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検査しても異常がない!激しい吐き気に悩まされてきた真実とは?

胃の不快症状

健康と一口に言っても、人によって様々です。偏頭痛に悩まされている人、血圧が高い人、そして、胃腸が調子悪い人。今回は、その胃腸が調子悪い人の中で、特に胃の症状に焦点をあててみます。今まで、よくわからなかった胃の不快症状で悩んでいた方必見です。日本人は、他の国に比べて胃の不快感を持っている人が多いようです。

まじめで勤勉な国民な上、人間関係に関しても悩むことが多いようです。確かに多くのストレスを抱えていると、胃が痛くなります。胃は、強酸性の胃液を分泌して食べたものを消化する器官ですが、その胃酸が原因で不快症状を及ぼすことが多いです。

胃酸が、胃から「食道」に上がってしまうと「逆流性食道炎」といって、胃酸が何らかの原因で食道へ上がり、食道の表面を荒らしてしまう病気です。また、胃自体も、「粘膜」から分泌される「粘液」によって胃酸から胃壁を保護しています。

正常な状態であれば問題がないのですが、ピロリ菌等によって「粘膜」と「粘液」のバランスが崩れると、胃液によって潰瘍ができて、「胃潰瘍」が出来てしまいます。

また、ストレスがかかると「粘膜」の働きが悪くなり、やはり同じように胃の不快感が起こります。このように胃は、非常にデリケートな器官です。特にストレスには敏感に反応するようです。

たとえば、健康診断や人間ドック等で胃のレントゲン検査が「胃炎」と診断されても、1週間も経てばきれいに治ってしまうくらい変化に富んだデリケートな器官です。ストレスで胃が痛いと感じていれば、おそらく胃の中は充血して真っ赤になっています。

激しい吐き気・不快感が治らない!

ところが、最近日常生活にも支障が出るような激しい吐き気や胃の不快感で医療機関を受診しても、胃部内視鏡検査では異常がなく、長い間「慢性胃炎」として診断されることが多かったようです。

また、原因がはっきりしないので治療効果が上がらず、かなりの方が悩まされることが多かったようです。このような症状、2013年からやっと新しい病気として認知できることになりました。

「機能性ディスペプシア」という病気

2013年3月、厚生労働省が「機能性ディスペプシア」という病名で治療できることを承認しました。また、この症状に対する飲み薬も2剤同時に認可されました(いずれ、医療機関で処方されることと思います。)。

「ディスペプシア」とは、聞きなれない言葉ですが「胃腸障害」とか「消化不良」という意味です。日本人の4人に1人はこの症状を持っていると言われています。

内視鏡検査で潰瘍や炎症が認められれば、医師は病名をつけるのは可能です。しかし、内視鏡検査に異常が見られないと、病名を付けることが困難です。そこが、この病気の根の深いことなのです。

ただし、健康保険で適応するためには、内視鏡検査を実施していることが前提でなおかつ検査で異常がなく、患者の主訴(吐き気・胃の痛み・食後のもたれ感等)があればこの病名がつけられるということになります。

「機能性ディスペプシア」の原因・治療

しかし、原因となるとまだはっきりとわからないのが実情です。残念ながらまだ特効薬はありません。タバコや毎日の食事等の生活習慣、ストレス等の心理的な要因、ヘリコバクターピロリ菌の感染・胃の痛みを感じやすい体質(知覚過敏)など複数の要因で胃の動きが悪くなるために発症すると考えられています。

当面は、胃の不快感をとるための対処療法的投薬や漢方薬などが使用されるでしょう。ピロリ菌の保菌者は除菌治療をお勧めいたします。

また、胃の痛みを感じやすい体質(知覚過敏)の方は抗うつ剤で改善することはよくあります。医師とじっくり腰を据えて相談しながら治療することが大切です。

また、誤った生活習慣を見直すことも大事です。医師は、「タバコやお酒の飲みすぎ、あるいは食生活はどうですか?」「偏食していたり、塩分の濃いものを好んで食べていたりすることはありませんか?」

「睡眠はきちんととれていますか?」「運動はしていますか?」と、このようなことを診察で確認すると思います。いかに、生活習慣が大切で、ストレスをためないことが大切かよく理解できます。

また、症状も人によってまちまちなので、それらに対する薬を服用し、症状が緩和されることが現在での治療方法になります。

つらい症状が少しでも緩和すれば、日常生活や仕事も楽しく過ごすことができるでしょう。このような症状で悩んでいる方は、医師とよく相談することをお勧めいたします。

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