TOP > > 試合でうつる?男子の顔を襲う新型の水虫トンズランス菌とは

試合でうつる?男子の顔を襲う新型の水虫トンズランス菌とは

格闘技家の間で流行と騒ぎに…

格闘技家の間で流行するとしてメディアで話題になった”新型の水虫”の存在をご存知でしょうか。柔道やレスリングをしている人ならご存知かもしれません。

これはトリコフィトン・トンズランス菌という白癬菌の一種に感染することで起こる皮膚真菌症です。日本には存在しない菌でしたが2001年に海外から上陸してからは、たくさんの人が罹患したとされています。

しかもこのトンズランス菌は誰でも発症するというよりも格闘技家に多いというユニークな特徴があるのです。トンズランス菌感染症とはどのような病気なのでしょうか?

キューバから世界へ広まったトンズランス菌

トリコフィトン・トンズランス菌は1960年代にキューバからアメリカ、そしてその後ヨーロッパへ持ち込まれたことから世界へ広まってしまったとされています。日本では2001年に上陸とまだ新しく、国内でも名前になじみの少ない菌です。

トンズランス菌などの白癬菌というのは、ヒトの皮膚、爪、毛に感染して、たんぱく質のケラチンを食べて寄生するのです。白癬菌にはいくつかの種類があり、足に寄生するものは足部白癬(水虫)、体に寄生するものは「体部白癬(たむし)」、爪に寄生するものは爪白癬などがあります。

トンズランス菌はヒトの感染している部位を接触させることで第三者に感染を広めてしまいます。感染力が強く、集団感染も起こりやすいのです。

トンズランス菌感染症の症状

トリコフィトン・トンズランス菌感染症が発生しやすい部位は首、顔、頭髪、手、腕などの上半身です。菌に感染すると赤い発疹、ジュクジュクした感じ、紅斑、鱗屑といった症状があらわれます。

紅斑は虫刺されに似ています。症状が軽い場合には見落としやすいかもしれませんが、上半身に症状が多発したり、周囲に同じような症状がみられる場合にはトンズランス菌感染症を疑ったほうがよいでしょう。

頭髪に感染するとフケ、かさぶた、脱毛といった症状が起こります。放置しておくと自己感染が広がったり重症化する場合もありますので、早めに発見して治療をしなければなりません。

トンズランス菌感染症の治療法

トンズランス菌をはじめ白癬菌は放置しておくとそのまま寄生する危険があります。治療を受けて抗真菌薬で菌を殺す必要があります。専用の塗り薬やシャンプーを使用します。

検査によって菌が多かった人は飲み薬が必要になることもあります。菌が少ない人は市販の抗真菌シャンプーで丁寧に洗髪するなどのケアを行います。再検査を受けて菌が出なくなるまで数か月間は治療を続ける必要があります。

感染を防ぐには

柔道、レスリングなど体を密着させて行う格闘技で感染しやすいので、これらのスポーツを行う人は日ごろから注意する必要があります。

まずスポーツの後はすぐにシャワー、入浴を行って全身を丁寧に洗い流します。特に上半身などトンズランス菌に感染しやすい部分は清潔にする必要があります。柔道着やユニフォームなどのこすれる部分から菌が広まることが多いので、よく洗濯して清潔に保つ必要があります。

身体や衣類だけでなく、室内などにも菌は付着します。垢や髪の毛にもトンズランス菌が寄生していますので更衣室や道場はまめに清掃を行い、清潔に保ちます。衣類やタオルを部員同士で貸し借りしてはいけません。保菌者がいた場合、あっという間に菌を広めてしまいます。

もし症状に気付いたらすぐに治療を始めることが重要です。また、周囲に移さないように接触を控える必要があります。集団感染しやすいので周囲も同時にケアを行う必要があります。一度感染してしまうと治療には根気が必要になってしまいますから、感染予防はしっかり行いたいものです。

キャラクター紹介
ページ上部に戻る