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血液サラサラにはナットウキナーゼ?!本当のところはどうなの?

人の体の中では日常的に、傷ついた血管の修復や組織の止血のために血栓が作られています。血液はいくつかの段階を経て凝固し血栓となっていきますが、この血液凝固の最終段階にある物質がフィブリンというタンパク質です。そして止血の役目が終わった血栓はウロキナーゼやプラスミンという酵素によって分解されていきます。

通常、この血液を凝固させる仕組みと凝固した血栓を溶かしていく仕組みはバランスがとれています。しかし加齢などによりバランスが悪くなると、血栓は溶解されずに残っていきます。血栓が残ってしまうと、血管は詰まりやすくなって脳梗塞や心筋梗塞などの原因になっていきます。

ナットウキナーゼとは?

ナットウキナーゼという言葉を聞いたことのある方は多いと思いますが、これはなんなのでしょうか?

稲のワラには納豆菌が多く生育しています。煮た大豆を納豆菌のいるワラで包んで発酵させることでできるのが納豆です。そして納豆の発酵中に生成されるのがタンパク分解酵素であるナットウキナーゼです。納豆のネバネバに含まれている成分で、1980年代にシカゴ大学の須見教授によって発見されました。

ナットウキナーゼはフィブリンを分解して血栓を溶解します。また血栓を溶解させる酵素のプラスミンや、プラスミンを作るウロキナーゼを活性化させることで血栓の溶解を促進させます。

最近、血栓を溶解させる働きをするのはナットウキナーゼだけでなく、納豆中の別も物質も関係しているのではないかということがわかってきました。

それがプロウロキナーゼ活性化酵素で、これがプロウロキナーゼ(ウロキナーゼの前段階の物質)を活性化し血栓溶解に繋がっていくというのです。ただしこれらの研究のほとんどは、試験管内での実験になります。

ナットウキナーゼは本当に血栓を溶かすのか?

ナットウキナーゼが人の体の中でも本当に血栓を溶解できるのかについては、疑わしいとする意見もあります。試験管内で血栓を溶解することは確かなのですが、口から食べても消化されてしまい、血液中では働けないというのです。

確かにそのままで吸収されるには少し大きな分子です。しかしもう少し小さく分解され、吸収できる形になった中にも血栓を溶解する働きが残されていると考えられています。

実際に人を対象にした研究データはとても少ないのが実状です。人の体の中での血栓を溶かす働きについてはまだまだ研究段階だといえるでしょう。ただ、実際に人での研究で(納豆ではなくナットウキナーゼにより)血栓の溶解が進むということや血流改善したということは確認できているようです。

どのように食べると良いのか?

納豆を1日50g程度食べるとよいとされます。納豆にはナットウキナーゼ以外にもいろいろな栄養分が入っているので、毎日続けてみるとよいかもしれません。

心筋梗塞などの血栓の関係する発作は朝方に起こることが多いため、納豆は夜に食べるほうが効果的だろうと言われます。また、納豆を加熱して食べたりというレシピもありますが、ナットウキナーゼなどの酵素は60℃以上になると効果が落ちてしまいます。加熱しないで、そのままで食べるようにしましょう。

ただしワーファリンを服用されている方は、絶対に納豆を食べてはいけません。ナットウキナーゼのサプリメントは一部ビタミンKを取り除いた製品もあるようですが、そうでない製品は絶対に止めてください。

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