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オリンピックの年に流行する病気!若い人に多いマイコプラズマ性肺炎

別名「オリンピック熱」の病気とは

小学生をはじめ乳幼児や比較的若い人に流行しやすい感染症に「マイコプラズマ肺炎」があります。もともとインフルエンザのように毎年流行するような病気ではなかったので、この病名はあまり聞き慣れないように思う人も多いことでしょう。

実はマイコプラズマ肺炎というのは4年に1度流行する特徴があり、ちょうど夏季オリンピックが開催される年に流行が起こっていたので「オリンピック熱」とも呼ばれてきました。1980年代には周期的に大きな流行がみられていましたが、1990年代からは流行が少なくなっていました。

しかし2000年代に入ってからは再び患者数が増え始め、流行の形が変わり毎年小さな流行が起こるようになってきています。また2011年には過去10年間で最多の感染者数が記録されており、今後も流行には注意が必要です。

マイコプラズマ肺炎の特徴

マイコプラズマ肺炎というのは「肺炎マイコプラズマ」という細菌が呼吸器に感染することで起こる感染症です。通常の細菌よりも小さく、細胞壁がないのが特徴です。そのため、細胞壁を壊して細菌を殺すタイプのペニシリン系、セフェム系抗生物質は効きません。

肺炎マイコプラズマは呼吸器に感染し、上気道炎、咽頭炎、気管支炎、肺炎を引き起こします。潜伏期間は2~3週間とされています。発症すると風邪のような次の症状があらわれます。

・喉の痛み
・鼻水、鼻づまり
・熱(37℃~39℃以上)
・頑固な咳
・痰のからむ咳
・呼吸がしにくい
・胸の痛み
・倦怠感
・頭痛

特徴としては熱が下がった後に咳が長引くことで、1か月くらい咳が続くこともあります。たいていは軽い症状で済むのですが、まれに重症化してしまう場合があります。

小児は症状が軽く、大人のほうが重くなる傾向があります。また、乳幼児は軽く済みますが児童期の子どもは重くなり肺炎を起こすこともあります。重症化した場合には入院治療が必要になります。合併症を起こすと中耳炎、脳炎、無菌性髄膜炎などを発症します。

予防と治療法

マイコプラズマ肺炎は、感染者から飛沫感染でうつります。飛沫感染というのは、咳やくしゃみのしぶきが飛び散ることで周囲に菌を感染させてしまうことです。

発症の2~8日前から痰に細菌が排出されるようになり、発症してから1か月くらいは細菌の排出が続くので、感染者は飛沫感染させない予防対策が必要になります。

幼稚園、小中学校、家庭で集団感染しやすく、流行が起こりやすくなります。主に秋~冬に流行する傾向がありますが年中発症する病気です。予防のためにはいつも手洗いやうがいをしっかり行うことが効果的です。

マイコプラズマ肺炎と疑われる症状がみられたらすぐに受診します。血液検査で容易に判別できる病気です。治療には肺炎マイコプラズマに効果のある抗生物質が処方されます。重症の場合には入院が必要になります。

発症中は幼稚園や学校を欠席し、自宅で安静に過ごす必要があります。咳から菌をまき散らしてしまうのでマスクをするのがのぞましいです。

一度かかったら免疫がつく病気、というわけではないので、流行があれば一生に何度もかかってしまう可能性はあります。できれば発症しないように気をつけたいものです。

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