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肥満症は肥満とは違います。「病気」です

Aさんは友人のBさんと同じ身長、同じ体重です。2人とも肥満体型です。Aさんは治療して少しでも早く痩せた方がいいと医者から言われました。しかし、Bさんは治療の段階ではないけれど、痩せる努力はした方がいいと注意程度しか言われませんでした。

二人とも肥満体型ではあるものの、同じ身長、同じ体重です。この二人の違いはどこにあるのでしょうか?

肥満と肥満症の相違点

肥満とは脂肪組織が過剰に蓄積した状態をいい、BMIは25kg/㎡以上ある人を言います。身長と体重で割り出すBMI指数はAさんとBさんは同じになります。

一方、肥満症は肥満が原因で現在、健康を害してしまっているか、今は健康でも近い将来、肥満によって健康を害してしまうことが予測される場合を言います。Aさんは現在のところ、血液検査に異常が出ただけなので、後者の部類に入ります。

肥満症は医学的に減量が最も重要であり、疾患として取り扱います。

肥満症は内臓脂肪の蓄積があります

Aさんは、血液検査の中で、中性脂肪、LDLコレステロールが正常範囲をはるかに超え、血糖値は正常範囲内とはいえ、もう少しで上限の正常値を超えてしまいそうです。明らかに内臓脂肪の蓄積が疑われます。

それは2型糖尿病、動脈硬化、心臓病、高血圧などのあらゆる生活習慣病が、今は症状が無くても、目前に迫ってきていることを意味します。

肥満症の治療は体重を減少させるだけではありません

いくら減量しても内臓についた脂肪がとれていなくては治療の意味がありません。とにかく内臓脂肪を減らすことで、肥満に起因する健康障害を改善することが肥満症一番の治療となります。

肥満症の治療薬

痩せる努力をしているにも拘わらず、なかなか痩せられない肥満症の人に朗報です。肥満症の治療薬が承認されました。オブリーン錠120㎎です。オブリーン錠は脂肪の分解を阻害して腸管からの脂肪の吸収を抑制する薬です。

そのため、脂質の量が多い食事をすればするほど下痢、脂肪便(白っぽかったり、キラキラしたいつもとは違う便)の発現頻度が高くなります。腸管から吸収されなかった脂肪が便に混じって外に排出されるのです。

従って、食事を摂らない場合は、この薬を飲んでも効果はありません。下痢や脂肪便の発現は脂質の多い食事を摂ってしまったという警告でもあります。又、食事療法がきちんと実行できているかどうかの目安になります。

そして、下痢や脂肪便が発現しないように食事の中の脂質を制限していくなど、食事内容を見直していくことが大切です。

薬を飲みながらも、運動、食事療法は継続していきます

医師から肥満症の治療薬を処方されたからといって、運動、食事療法を中止するのではありません。薬を飲みながらこれらを続行し、体重、血糖、脂質の摂り方などについて学んでいきます。

又、オブリーン錠を飲んでいて、下痢や脂肪便が日常生活を脅かすほどの状態になるようでしたら、速やかに医師に申し出ましょう。

薬を飲んでも効果が不十分な場合、医師はより適切な別の治療に換えていきます。逆に、肥満症の改善がみられ、運動、食事療法のみでも大丈夫と判断が下されれば、薬を飲むのを止めることができます。但し、経過観察は続行されます。

Aさんは血液検査の異常が見つかったばかりということもあって、中性脂肪やLDLコレステロールを下げる軽めの薬を飲みつつ、運動、食事療法で体重の減量を試みることになりました。うまくいけば、Aさんはオブリーン錠を飲む必要はないはずです。

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