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テオフィリン服用中の小児は要注意!もしも発熱した時は減量して

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気管支喘息のために、毎日薬を飲んでいるというお子さんは少なくないでしょう。

喘息発作を予防するためにも、薬をきちんと続けていくことは大切です。症状が落ち着いている時にも、医師の指示に従って薬は継続しなくてはいけません。

ただ風邪をひいて熱が出てしまっている時には気をつけなくてはいけないことがあります。いつも通りの量を飲んでいたのでは、副作用が出てしまう心配のある薬が存在するのです。

どうしてそのようなことになるのでしょうか。実際に熱が出てしまったときには、どうすればよいのでしょうか。

副作用の心配のある薬「テオフィリン」

気管支喘息の治療には、

  • ロイコトリエン受容体拮抗薬
  • 抗アレルギー剤
  • 吸入ステロイド剤
  • テオフィリン(商品名:テオドール、テオロング、ユニフィル、スロービットなど)

などが使われます。
(ただし副作用などの関係から、子供にテオフィリンはあまり使われない傾向にはあります。)

ロイコトリエン受容体拮抗薬
 喘息を引き起こしてしまう物質ロイコトリエンがうまく働けないようにしてくれます。

抗アレルギー剤
 喘息のようなアレルギー症状が発生するのを抑えてくれます。

吸入ステロイド剤
 気管支に起きてしまった炎症を抑えてくれます。

テオフィリン
 気管支を拡張させて呼吸を楽にしてくれます。

この中で、子供が風邪で熱を出してしまった時に、いつもの量で飲んでしまうと副作用の心配がある薬は「テオフィリン」です。子供が発熱してしまった時、テオフィリンは減量して飲ませなくてはいけません。

インフルエンザにかかってしまった時も同じです。薬が効き過ぎてしまう心配があるため、いつもより減量して飲ませる必要があるのです。

なぜ減量が必要なのか?

テオフィリンを服用すると

徐々に薬の効きめが出て気管支が拡張し、呼吸が楽になる

肝臓で少しずつ分解される

血液中のテオフィリン濃度が下がって薬の効きめがなくなっていく

ということが体内でおこっています。

このように、テオフィリンは肝臓で分解されてその効きめを失っていきます。しかし発熱時やインフルエンザなどにかかってしまった時には分解されていくスピードが落ち、血液中のテオフィリン濃度がいつもより上がってしまうのです。

薬が「効く」ためには、血液中にある程度以上の濃度の薬が必要です。ただ血液中に必要以上の濃度が存在すると、逆に副作用となってしまいます。

発熱したりインフルエンザにかかってしまっている時は、いつもより血液中のテオフィリンの濃度が上がってしまい、副作用が出てしまう恐れがあるのです。そのために、少し量を減らして飲まなくてはいけないのです。

具体的にはどうすればいいのか

子供がテオフィリンを服用中に発熱、またはインフルエンザにかかってしまったという時には、すぐ医師に相談して指示を受けてください。発熱は38度くらいが目安になります。

薬を減らす量としては半分にするということが多いようです。解熱してから3日くらいでテオフィリンの効きは元の状態に戻ってくるとされます。もしまだ発熱が続くようなら医師に相談してください。

テオフィリン濃度が高くなり過ぎてしまった場合には、次のような症状が出てしまう恐れがあります。

  • 吐き気、食欲不振
  • いつもより興奮してしまう
  • 寝つきが悪い
  • けいれんを起こす

もしもこのような症状が疑われる時には、すぐにテオフィリンを飲むのを止めて医師や薬剤師に連絡してください。薬のせいだと気づかずに続けてしまうと、もっとひどい症状が出てしまう恐れがあります。

テオフィリンは薬の効果が出る量と、効果が出過ぎて副作用となってしまう量との差が狭い薬です。またテオフィリンが分解されて効きめがなくなっていくスピードは個人差が大きく、年齢によっても違うため注意が必要です。

また市販の風邪薬にもテオフィリンや、テオフィリンと似た成分であるカフェインが入っていることがあります。これらを一緒に飲むと薬の量が多くなってしまう可能性があります。

風邪をまだひいていない時でも、もしひいてしまったらどうすればよいかなどについて医師に確認しておくとよいかもしれません。

禁煙とテオフィリン

テオフィリンの服用については、大人にも気をつけていただきたいことがあります。それはタバコを吸っているとテオフィリンの分解が進みやすくなることです。そのため喫煙者では、通常よりもテオフィリンの効きめが出にくくなっています。

しかし突然禁煙をしてしまうと、テオフィリンの効きめが急によくなってしまいます。場合によっては効きめが出すぎてしまい、同じ量でも副作用となってしまう可能性が考えられます。

テオフィリンを処方されるような症状のある方はすぐにでも禁煙をするべきだとは思います。ただその場合、禁煙したことを医師にも伝えるようにしてください。様子をみてテオフィリンの処方量が変わるかもしれません。

大人も子供も、どんな人であっても、薬というものは必ずしも有益であると考えてはいけません。正しい知識をもって活用しなければならないのです。

私の飲んでる薬も子供が飲んでる薬も、大丈夫かな…と少しでも不安に思った方は、是非一度医師に相談してみてくださいね。

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