルトなどのカルシウム源を取り入れることや、魚や納豆など、骨作りを助ける栄養を含んだ食品を取り入れる工夫を始めてみましょう。

糖尿病などの代謝異常や肺疾患は骨粗鬆症のリスクを上げることが知られていますので、それらの病気に罹らないことが男性にとって一番の予防です。

また、適度な運動習慣があると理想的です。運動をしていると生活習慣病の予防になる他、骨への刺激になって骨代謝が高まります。同様に、適度に日光を浴びることで骨を効率良く作ることが出来ます。

65歳を過ぎてから激しい運動を始めることは容易ではありません。転倒のリスクが伴い、膝や腰を痛める心配もあります。ですが、動かないことが一番の問題です。

自転車を漕ぐことは、歩くよりも膝への負担を減らすことが出来ますし、水泳も関節への負担を軽減しながら適度な運動をすることが出来ます。自分に合った方法で身体を動かしましょう。

骨粗鬆症は女性だけの病気ではなく、高齢者になってから気を付ける病気でもありません。どのような生活スタイルで高齢者の年齢に突入するかによって、骨粗鬆症のリスクは変化します。いつまでも丈夫な骨を維持し続けるためにも、まずは自分の生活習慣を見直してみませんか?

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