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新たな殺人ウイルス?中東で猛威をふるうMARSの正体は?

あのSARSに似た新型ウイルスが新たに発見

2002年~2003年に中国をはじめ世界で猛威をふるい人々を恐怖におとしいれたSARS(重症急性呼吸器症候群)を覚えていらっしゃいますでしょうか?

新型肺炎とも呼ばれ、インフルエンザに似た症状を引き起こして最悪の場合には死に至る新型の感染症でした。SARSの原因になっているのはSARSコロナウイルスでした。ハクビシンやコウモリの一種が感染源と考えられています。

日本では発症者は一人も出ませんでしたがおよそ8千人がSARSに感染し、死亡者が775人も出てしまいました。2003年7月に制圧宣言が出され、現在のところは終息しています。

実は2012年にSARSコロナウイルスと似た新型のウイルスが発見されました。この新型ウイルスはMARS(中東呼吸器症候群)と命名されたコロナウイルスで、中東へ渡航歴のあるイギリス人から検出されました。中東では感染者と死亡者が出ています。

SARSウイルスとは似ていますが異なるウイルスであり、感染方法が不明でワクチンや特効薬がないために感染には注意が必要として警戒されています。

MARSとは

MARSは中東で感染が拡大しており、2013年9月の段階で感染者は100名ほどと少ないのですが死亡者は50人にものぼり、死亡率がおよそ50%という高さになっています。あのSARSで死亡率はおよそ9%だったのでMARSの感染が拡大してしまうととても恐ろしいことになります。

MARSはウイルスに感染すると2~15日の潜伏期間の後に発症し、主に重症肺炎のほか、下痢や腎障害などを引き起こします。必ずしも症状が重篤になって死に至るのではなく、死亡例にはもともと糖尿病、がん、心疾患などの持病を持っている人が多かったようです。

遺伝子解析からウイルスの感染源はヤマコウモリと考えられていますが、どうやってウイルスがヒトに感染しているのか感染方法ははっきり分かっていません。

MARSは中東とヨーロッパの一部の国で感染が確認されており、最もサウジアラビアに感染者が多いです。共通することはアラビア半島に滞在したことがあるという点ですが、ヒトからヒトへ空気感染することはなく、家族間や医療従事者といったウイルス感染者に密着する人への感染は行われているようです。

日本で感染することはないようだけど…

MARSは中東といった限定された地域で感染が起こっており、現在のところでは日本で感染は確認されておりません。国内で通常の生活をしていればMARSに感染する可能性はないと考えられます。

現在のところ、世界保健機構(WHO)では警戒の対象にはしているものの、警戒水準を上げることはなく、中東への渡航制限も行われておりません。

ですが、MARSの感染方法や特効薬が見つかっていないことから、もし今後感染が世界に拡大した場合には大きな被害が出ることも予想され、油断はできない状態です。

もし中東に渡航する予定がある場合には、MARSの発生状況を常に確認して行動する必要があります。感染しても症状があらわれない事もあり、そのために感染が広がる可能性も考えられます。

MARSに関しては常に新しい情報をチェックしておくのが良いでしょう。日本で感染することがないとはいえ、他人ごとではなくなるかもしれません。

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