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頭が痛いのは大人だけじゃない。子供の片頭痛の症状、SOSを知る

子どもの頭痛は大人と違います

現在の日本では、4割もの人が頭痛持ちといわれています。そのうちの子供の割合はそれほど多くはありませんが、頭痛の種類は大人と同じだけあります。更には子どもの頭痛だけにみられる特長もあり、早ければ2歳ごろから症状が表れる例もあります。

子どもの慢性頭痛の中でもっとも多い症状は片頭痛です。慢性頭痛持ちの子どもの5割は片頭痛に分類されます。子どもの頭痛には大人と同じ種類の頭痛でも違った症状が現れ、その多くは誤解されがち。保護者などのまわりの大人が根気よく観察し、話を聞き、身体にどのような変調があるのかを引き出さなくてはなりませんね。

子どもの片頭痛の特徴

子どもの片頭痛は大人に比べて痛みの持続時間が非常に短いのが特徴の一つです。痛み方もズキズキ痛むより締め付け感が強いようです。突然痛みがはじまり、突然治まることで大人は戸惑い、仮病の疑いをもってしまう場合もあります。

また、頭の痛みは訴えずにおなかの痛みや吐き気、下痢のみがあらわれる場合も、子どもの片頭痛特有の症状です。これらは子どもの症状でよく知られる自家中毒の症状でもあり、自家中毒を片頭痛の症状に含む診断をされる場合もあります。

小さい子どもの場合、頭よりおなかに痛みが集まるのは理由があります。片頭痛の原因の一部とされているセロトニンという神経伝達物質があります。セロトニンの過剰放出による血管の収縮でおこる炎症や、セロトニンの急激な増減によって痛みの原因物質が出現することが、片頭痛の原因ではないかといわれています。

そのセロトニンからの信号を受け取る受容体である「セロトニン受容体」が、こどもの場合、頭の部分は未発達なのです。その為、セロトニンからの痛みの信号を受け取る能力があまりない為、頭痛の認識がありません。一方、セロトニンは小腸で生産されるため、おなかに多くあるばかりか、受容体の発達もあるためおなかの痛みや下痢の症状のほうが強くあらわれます。

子どもは上手く伝えられない

頭痛に限らず、子どもは自分の思っていることを的確に表現することは、当然できませんね。とくにまだ言葉を話しはじめたばかりの幼児は症状の説明など到底できるものではありません。園児、児童の年頃になると「どこがどう痛い」と主張できるようになるので注意深く話を聞くことが大切です。

しかし頻繁に訴えてはケロッと治る症状に、学校を休みたいから、と誤解を生んでいることは大きな問題となっています。参考になるのは、片頭痛は遺伝性のとても強い病気です。両親、または両親のうちどちらかが頭痛持ちでしたら片頭痛の可能性をふまえてあげると良いでしょう。

頭が痛んでいる子供の様子

言葉がおぼつかない幼児では、動きが鈍くなり、頭を抱えてうずくまったり、頭を叩いたり、または壁などに頭をぶつけたりする行動がみられます。もう少し大きなこどもになると「頭が痛い」と言葉で訴えるようになりますが、その様子はやはり同時におなかの不調を訴えることです。腹痛や下痢を起こしているなどもあげられます。

なんとしても適切な判断を

残念ながら子どもが片頭痛の治療を適切に受けられる場合は非常に少ないとされています。それはやはり、まわりの大人が片頭痛であることに気づけないのが原因です。子どもの頭痛はまず、風邪の診断をうけてしまいます。

その時のみの症状だけでなく普段の様子もふまえて医師に伝えることが重要になりますね。前述のとおり遺伝の可能性と、アレルギー体質や、神経質、低血圧、車酔い、発熱時の熱性痙攣を起こした事があるか、なども判断材料となりますので、日頃からこどもの観察と意思の疎通のためのコミュニケーションを大切にしましょう。

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