TOP > > 第3の脂肪を知っていますか?異所性脂肪による健康被害を探る

第3の脂肪を知っていますか?異所性脂肪による健康被害を探る

涼しい秋が少しずつ近づいています。秋と言えば「食欲の秋」ですが、この時期に気をつけなくてはいけないことがあります。それは「メタボ予防」ではないでしょうか。

日本でも定着してきた感のある「メタボリックシンドローム(メタボ)」は、内臓脂肪型の肥満症を表す言葉であり、いくつかの合併症状が見られる状態を意味します。メタボの原因は色々考えられますが、普段の生活に起因することが多いようです。

メタボを抱えている人にはいくつかの生活習慣が見られ、特に「食べすぎ」「運動不足」は大部分の人に当てはまる特徴です。内臓脂肪は通常の皮下脂肪と比較して合併症を引き起こす可能性が高く、高脂血症や高血圧による生活習慣病にかかりやすいことが判明してます。

しかし、代謝も早い性質がありますので、適正な食事と運動療法での改善も可能です。私達の身体にはこれら皮下脂肪と内臓脂肪の2種類の脂肪があると思っていましたが、「第3の脂肪」が最近の話題となっています。第3の脂肪と言われている異所性脂肪について解説します。

第3の脂肪と言われる異所性脂肪とはどのような脂肪なのですか?

異所性脂肪とは食べ物から摂取される脂質などの成分で作られる脂肪であり、身体に悪影響を与えやすい性質があります。本来エネルギーの蓄積は皮下脂肪として行われるのですが、皮下脂肪に蓄積できない脂肪が異所性脂肪となるようです。

もともと人間の身体は必要以上のエネルギーを脂肪として蓄える機能があり、余ったエネルギーを皮下脂肪として貯蔵しているのです。しかし、この脂肪の量が多い場合には、全ての脂肪を皮下脂肪として蓄えることができず、内臓脂肪などとして蓄積されているのです。

このように脂肪とは余ったエネルギーを格納しておく器であり、最大量が限られているとの指摘もあります。第3の脂肪である異所性脂肪とは、この皮下脂肪や内臓脂肪に入りきれなくなった脂肪が、別の場所(異所)に蓄積される状態を意味しているのです。

異所性脂肪の問題点は脂肪が正しく蓄積されていないことで、臓器や筋肉に無理やり付着していることによります。異所性脂肪は肝臓や心臓など脳以外の臓器組織に付着し、直接悪影響を与え「高脂血症」「高血圧」などの症状を引き起こします。

日本人を含むアジア人種は皮下脂肪を溜め込む能力が低く、内臓脂肪や異所性脂肪を作りやすい性質があり、糖尿病などの生活習慣病になりやすいと考えられています。最近まで脂肪と言えば内臓脂肪が悪役と考えられていましたが、異所性脂肪の方がより悪役なのです。

痩せている人に糖尿病が発症する理由とは

健康診断などでメタボの判定を行うのに必要なデータは身長や体重ですが、これらの検査では正常であっても糖尿病を発症する人がいます。反対にメタボの基準にバッチリ当てはまりますが、糖尿病に生涯かからない人もまた存在します。

現在のメタボの基準はウエストのサイズや体重などの「見た目の基準」による判定が主流です。しかし、糖尿病などの生活習慣病を発症させる原因は、脂肪の質によるものではないかと考えられています。

つまり、見た目は太っている体型の人でも、その脂肪は皮下脂肪が主であり異所性脂肪が少ない人は生活習慣病にはかからないのです。反対に痩せていて、メタボの基準はクリアしていても異所性脂肪がある人は生活習慣病にかかる可能性が高いと言うことです。

例えば皮下脂肪が少ない人でも膵臓に異所性脂肪が付着することで、インシュリンの分泌に異常が起こり、糖尿病を発症させるのです。痩せていて一見して肥満と言えない人にも糖尿病が発症している理由は、このようなことだったのですね。

子供時代に痩せていた人は異所性脂肪に注意しましょう

脂肪を蓄積している脂肪細胞は子供の頃から10代後半までしか作られません。つまり、大人になったら脂肪細胞が増えることはなく、太ったといっても細胞が増えたのではなく細胞が膨らんだことによるのです。

これは脂肪の蓄積場所は固定化されていることになりますので、脂肪細胞が少ない人は異所性脂肪が増える可能性を持っているのです。10代後半まで痩せていた人が、大人になって急激に太った場合がこれに当てはまります。このような人は異所性脂肪が出来やすい体質と考えられますので、特に注意が必要だと思います。

異所性脂肪の対策で有効なのが、「食事制限」や「運動療法」など当たり前のものしかありませんが、短期間で効果が出やすい性質を持っているのでぜひ実践して下さい。メタボに引っかからない貴方も糖尿病の危険性があるかも知れません。痩せているからって安心しないで注意して下さいね。

キャラクター紹介
ページ上部に戻る