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幼児期の肥満は大人の高血圧の原因?子どもの肥満と病気の関係

小児期の肥満は高率で成人高血圧に

米国心臓協会の集会で米インディアナ大学(インディアナポリス)ライリー子ども病院に所属する小児内分泌研究者による、思春期の健康な子どもたちの身長、体重と血圧とを年二回測定をくり返して行き成人となったときにどのような身体状況及び健康状態に至ったかを1986年より行った追跡調査の結果が報告されました。

思春期の子どもたちの16%が肥満児で、同じく16%が過体重児、およそ2/3が標準児であり、これらの子どもたちが成人になって肥満児の26%、過体重児の14%、標準児の6%が高血圧症になっており、肥満児は標準児と比べると4倍以上の高血圧症となるリスクを負っているとの結果が認められました。

小児生活習慣病が多い日本の肥満児

米国では小児期の肥満と成人高血圧症のリスクとの関係が話題となっていますが、日本では肥満の子どもたちの60~80%が成人となって肥満となるとされています。さらに肥満外来を受診する子どもたちの20~30%が生活習慣病を発症しているという事であります。

小児生活習慣病とは高血圧、高脂血症、糖尿病、心筋梗塞という疾患であります。これまでは小児の肥満は成人になってからの生活習慣病の原因となるとされ、将来負うだろう疾病へのリスクという認識でありました。

子どもの肥満と大人の肥満とでは、子どもの場合は思春期に入り成長期を迎える事で主に身長が伸びて肥満が解消され、大人になってからの生活習慣病の危険を回避する事が出来る可能性があると考えられ、大人のようにダイエットをせずとも良いとされてきました。

ところが子どもたちの生活習慣の変化、特に食生活と生活リズムの変化が子どもたちの肥満を大人と同じような形のものにしてしまい、そのために小児生活習慣病という疾患が数多く見られるようになってしまいました。

小児期の肥満予防をするには

子どもたちは大人、保護者の庇護のもとで生活をしています。そのために大人の生活習慣に従わされていると言えるわけですが、それを良く顕しているのが両親と子との間の肥満の関係です。

肥満の子の両親が肥満80%、母のみが肥満70%、父のみが肥満30%、どちらも普通10%と両親肥満と母のみ肥満が肥満の子を生じさせる明らかな原因となっている事を証明しています。

日常生活、特に食生活の権限を持っている母の肥満が子の肥満に多大な影響を負っている事は、糖尿病が発症する閾値は遺伝によって決まっている事はわかっていますが、その閾値に達する原因は日常生活、特に食生活にあると言われているのと全く同じで、食生活を同じにしていれば母が肥満の家族は肥満となってしまう可能性が高いと言うことになります。

大人の肥満と子どもの肥満とは大人の肥満はカロリー制限を行って、運動をするなどして余分な脂肪を落として行くというダイエットが主体となりますが、子どもの肥満の場合は成長という過程の中にある事から、カロリー制限によるダイエットは成長を阻害してしまうと言う問題がありますので、大人と同じようなダイエット方法は危険であります。

食材の変更、調理方法の変更、食事の仕方の工夫、間食、飲料の制限、工夫を大人達が配慮してあげなければなりません。

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