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一体どこからが太り過ぎ?実はよく知らないメタボの定義

あっという間に広がって、今では当たり前に耳にするようになったメタボリックシンドローム、訳してメタボ。ちょっと太ってはメタボと言われ、健康診断ではメタボを恐れ。

そんなメタボの基準ってどこにあるか知っていますか?実は知らずに言葉だけが一人歩きしてしまっている感じもちらほらと見受けられます。メタボをブームで終わらせないためにも、無駄に恐れないためにも、その定義を知っておきましょう。

お腹が出てればメタボ?じゃない!

よく冗談で、お腹が出て来た人に対して「メタボだろ」と言っているのを聞きますが、ちょっと待った!その表現自体が大きな誤解から来ていませんか?

お腹が出ている=メタボ、ではないんです!よくある勘違いは、太り過ぎ=メタボというものです。つまり、脂肪=メタボ、だと思っている。これが大きな間違いなのです。

この誤解を生んだ理由は、最初にメタボの定義が腹囲で測られるとアナウンスされたことにあります。確かに、男性で85cm以上、女性では90cm以上と言われれば、「ああお腹が出たらメタボなんだな」と思ってしまいますね。

しかし、違うのです!メタボリックシンドロームをきちんと訳すと「内臓脂肪症候群」。メタボという言葉には馴染んでいても、この言葉を知っている方は意外と少ないのではないでしょうか?

肥満は「内臓型脂肪肥満」と「皮下脂肪型肥満」の二種類に分けられています。このうちの「内臓脂肪型肥満」が認められた人で、プラス、高血圧や高血糖、脂質異常のうちのいずれかに該当した場合にのみメタボと診断されるのです。

ここが注意点なのですが、内臓型脂肪肥満とは目に見えない部分の脂肪の量で決まるので、一見して太って見えない人でも、気付かない間に基準を超えている場合もあります。

逆に、太って見える人でも皮下脂肪型肥満のタイプだと、下半身に集中して脂肪がついてお腹がちょっと出ていても、内臓にはあまりついていない場合もあります。こういうタイプの人をメタボとからかうと全くの間違いとなってしまうのですね。

では、メタボと言われる基準って?

まず、内臓型脂肪肥満と診断される基準ですが、男女とも内臓についた脂肪の面積が100平方cmを越えた場合を言います。腹囲では外から測るので男女差が5cm設けられていますが、腹内を直接チェックする場合には男女関係なく脂肪の量そのもので測れるので誤差がありません。

そして、併せて引っかかると危険と言われる他の3つの症状ですが、まず高血圧の場合、この内臓型脂肪が指摘されると、診断の基準が少し引き下げられます。いわゆる高血圧の数値より手前であっても、正常血圧よりも高めだとチェックが入ってしまいます。

高血糖の診断は空腹時の血糖値で測られ、110mg/dL以上とされています。いわゆる糖尿病と診断される基準は126mg/dL以上とされますから、これは糖尿病の一歩手前の数値です。

脂質異常という言葉はあまり馴染みがないかもしれませんが、これは血中の中性脂肪と善玉コレステロールの値で、どちらかもしくは両方が基準を越えると当てはまります。

これらのどれかが内臓型脂肪肥満と重なった時、長くそれを放置すると、糖尿病や心疾患、脳血管疾患などの重篤な病気へ繋がるケースが多いとされ、それを予防するための指導が必要となります。

つまりメタボリックシンドロームとは太り過ぎを指すものではなく、内臓脂肪が引き金となって起こりやすい高血圧や心疾患、糖尿病などの重篤な病気の「予防指針」を表すものなのですね。ですから、太っている人に「メタボだろう」と言うのは間違った表現になってしまうのです。

内臓型脂肪は生活習慣からつくものと言われています。痩せているから大丈夫と慢心せずに、日頃の食事の仕方や運動の量を見直して、暴飲暴食や運動不足の解消を心がけましょう。もちろん、内臓型脂肪肥満を指摘されている場合には、たった今から意識を変えることが大事です。

美味しいものはついたくさん食べたくなりますが、美味しいものだからこそ、一口控えめにして次の楽しみを残す、という食べ方も良いのではないでしょうか。

好きな相手にガツガツ行きすぎると嫌われるように、体が「これ以上は無理」と言ったら、食べたいものさえ食べられなくなってしまうかもしれません。そんな事態になって悲しむ前に整えて、一生、好きなものを美味しく食べ続けていられる体でいたいですよね。

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