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手、足、顔のしびれの原因は?危険なしびれの特徴とは

今までに「しびれ」を経験したことがない人はおそらくいないと思います。同じ姿勢をずっと続けていると、たいてい手や足にしびれの感覚を訴えます。慣れない人が正座をすると、ものの10分も経たないうちに足が激しくしびれて正座を断念せざるを得ない状況に至ると思います。

原因ごとにいろいろな種類があるしびれですが、正座など、同じ姿勢を継続していて起こるしびれは、特に健康の問題が原因となっているわけではありません。じっとしていることで血流が阻害される箇所が生じ、中枢神経や末梢神経が正常に機能せず、麻痺が起こるのがしびれです。

血流の阻害によって中枢神経や抹消神経に異常をきたすこと自体は正常ですから、何かに集中して静止・静態を継続した結果生じるしびれは、異常ではなくむしろ正常な現象といえます。ところが、動作とは無関係に起こるしびれもあります。その場合は「異常」なことが多いです。

もちろん、血流とは無関係に神経を圧迫することで生じるしびれもありますが、重篤な内臓疾患とかかわりがあるしびれは、基本的には血流との関係が密 接です。今回は主に、その「異常」なケースについて、原因や有効な対処、しびれにまつわる注意点などをご紹介しようと思います。

しびれには「生命の危険」を知らせる症状もある!

しびれで人が死ぬのか!?と思うかもしれませんが、確かに、しびれが原因で人が死亡することがあるとすれば、感電くらいしか考えられません。ただ、しびれを放置した結果、近い将来死を招いてしまうかもしれない重篤な疾患を発症している可能性は十分考えられます。

危険!動脈硬化(症)に起因するしびれ

感電以外のしびれは、「血流の阻害」と密接なかかわりがあることが多いです。何らかの原因で血流が阻害されることによって、しびれが起こりやすくなります。それは上記でお話した「正常なしびれ」の形で誰もが経験しているはずです。問題は、「異常なしびれ」のほうです。

血流が阻害される原因として考えられるのが、血液そのものに問題があるケース(たとえばドロドロな血液)と、血管のほうに問題があるケースです。そのどちらもが原因となりうるのが、「動脈硬化(症)」です。動脈硬化症とは、動脈硬化によって引き起こされる疾患の総称です。

動脈硬化とは、動脈血管に脂肪(主に悪玉コレステロール)の付着によって動脈が硬くなることで、血管が柔軟性を失い、動脈血管の破損が起こりやすく なる疾患です。それと同時に、動脈血管の内側にコレステロールが付着するため、動脈血管自体が細くなったような状況を招きます。

血管が細くなると血圧上昇が起こり、血流が阻害されやすくなります。動脈硬化によって引き起こされる動脈硬化症はいろいろあります。中でも特に怖いのが、脳血管疾患や心疾患、そして高血圧(症)です。動脈硬化は生活習慣の乱れが原因で起こる生活習慣病の代表です。

このように、血流の阻害が起こりやすい動脈硬化がしびれの原因になることが多いです。さらに、動脈硬化症が原因であるしびれはもっと怖いしびれですから、ここから動脈硬化症によるしびれについてもお話を進めていきます。

しびれは脳血管の異常のサインかもしれない!

しびれを伴う疾患のうち、最も重度なレベルに至っている可能性があるのは、いわゆる脳血管疾患です。重篤な病気を経験したことがない人は、そのイ メージからか、「がん」に対しておそれを抱くことが多いようです。ただ、がんになったとしてもその瞬間死を招くことはありません。

ところが脳血管疾患や心疾患の場合、「発症=死」ともなりうる重篤な疾患です。もちろんがんも重篤な疾患であることは間違いありませんが、脳血管疾患や心疾患の場合、時間的猶予がないことが多いです。だからこそ、脳血管疾患や心疾患のサインを逃さないことが重要なのです。

しびれは、脳血管疾患や心疾患の重要なサインとなりえます。脳血管疾患には、脳梗塞(脳血管に血栓や閉塞が起こる障害=虚血性脳血管障害)と脳出血(脳血管からの出血)の2種類に大別されますが、細かい疾患はそれぞれ多数にのぼります。

脳梗塞とは

頭蓋内出血とは

しびれは心臓の異常のサインかもしれない!

心疾患にも種類がいろいろありますが、急性心疾患の代表である心筋梗塞を発症すると、肩や背中に鋭い痛みが走ることがあります。この状況はすでにかなり危険な状況であるといえます。その前段階として腕や肩にしびれが走ることが多いです。腕や肩のしびれは要注意です。

その他にも、心筋梗塞と似た症状が現れる狭心症でもやはり心筋梗塞同様しびれが起こることがあります。心筋梗塞も狭心症も、冠動脈と呼ばれる心臓自身に血液を送る動脈で起こる疾患ですから、しびれはもちろん、いろいろな症状が似通っているといわれます。

狭心症と心筋梗塞をあわせて冠動脈疾患、心疾患

心疾患のサインとなるしびれは、身体の左側に現れることが多いです。もちろん全身を貫くような痛みが走ることもありますので、左側だけに注意すればよいというものでもありませんが、いちおう左側の手足のしびれには心疾患の可能性も頭に入れておくべきではあるでしょう。

ここまでは、動脈硬化ならびに動脈硬化症が原因となる非常に危険なしびれについてお話してきました。しかし実は、動脈硬化(症)以外の原因で起こる「危険なしびれ」もまだまだあるのです。ここからはさらに、危険なしびれについてお話を進めます。

まさか!糖尿病がしびれを起こす!?

動脈硬化(症)によるしびれは、どちらかといえば上半身に起こるしびれが多いです。しかし下半身に起こる危険なしびれもあります。下半身に起こる危険なしびれの原因は、恐ろしい「糖尿病」に求められる可能性も考えられるのです。

糖尿病がのサインは下半身、特に両足のしびれや鈍い痛みとして現れることがあります。糖尿病になると必ずしびれや痛みが起こるというわけではありま せん。ただ、両足にしびれや痛みがあって、生活習慣が乱れがちな人は、場合によっては糖尿病を疑ってみる必要があるかもしれません。

糖尿病が原因で起こる両足のしびれや痛みは、特に夜間寝ている間に自覚することが多いです。中には、両足の感覚異常で不眠に陥る人もいるくらいです。糖尿病の初期的段階では、特に足の指さきに鈍いしびれを感じるケースが多いです。

この種類のしびれや痛みは「糖尿病神経障害」と呼ばれます。糖尿病とは直接関係ありませんが、下半身の痛みという意味では、両太股がしびれる「大腿外側皮神経痛」や、足の裏にしびれの症状が現れる「足根管症候群」と呼ばれる疾患も考えられます。

顔の感覚異常!その原因は?

顔は、人間にとって重要な意味を持つ部位です。しかし顔自体に重篤な疾患がおよぶケースはそれほど多くありません。たとえばニキビをはじめとする皮膚の疾患や、目、鼻、口、耳それぞれの顔のパーツに疾患がおよぶケースはあっても、顔自体の疾患は比較的少ないといえます。

ただし、顔面神経痛など、顔自体に特有の疾患が起こることもあります。しかも、顔の疾患はかなり強い違和感を伴うため、普段の生活にも多大な影響がおよぶことが多いです。ここからは顔の感覚異常(しびれや痛みなど)についてお話します。

顔面のしびれや痛みは、「三叉神経(さんさしんけい)」と呼ばれる神経の異常によって起こることがほとんどです。上で挙げた顔面神経痛はその代表です。以下の画像をご覧になりながら、顔面のいろいろなしびれ、痛みの原因を理解していただきたいと思います。

三叉神経の分布と支配領域

顔面の感覚異常は、眼神経をはじめとする第1枝神経領域、上顎神経をはじめとする第2枝神経領域、下顎神経をはじめとする第3枝神経領域のいずれかの領域に異常をきたすことで現れます。顔面の感覚異常では、どの神経領域に問題があるかをまずは突きとめる必要があります。

顔面の感覚異常が重篤な疾患のサインになる!?

同じ顔面神経痛や顔面の感覚異常でも、場合によっては命にかかわるような重篤な疾患のサインになっているケースもあります。それだけに、単に神経に異常をきたしているということではなく、その原因がどこかにあるのではないかと疑うことも大切です。

第2枝神経領域で起こる異常では、図にある上顎神経はもちろんですが、その先にある眼窩下神経の異常が原因になっていることが多いです。この場合多くは、頬のしびれとして現れます。ただ、こちらもがんなどの新生細胞による神経圧迫の可能性もありますので、要注意です。

第3枝神経領域で起こる異常は、顎、下唇およびその外部にしびれや痛みなどの感覚異常が起こることがほとんどです。ただ、どこかにできたがん(主に血液・リンパ)が下顎神経周辺に転移しているといった重篤なケースも考えられます。

高齢者には比較的このタイプの症例が多く、顎や下唇周辺のしびれや痛みを感じたら、警戒しておいたほうがよい場合もあります。他にも、脳梗塞のサインとして、顔面へのしびれが起こる場合もあります。

幅広い病気の可能性も!「手のしびれ」と病気の関係は?

手にしびれを伴う原因は多様です。それだけ手に連絡している神経が多いということでもあるわけですが、しかし手のしびれの原因は、2パターンに大別することができます。

ひとつは「手そのものや腕」に原因があるケースで、もうひとつは、「全身性の疾患」が原因となっている場合です。

手に現れるしびれが原因の全身性疾患にはどんな病気がある?

いろいろな病気が手にしびれを引き起こす原因になります。しびれを伴う全身性疾患は、放置により先々重篤な状況を招くリスクもあります。ですから、全身性疾患が原因の手のしびれは、重篤な疾患の可能性を示唆する重要なサインとなっていることもあります。

まずは、手にしびれが起こる可能性が高い全身性疾患を列挙しておきます。その後それぞれの疾患の手のしびれの傾向を示すことにしましょう。

  • 糖尿病
  • 脳疾患
    1. 延髄外側症候群
    2. 手掌・口症候群
  • 心疾患(脳血管疾患が原因の心疾患を含む)

足だけではない!糖尿病が手のしびれを引き起こす!

手に現れるしびれの原因となりうる疾患のうち、その可能性が高いのが、「糖尿病」です。上でもお話ししましたが、糖尿病の場合、足の指さきのしびれが真っ先に現れるケースのほうが多いです。その後、手にしびれを伴うという順をたどることになります。

糖尿病による手のしびれの場合、手のどちらかにしびれが現れるのではなく、両手に現れる特徴があります。ですから、たとえば血糖値が高い人が左右どちらかの手にしびれを感じた場合、「ああ、糖尿のせいだな」と決めつけず、別の疾患の可能性を考えるべきです。

また、足のしびれからはじまるのも糖尿病によるしびれの顕著な傾向なので、足のしびれが起こらずいきなり手にしびれが来た場合も、糖尿病以外の疾患の可能性を考えておいたほうがよいといえます。

脳疾患が手のしびれの原因になることもある!

次に脳疾患が原因で現れる手のしびれの傾向ですが、このケースでは、主に2つの疾患が原因になっている可能性があります。上記に示したとおり、「延髄外側症候群」、「手掌・口症候群」と呼ばれる疾患がそれにあたります。どちらも脳梗塞の一種なので、要注意です。

脳の部位と名称

延髄外側症候群の場合、上の図の「脳幹(赤い部分)」と呼ばれる部位のどこかに脳梗塞が起こっており、その梗塞が原因で手にしびれを発症することがあります。また、手以外にも顔半分のしびれおよび、手足(脚)の顔と反対側のしびれを発症することが多いです。

手掌・口症候群は、上の図の「視床」と呼ばれる部位に脳梗塞が起こっており、その梗塞が原因で手のしびれが起こります。そして、顔の左右どちらかの口の周りのしびれを伴うこともあります。手のしびれは「手のひらのしびれ」として現れることが多く、口の周りがしびれているのと同じサイドの手のひらにしびれが現れます。

たとえば、口の周りのしびれが顔の左側に起こっているときには、手のひらのしびれも左手、右の場合は右手というしびれの表れ方になります。

心疾患が原因で手がしびれることもある!?

手のしびれの多くは、手そのものや腕の障害が原因になっていたり、あるいは頸椎など、全身の問題ではなく、「ある部位の外科的疾患」が原因になっているケースがほとんどです(詳細は後述)。ただ、そういったしびれと似通った心疾患が原因である手のしびれも起こり得ます。

ただ、心疾患の場合、脳血管疾患が原因で発症する病気もありますので、元を正せば脳血管疾患(要は脳疾患)による手のしびれであるといえる場合もあります。いずれにしても、心臓の何らかの疾患によって発症する手のしびれは、左手に現れることがほとんどです。

上でお話したように、左手に現れるしびれの原因は、両側に現れる糖尿病も含めて非常に多様です。それゆえ左手にしびれが起こったからといって、それが即心疾患ということにはなりません。ですから左手がしびれたからといって慌てる必要は、基本的にはありません。

ただ、それまでしびれなどの異常の兆候がなかったのに、ある日突然左手がしびれたというようなケースでは、心疾患を疑ってみる必要があるかもしれません。

全身性疾患以外の手のしびれの原因は?

「心疾患が原因の手のしびれ」のところでも少し触れましたが、手のしびれの多くが、「全身性疾患以外の原因」に求めることができます。ただ、全身性疾患の場合、生命の危険にもかかわることですから、先にお話しました。

全身ではなく、部位ごとの障害が手にしびれを引き起こすこともありますが、頸椎の障害をはじめ、このケースは非常に多いです。ここでは、どんな部位の障害が手にしびれを引き起こすのか、列挙してみたいと思います。

  • 頸椎の障害
  • 頸椎症性脊髄症(頸髄の障害)
  • 頸部神経根症(頸部から手に伸びる神経の障害)
  • 手根管症候群(手首の関節を通る神経の障害)
  • 前骨間神経症候群(回内筋症候群)
  • 後骨間神経麻痺(回外筋症候群)
  • 肘部管症候群(小指および、薬指の小指側半分がしびれる)
  • ギオン管症候群(手首の筋肉の間を通る神経の障害・小指の筋肉量が落ち、やがて小指がしびれる)
  • 橈骨(とうこつ)神経麻痺(親指と人差し指の間の柔らかい部分の感覚麻痺・しびれ)
  • 胸郭出口症候群(首から指先まで伸びる神経の障害)
  • 指神経(ししんけい)麻痺(手首からそれぞれの指に伸びる神経の障害)
  • Bowlers thum(ボーラーズ・サム=外力により指神経が圧迫されて起こるしびれ)

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パソコンワークで起こりやすい手のしびれの意外な原因と対処法

脚・足のしびれの原因にはどんなことが考えられる?

糖尿病をはじめとして、けっこう大きな疾患が足や脚のしびれの原因になることがあります。ここでは糖尿病以外の疾患について、足・脚のしびれの原因探ることにします。

重度な椎間板ヘルニアは脚のしびれを伴うことが多い!

「足」というと、足首から先の部分ですから、しびれの原因はある程度特定されます。ただ、「脚」というと、太股の付け根の部分から膝を経由して足首までと、かなり距離がありますので、「足」のしびれにくらべると「脚」のしびれのほうが多少原因が多様化します。

特に、腰痛が脚のしびれとかかわってくることも多いです。日本人にとっては国民病とも呼ばれるくらいですから、腰痛にはいろいろな種類があります。ただ、単に「痛い」というだけでなく、「力が入らない」とか「身動きがとれない」などといった重度な腰痛もあります。

そうした、いわゆる「ぎっくり腰」の状況を伴うこともあるのが、「椎間板ヘルニア」です。椎間板ヘルニアは多くの日本人の腰痛の原因として慢性的な悩みの原因となりますが、実は、椎間板ヘルニアは、脚のしびれと密接に関係している疾患でもあるのです。

椎間板ヘルニアという病気について簡単に説明すると、以下のようになります。

こしぼねは5つの腰椎骨と1つの仙骨、そしてそれぞれの骨の間にある椎間板というクッションからできています。この椎間板はアンパンのような構造をしていて外側のパンの部分を繊維輪といい、その中に髄核という粘性のアンコが入っています。

これらの後方には脊柱管という管が腰骨の中にあって、ここを神経が通っています。このパンの部分が裂けてアンコが出っ張って、それが後ろにある神経に悪さをして痛みやしびれ、麻痺などを起こすのが腰椎椎間板ヘルニアです。

椎間板ヘルニアが起こる部位と名称
椎間板ヘルニアのメカニズムと特徴

上の図の神経根がさまざまな感覚を察知するセンサーになっているわけですが、この神経根が圧迫されると、神経根の支配領域にしびれや痛みといった感覚異常を発することになります。椎間板ヘルニアの場合、神経根の支配領域は下半身に集中します。

重度化した椎間板ヘルニアでは、主に脚の膝上のエリアにしびれを伴うことが多いです。症状の進行度合いや神経根の圧迫の度合い、圧迫される部位によっては、お尻にしびれを感じたり、あるいはふくらはぎや足にまでしびれの範囲は広がります。

いずれにしても、まずは腰痛や腰の違和感から異常がはじまり、徐々にしびれを伴うようになるのが椎間板ヘルニアによる感覚異常の傾向です。椎間板ヘルニアは、手術しなければ治らないと長らく言われてきましたが、完治というよりは寛解に近いイメージで、手術なしで改善されることも確認されています。

もちろん手術することでより完治の可能性は高まりますが、腰椎の椎間板ヘルニアの場合、神経束付近の精密な手術であるため、非常にデリケートな手術を要することもあります。そのため、お医者さんによっては手術をしたがらないこともある部位なのです。

椎間板ヘルニアの手術はそういう危険を伴う手術ですから、実施するかどうかは主治医やご家族とよく話合って決定するようにしてください。お医者さんによっては、手術するよりも「椎間板ヘルニアと上手につきあうこと」が望ましいと結論づけられることもあります。

椎間板ヘルニア以外の足・脚のしびれの原因は?

それでは椎間板ヘルニア以外の、足・脚にしびれを生じることがある疾患について、それぞれ簡単に挙げていきたいと思います。

  • 大腿外側皮神経痛(太股の外側にしびれを伴う脚の神経痛)
  • 坐骨神経痛(椅子に座るときお尻の後ろ側の骨が痛み、脚がしびれる)
  • 腰部脊柱管狭窄症(脊椎の中にある脊柱管が狭窄することで、内部の神経が圧迫を受ける神経障害)
  • 梨状筋症候群(臀部筋肉から受ける坐骨神経の障害)
  • 大腿神経絞扼(こうやく)障害(太股に電気が走るようなしびれ、痛みを伴う)
  • 閉鎖神経症候群(まれに骨盤内の腫瘍が原因になるので要注意)
  • ハンター管症候群(伏在神経麻痺=膝裏からふくらはぎの下部あたりまでのしびれを伴う)
  • 腓骨(ひこつ)神経麻痺(寝たきりの人に起こりやすい神経障害)
  • 腓腹神経麻痺(足の外くるぶしから足外側にかけてしびれが走る)
  • 浅腓骨(せんひこつ)神経麻痺(足の甲付近の麻痺により足の指が動かなくなる)
  • 足根洞症候群(足首の捻挫などの後遺症として現れやすい神経障害)
  • 前足根管症候群(スポーツ選手や靴との相性の悪さから生じる、足の親指と第2指の間あたりのしびれ)
  • モートン病(モートン神経腫=靴との相性の悪さが原因で起こりやすい、足の指の間のしびれ)
  • 足根管症候群(中高年女性に多い足の裏のしびれや痛み)
  • むずむず足症候群(アリが走り回るような種類のしびれを足に伴う)
  • 多発神経炎(足先のしびれからはじまり、両手の指先にも現れる末梢神経障害)
  • 脚気(かっけ=ビタミンB1の欠乏により起こる)

まだまだある!いろいろなしびれ

しびれは、血管や神経の異常とのかかわりが極めて大きい症状です。おそらくご存知かと思いますが、血管も神経も、身体中を網の目のように巡り巡っていますので、上記の顔、手、足(脚)のしびれや重篤な疾患に原因が求められるしびれだけでは説明しきれません。

ここでは、上記で説明しきれなかったしびれの症状のうち、主要な原因によるしびれをピックアップして、それぞれひと言ずつ説明を加えることにします。ただし、どれも珍しい病気で、しかもかなり難病であるものが多いです。

  • キアリ奇形、脊髄空洞症(小脳の一部が脊柱管内に落ち込んで起こる神経障害)
  • 多発性硬化症(MS=脳、脊髄、視神経などに同時多発的かつ断続的に異常をきたす神経障害)
  • 慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチー(CIDP=末梢神経障害による著しい筋力低下が起こる)
  • 多発単神経炎(関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなど、膠原病患者にみられる神経障害)
  • ギランバレー症候群(自己免疫疾患の一種で、運動神経系の異常が起こる)
  • 中心性頸髄損傷(頭部打撲後、両手にしびれ、痛みを伴う神経障害)
  • 感覚過敏(温寒の感覚や機械的刺激に対する過敏)
  • 反射性交感神経性ジストロフィー(重度外傷がトリガーとなって起こる、疼痛を伴う神経障害)

「危険なしびれ」を中心に予防・改善する意識を持って!

しびれの症状は、全身をくまなく巡る血管や神経の異常が直接的な原因になりますので、身体のあちこちに現れる症状です。それだけに、原因の特定はなかなか難しいことが多いです。実際、お医者さんに診てもらったとしても、原因特定に至らないこともあるのがしびれの特徴です。

ただ、ここまでにも触れてきたとおり、とにかく生命にかかわるような重篤な疾患が原因となっているしびれにまずは注意していただくことが重要です。重篤な疾患の可能性があるしびれを感じたら、すぐに病院にいって、その原因を特定してもらう必要があります。

万一ほんとうに重篤な疾患に端を発するしびれであれば、そのまま治療に入れば事なきを得るわけですし、別の理由の疾患であっても、そのまま治療を続けることで、しびれの改善はもちろん、その疾患の悪化を未然に防ぐことも十分可能です。

「たかがしびれ」と思わず、特に原因がわからないしびれに関しては、まずはお医者さんに診てもらうことが大切であるということに留意していただきたいと思います。

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