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【貴方の子どもがノロウイルスに感染!】慌てないで出来る対策法

近年、秋から冬が近づいてくると毎年のように、ある感染症が話題に上がってきます。その感染症は「集団感染」「二次感染被害」、そして「子供やお年寄りが重症化」が特徴で、食中毒の一種とも言えるのです。

もう貴方はこの感染症の正体に気が付いたかも知れませんね。そう、その正体は「ノロウイルス感染症」です。ノロウイルス感染症は、ノロウイルスと呼ばれる小型球形ウイルスで、感染することで「感染性胃腸炎」を発症させます。

感染しても健康な成人であれば比較的軽症であるノロウイルス感染症ですが、子供が発症すると重症化するケースもあり、感染予防を徹底する必要が指摘されています。もし、貴方の子供が感染したら、慌てないで対策を取ることができますか?

ノロウイルス感染は冬場に注意

厚生労働省が発表しているデータを見てみると、ノロウイルス感染症の発症は、毎年11月から増加傾向にあり、12月~翌年1月がピーク、2月~3月頃まで発症が多く見られます。

ノロウイルス感染症が冬に多い理由としては、空気の低温化と乾燥状態が考えられます。11月にもなると気温も低下し、空気も乾燥してきます。気温の低下はノロウイルスの生息を延ばし、空気の乾燥は空気中への飛散を助けてしまうのです。

このような環境では、ノロウイルスの感染者から出されたウイルスは、空気に乗って「他人に付着」したり「人が触る部分に付着」したりして、感染を拡大してしまうのです。11月を迎えたら、ノロウイルス感染に注意する意識を持つことが必要ではないでしょうか?

ノロウイルス感染の原因は牡蠣ではない?

ノロウイルスに感染する原因として考えられているのが「牡蠣などの二枚貝」です。確かに一時期は冬の食中毒と言えば牡蠣と考えられており、特に生牡蠣を食べることで、ノロウイルス感染のリスクは高くなっていたようです。

しかし、現在では生食用の牡蠣を食べてもノロウイルスに感染する可能性は低く、安全と考えても良いと言えます。その理由は「なぜ二枚貝にノロウイルスが生息しているのか?」を考えることで見えてくるでしょう。

  • 人の排出した糞尿、嘔吐に含まれたノロウイルスが下水を通り、下水処理場へと運ばれる。
  • 下水処理場で下水処理を行うが、全てのノロウイルスを除去できずにウイルスが残留してしまう。
  • 下水処理を行った水を河川や海に放流する。
  • 河川や海の水がウイルスで汚染されてしまう。
  • 河川近くに生息している牡蠣や二枚貝が、プランクトンと同時にウイルスも取り込んでしまう。
  • 牡蠣や二枚貝がノロウイルスに汚染されてしまう。
  • 人間が加熱せずに食べることで、ノロウイルスに感染してしまう。

この感染サイクルを見てみると、人が排出した糞尿が海に入り込み、二枚貝にノロウイルスが付着していることが理解できますよね。ノロウイルスを牡蠣が作っていると思っている人も多いので、考えを改めた方が良いかも知れません。

最近、スーパーなどで販売されている生食用牡蠣は、ノロウイルスで汚染された海域や河川近くで養殖されていません。また出荷前の数日は、消毒した水槽で飼育するなど十分に対策が取られているので、ノロウイルスが付着している可能性は少ないと言えます。

このことから、ノロウイルス対策に「牡蠣など二枚貝を食べない」というものは、効果が薄いと考えられます。

人からの感染こそがノロウイルス感染の原因

それでは毎年のように流行しているノロウイルス感染の原因は、いったい何でしょうか?実は原因が特定されることは稀で、大部分は原因不明となっています。しかし、流行のルートは解明されており、大部分が「人から人への感染」が考えられているのです。

つまり、流行の一番最初の感染者の感染理由は分からないが、感染が拡大する理由は感染者が拡散したウイルスによるものだったのです。

ノロウイルス保菌者(感染者)からの感染ルートは、様々なものが考えられますが、「狭い空間での飛沫感染」「保菌者が触ったものによる接触感染」「保菌者が調理したものを食べる食物感染」などがあり、特に食物感染はしばしば学校給食の集団感染を引き起こす原因になります。

ノロウイルス感染の予防は二枚貝ではなく、人からの二次感染こそに対処する必要があるのです。

貴方の子供がノロウイルスに感染したら

ノロウイルス感染が原因の感染性胃腸炎は、成人であれば比較的軽度で治まることが多いのですが、幼児がかかると場合によっては重症化することもあります。先ほど書いた通り、ノロウイルス感染は大部分が人からの感染です。

そのため、自宅でいくら注意を払っていても、保育園や幼稚園、学校などで感染してしまうのを防ぐのは難しいと考えられます。自分の子供が感染したら、いったいどの様な対策をとれば良いのでしょうか。貴方は理解していますか?

体調が悪いと判断したらまず病院へ

ノロウイルスに感染したら潜伏期間は短く、1日~2日で感染性胃腸炎の症状が表れます。大人と子供の症状が若干違うので注意が必要ですが、以下の症状を確認したら感染性胃腸炎の疑いがあります。

  • 38℃程度の発熱がある。子供の感染では発熱がない場合があるので注意が必要。
  • 大人が感染した場合は下痢、子供が感染した場合は嘔吐が多く見られる。
  • 水分を飲んでも嘔吐で受け付けなくなる。
  • お腹が締め付けられるような痛みを訴える。
  • 幼稚園や学校の友達で最近病気になった人がいる。

このような症状の場合、感染性胃腸炎の可能性が高いので、直ぐに病院で検査を受けて下さい。病院に行く際も「感染性の胃腸炎かも知れない」と受付で説明して、他の患者さんにうつさないように配慮することが重要です。

病院以外の外出は控える

ノロウイルスの感染が確認されたら、貴方の考えることは二つです。一つ目は「感染した子供を完治させる」こと、もう一つは「自分を含めてこれ以上感染者を増やさない」ことです。そのためには、必要最低限以外の外出は避けるようにしましょう。

もちろん感染した子供は幼稚園、学校などは休み、たとえ体調が戻ってきても外出は控えます。感染者が体調を回復しても数日間はウイルスを排出しますので、回復したと思って直ぐに出かけると他人に感染させることになるのです。体調が完治して更に数日は外出を控えましょう。

水分はスポーツドリンクをスプーンで

子供がノロウイルスの感染性胃腸炎を発症した場合、嘔吐による脱水症状が心配されます。しかし、いくら水分を飲ませても嘔吐によって体外に排出される可能性もあり、放置しておくと重症化の原因になるのです。そこで水分は少しずつゆっくりと飲ませるようにしましょう。

方法としては、常温かやや温めたスポーツドリンクを、スプーンで少しずつ口に含ませるようにして下さい。一回の量を少なめに、なるべく回数を多くして飲ませるのがコツです。水分補給は子供対策の重要ポイントなので、しっかり取り組んで下さい。

家族に感染しないように注意する

発症した子供から一番感染しやすいのは、看病している貴方です。次に周りの家族が危ないと言えるでしょう。家族への感染を予防するには、まず看病している貴方が感染しないことが重要です。

そのためには「感染した子供の嘔吐物、便を触る時は、素手では行わず、使い捨て手袋を着用する」ことが重要です。その上で洗濯物の取り扱いにも注意して、汚染されている洗濯物は直接洗濯機に入れて直ぐに洗濯するようにしましょう。

一旦、洗濯物入れに入れると他の物にウイルスが付着してしまう可能性がありますので、十分に注意して取り扱いしましょう。

感染した子供のいる部屋を隔離させる

感染した子供が家の中をウロウロしないようにさせましょう。ウロウロするだけで家中にノロウイルスを拡散させてしまいますので、一部屋に隔離して完治するまで極力そこにいるようにさせましょう。

トイレは仕方がありませんが、トイレに一番近い部屋に隔離することで、感染者の行動範囲が固定できます。清掃も重点的に行うことが可能なので、隔離部屋を作ることは重要と言えます。

家中の清掃を徹底する

感染者が家にいることは、家中にウイルスが飛散されていることになります。清掃を徹底して、ウイルスを除去するようにしましょう。ノロウイルスに対してアルコール除菌剤は効果が薄いため、塩素系の消毒液を使用します。

普段使用している塩素系の漂白剤で代用が可能です。500ccのペットボトルにキャップ2杯漂白剤を入れて、水を一杯に入れます。これで消毒液の完成です。スプレーボトルに入れ替えてスプレーしながら、拭き掃除の要領で消毒を行いましょう。重点的なポイントとして「感染者が使用したトイレ」「水場」「部屋のドアノブ」など、家族が触る部分になります。

また感染者が玩具やビデオゲームなどを触った場合には、この消毒液を更に3倍程度に薄めた消毒液で拭くようにして下さい。清掃時には使い捨て手袋やマスク、帽子を着用して、清掃終了後には衣服を着替えて洗濯するように心掛けましょう。

家族で手洗いを徹底する

家族で手洗いやうがいを徹底して下さい。手洗いは石鹸を使用して、流水で30秒はゴシゴシと洗うのです。「また手洗いなの?」と思うかも知れませんが、国立衛生研究所においても手洗いは重要予防法として紹介されています。

手洗いを徹底することは、手に付着したウイルスを体内へ入り込ませるのを予防する効果があります。「手洗いは流水と石鹸で30秒」を心掛けましょう。

ノロウイルス対策は家庭内で蔓延させないことが重要

ノロウイルス感染症の怖さはその感染力にあります。一人の子供が感染することで、家族全員が発症することも珍しくはありません。対策としてまず重要なのが、子供の脱水対策と家庭内での隔離と言えるでしょう。

子供が可愛いのは当たり前ですが、貴方に感染が広がることで家族全員も危険な状態になるのです。普段からもしもの時に備えて、慌てないで対処できるようにシミュレーションすることも重要です。家庭内での蔓延を防ぐことが貴方の役目なのですから…。

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