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麦茶の栄養と嬉しい効能!夏はやっぱりローコストハイリターンな麦茶

麦茶

麦茶は夏の風物詩のひとつ・・・必ずと言っていいほど、どの家庭の冷蔵庫にもよく冷えた麦茶が入っているイメージですよね。

なぜ日本で夏に冷たい麦茶を飲む習慣が定着しているのかご存知ですか?おいしいのはもちろん、夏に飲まれているには理にかなった理由がありました。

ノンカフェインでさらりと飲みやすく、こども向けのお茶というイメージがあります。しかし麦茶の健康効果、効能を知りながら飲んでいるという人はきっと少ないことでしょう。

麦茶に含まれる健康成分と効能を知ると、もっと麦茶のことが好きになると思いますよ。

夏は麦茶でミネラル補給・・・は嘘?大麦から作られる麦茶の栄養価は

時代が変わっても老若男女に愛飲され続けている麦茶。しかし「日本の代表的なお茶は何か」と聞かれると、緑茶が頭に浮かぶ人も多いのではないでしょうか。

実は日本では緑茶より麦茶のほうが歴史が古く、麦茶の原料である大麦が日本に伝搬したのは縄文期、そして大麦を煎ってお茶にする風習は緑茶が飲まれる前に誕生していたと言われます。麦茶はまさに日本人には切っても切れないお茶といえるのです。

麦茶は夏に冷たくして飲むのが定番となっていますが、もともと大麦の収穫期が初夏ということが理由になっていたほか、冷やした麦茶のさっぱりした風味が暑い夏の水分補給に適していることも関係しています。

近年は夏に猛暑日が増え、汗をかくことによる脱水や熱中症を引き起こす人が増えています。熱中症は、汗として水分と体内のミネラルが奪われることで起こるため、夏には水分とミネラルを十分に補給することが薦められています。

さて、麦茶はミネラルの補給に適した飲み物なのでしょうか。麦茶のCMで「夏は麦茶でミネラルを補給しよう」と宣伝していることもあり、麦茶にはミネラルが豊富に含まれているイメージがありますよね。

ところが残念ながら、麦茶には特別にミネラルが多く含まれているわけではないのです。ほかのお茶やスポーツドリンクと栄養構成を比較してみました。

▼お茶・スポーツドリンクに含まれる栄養成分

栄養素 麦茶 せん茶 番茶 烏龍茶 スポーツドリンク
エネルギー(kcal) 1 2 0 0 25
ナトリウム 1 3 2 1 49
カリウム 6 27 32 13 20
カルシウム 2 3 5 2 2
マグネシウム Tr 2 1 1 0.6
マンガン 0 0.31 0.19 0.24
ビタミンB2 0 0.05 0.03 0.03
ナイアシン 0 0.2 0.2 0.1
ビタミンC 0 6 3 0
カフェイン 0 20 10 20 0
タンニン 0 70 30 30

参照…「日本食品標準成分表2015年版・し好飲料」「大塚製薬 ポカリスエット」
※ 栄養素の単位は全てmg  (Trは微量 ―はデータなし)

このように麦茶はほかのお茶よりビタミン・ミネラルの含有量が低く、ビタミンの摂取は期待できません。

麦茶にミネラルが多いといわれるのは、あるメーカーがミネラルを強化した麦茶を「ミネラルが豊富」と謳って販売しているためで、麦茶そのものにはミネラルは多く含まれていないのです。

もしも飲み物でミネラルを補給したいならば、家庭で沸かした通常の麦茶よりもスポーツドリンクまたはミネラルが強化された市販の麦茶を選ぶのが良いでしょう。

麦茶にはメリットがいっぱい!誰にでも嬉しい6つの麦茶の効果効能

それならば麦茶は栄養価が低く健康効果は期待できないのかといえば、決してそうではありません。そのほかにさまざまな健康成分が含まれており、夏にぴったりな飲み物とも言えるのです。

ノンカフェインでさらりと飲みやすく、子供向けのお茶というイメージもありますね。しかし実は麦茶は大人こそ積極的に飲みたい飲み物なのです。なんと麦茶には糖尿病などの生活習慣病を予防する効果があるというのです。

麦茶の効果効能1.体の熱を冷ます

東洋医学の考えでは麦茶は体を冷やす「陰」にあたり、夏に麦茶を飲むと体の熱を冷ますことができると言われてきました。

これは麦茶に含まれるカリウムに利尿作用があり、尿を出すことで体の熱を逃がすことができることが関係しています。また冷やして飲むことでその効果が高まっています。

また飲料メーカーと医療機関の共同研究により、ミネラル入りの麦茶を飲んだ人の胸部と腹部の体温を1.7℃下げることができたという臨床報告も発表されています。

麦茶が体温を下げる作用は穏やかなので、手足は冷やさずにほど良く涼をとることができます。エアコンの冷房による冷え性が気になる女性も安心して飲めるお茶、ということになりますね。

麦茶の効果効能2.血液をサラサラにする

また麦茶には血液をサラサラにする効果があることも分かっています。

カゴメ株式会社総合研究所の調査研究により、麦茶に含まれる芳香成分「アルキルピラジン」にはヒトの血液流動性を向上させる作用のあることが報告されているのです。

この研究では、被験者にミネラルウォーターまたはペットボトルの麦茶を飲んでもらい、飲用前と飲用後の「血液の通過時間」を測定して血液流動性の変化を調査しました。

その結果、ミネラルウォーターを飲んでも血液流動性は特に向上しなかったのに対し、麦茶を飲んでから30分~1時間後にかけては血液流動性が有意に向上したことが確認されました。

つまり麦茶を飲んだ後は飲む前よりも血液がサラサラと流れやすくなる、ということです。

さらにアルキルピラジン類の濃度が高い麦茶と低い麦茶で、血液流動性を調査したところ、アルキルピラジン類の濃度が高い麦茶で血液流動性が有意に向上することも確認されました。

「血液がサラサラ流れる」とは血液中の水分が十分にあり、血液成分がスムーズに流れる理想的な状態を表します。一方、発汗によって血液中の水分が奪われると血液濃度が高まり、血液成分が流れにくくなる「ドロドロした血液」に変わってしまいます。

血液がドロドロになると血管に血栓や梗塞が発生しやすくなり、脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高まってしまい危険です。

夏は脱水で血液濃度が高まりやすいため、血液をサラサラにする麦茶で水分補給をすることは非常に理にかなっているともいえるのです。

日本人の死亡率のトップは「がん」で、2位は心臓疾患、3位は脳血管疾患となっています。2位と3位は部位こそ違うものの、それぞれ血液が原因となっています。

血液中にコレステロールなどが増えると血栓ができ、血栓が血流を止めてしまったりすることで引き起こされるのが心筋梗塞だったり脳梗塞だったりするのです。

また、血栓ができ血流が悪くなると、末端の血管にまで血液を送り出そうと血圧が上昇します。高血圧と指摘された方の血液はコレステロール等が多いいわゆる「ドロドロ血」であることが多いのです。そして糖尿病はそのドロドロ血が引き起こす最悪な病気です。

麦茶の効果効能3.GABAが血圧を安定させる

高血圧でお悩みの方は、血圧があがらないようにするためにかなりの努力をされていることでしょう。高くなった血圧を下げ、安定させてくれる働きをするのがGABAです。

イライラしたりストレスを受けると血圧は上がりやすくなります。それはノルアドレナリンという興奮性のホルモンが分泌されることによって血管を収縮させ、血圧を高めてしまうのです。

GABAはノルアドレナリンが過剰に分泌させるのを防いでくれるため、血圧の上昇を防ぎ安定させるのにとても効果的です。

数年前から注目され始めたGABA。GABA入りのチョコレートなどはよく見かけますが、毎日飲むお茶で摂取できるならばこれに越したことはありませんね。

麦茶の効果効能4.ノンカフェインで体にやさしい

多くのお茶に含まれるカフェインやタンニンは、大量に摂取すると体に良くない影響をもたらすことがあります。

カフェインは胃を荒らしたり、不眠や頭痛などの副作用を引き起こすことがあります。また子どもや胎児には刺激が強く、体に大きな負担をかけてしまうので、赤ちゃんや子ども、妊婦はカフェインの入った飲み物を避ける必要があります。

またタンニンは渋みのもとであり、お茶の味を構成する重要な要素のひとつなのですが、タンニンが入っているお茶は苦いので子どもには好まれません。また便秘を悪化させたり鉄の吸収を阻害したりするデメリットもあります。

一方、麦茶はカフェイン・タンニンが含まれていないので、赤ちゃんや妊婦も安心して利用でき、やかんで沸かしておけば家族中でゴクゴク飲めるのでとても便利です。

さらに、静岡大学の衛藤教授と京都薬科大学の吉川教授の共同研究により、麦茶の抽出物には胃の粘膜を保護する効果があることも報告されています。

麦茶の効果効能5.抗酸化作用でがんを予防する

麦茶に含まれる「Pクマル酸」という成分にがんを予防する効果があることも報告されています。

Pクマル酸は、大麦やワインなどの含まれる有機化合物で、毒性が強く発がん性を持つといわれる酸化物質「ペルオキシナイトライト」の発生を抑制する作用があるといわれているのです。

Pクマル酸は抗酸化作用が期待でき、体内に増えすぎた活性酸素を除去してくれるのです。

麦茶の効果効能6.虫歯や尿路結石の心配がない

麦茶は糖分が含まれていないので、飲んでも虫歯の心配がありません。

麦茶は赤ちゃんや子どもにも好まれやすいので、水分補給にはミルクやジュースではなく麦茶を与える習慣をつけることをおすすめします。根拠ははっきりしていませんが「麦茶は虫歯を予防する」という説もよく聞かれます。

お茶には渋みのもととなる「シュウ酸」が含まれていることも多いのですが、シュウ酸は尿路結石の材料になりやすく、尿路結石のできやすい人は摂取を控える必要があります。

しかし麦茶にはシュウ酸が含まれていないので、誰でも安心してたくさん飲むことができます。尿路結石を予防したい人は尿をたくさん出して石が小さいうちに流し出したほうが良いので、利尿作用のある麦茶をたくさん飲むのは適しています。

アルキルピラジンの効果をより得るための麦茶の作り方

想像していたより麦茶には優れた健康効果がある、と感じた人も多いのではないでしょうか?夏はもちろん、オールシーズンに麦茶を作って家族でたくさん飲むのも良いですね。

麦茶の作り方はシンプルですが、健康効果を引き出すためには正しい作り方をおさえておくことも必要です。

麦茶の最大の魅力とも言える焙煎香にアルキルピラジンが含まれていて、香りが濃く出ているほどアルキルピラジンの効果が得られやすくなるのです。

麦茶の作り方<ティーバッグの場合>

  1. ヤカンで1ℓのお湯を沸騰させる
  2. ティーバッグを1袋入れて3~5分煮出し、火を止める
  3. 30分ほど放置してからティーバッグを取り出す
  4. 粗熱をさましてから冷蔵庫で冷やす
麦茶の作り方<丸粒麦茶の場合>

  1. やかんで1.5ℓのお湯を沸かす
  2. 約30g(コップ1杯分)の丸粒麦茶を入れ、5~10分煮立てる
  3. 色がビールのような黄金色になったら火を止め、麦茶をこす
  4. 粗熱を取ってから冷蔵庫で冷やす

焙煎香をさらに高めるには麦茶をから煎りするのもおすすめ。

麦茶の炒り方

  1. フライパンを強火にかけ、丸粒麦茶を入れたら弱火にする
  2. フライパンを火から少し離し、2分ほど麦茶をまんべんなく煎る
  3. 冷ましたもので通常の麦茶を作る

出来上がった麦茶は冷蔵庫に保管し、2日以内に飲み切りましょう。また水出しで作った麦茶は、沸かして作った麦茶より傷みやすいので、作った日のうちに飲み切るようにしてください。

麦茶はもちろんホットもおすすめ。また濃いめに作って牛乳や砂糖を入れるとノンカフェインの牛乳コーヒー風になりますよ。

肌トラブルやアトピーに効果的なはと麦茶はいかが?

はと麦の殻を取って乾燥させたものはヨクイニンと呼ばれ、漢方薬学的にも様々な効果があると言われています。はと麦には他の穀物よりも栄養成分が豊富なのです。

はと麦茶には以下のような効果があると言われています。

  • 大人ニキビや肌荒れ
  • イボ
  • アトピー
  • むくみ
  • しみやそばかす

はと麦に含まれるコイクセノライドという成分は腫瘍組織に働きかけイボを取り、また新陳代謝を促すために様々な肌トラブルに効果的です。炎症を抑える作用もあるので、赤くはれたニキビにも効いてくれます。

デトックス作用や便秘解消効果も騒がれていますので、はと麦茶を検討してみてもいいですね。

もちろん麦茶同様に副作用がなく安心して飲めますよ。

安くておいしくて安全!家族みんなで麦茶を飲もう

ビタミンやミネラルを摂取する目的ならば、ほかの飲み物を選んだほうがよいのかもしれませんが、安くておいしくて誰でも安心して飲めるという点では優秀な飲み物だと思います。

最近あまり飲まなくなったなあ…と感じている方は、昔ながらの健康茶・麦茶を毎日の水分補給に活用してはいかがでしょうか。

キャラクター紹介
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