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内臓脂肪と皮下脂肪の違い。内臓脂肪を放っておく怖さに早く気付いて

皮下脂肪とは?

お腹のつかめるお肉、お尻や太ももなどの触ってわかる脂肪は皮下脂肪です。ぶつかった衝撃を吸収したり、外界との温度差から体を守ったりする役割があります。丸みをおびた女性らしい体型になるのは、女性ホルモンの皮下脂肪を蓄える働きによります。

太古の昔、飢餓になった場合に備えて人間は皮下脂肪をエネルギー貯蔵庫にしてきました。生命維持のために必要なエネルギー源でもあるのです。

皮下脂肪は直接病気を引き起こす原因とはならないとされます。ただし、体重が重くなり過ぎることで二次的な害は起きます。見た目のスタイルはもちろんですが、動脈硬化などになりやすく、体重が重いため足腰への負担も大きくなります。

内臓脂肪とは?

それに対して内臓脂肪は体内の過剰なエネルギーです。食べ過ぎたり、運動不足で消費しきれなかったカロリーを蓄えているだけです。そして怖いのは、ただ余分なカロリーを蓄えているだけではないということです。

脂肪細胞は他の細胞に情報を伝えるためにホルモンにも似た物質を分泌していて、これには悪玉と善玉があります。近年の研究でこの善玉物質の中のアディポネクチンには、長寿ホルモンと呼ばれるほどに様々な作用があることがわかってきたのです。

アディポネクチンには高血圧、動脈硬化、糖尿病を予防する働きがあり、その他にも中性脂肪を減らしたり抗ガン作用などもあるとされます。ところが内臓脂肪が増えると、アディポネクチンの分泌は減ってきてしまうのです。変わりに悪玉物質の分泌が増えていきます。

つまり内臓脂肪が増えることによって生活習慣病になりやすい体になっていくのです。体重はあまり変わらないがお腹周りがキツくなったかなと感じるくらいの時期から、内臓脂肪は健康に影響を与え始めているとされます。

内臓脂肪が増えることで高血圧、高脂血症、糖尿病、高尿酸血症などが引き起こされます。これらが起きていてもすぐに自覚症状として現れるものではないため、気付かないうちに悪化していく心配もあります。また、わかってはいても忙しい日常に押されて、それらの対策は後回しになってしまいがちです。

これらが悪化して脳卒中や心疾患、糖尿病による腎障害、神経障害、網膜症などを発症してから事の重大さに気付いたのでは遅過ぎます。

内臓脂肪が怖いのは、見た目にはやせていても実は脂肪が多い人もいることです。標準体重以下で自分は肥満だという自覚のない人も、実はかくれ肥満だったりします。自覚がないので生活を見直すこともなく、気付かないうちに生活習慣病を悪化させていってしまう危険があります。逆に体重が重くても脂肪が少なければ問題ありません。

また若い頃はずっとやせていて、中年になって標準体重になったという人も気をつけたほうがよいでしょう。現在の体重が標準体重でも、「中年以降になって体重が増えて太った」状態です。この場合、内臓脂肪がついてきていることもあります。

内臓脂肪のほうが落ちやすい

健康に対して様々な害を与える内臓脂肪ですが、実は皮下脂肪に比べて落としやすい脂肪です。体にとっての過剰なエネルギーであるため、食事を見直して摂取エネルギーを減らし、運動をして消費エネルギーを増やしていけば内臓脂肪は減らせます。

と言ってしまうのは簡単ですが、現実は大変かもしれません。しかし内臓脂肪がたまって肥満になっていくことで、いろいろな病気のリスクが上がります。

また内臓脂肪を減らすだけで血圧、血糖値、中性脂肪などの検査値が改善されることもわかっています。薬に頼らなくても改善できるのです。そのためにはまず、生活習慣を見直すことでしょう。頑張り過ぎず、無理なく継続できる習慣をつけ、徐々に減量をして健康になっていきましょう。

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