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2種類の軟膏を処方されたけれど、塗る順番って、あるの?

病院でもらう、あるいは、ドラッグストアで購入した軟膏ですが、塗り方は?塗る量は?又、刷り込んだ方がいいのか?軽くぬりこんだら良いのか?はっきりとしないままに漠然と使用していませんか?

軟膏の塗り方

単純塗布法;もっとも使用されている塗り方で指の腹に軟膏を絞り出し、患部に薄く広げます。塗る範囲が広い場合は、手の甲に絞り出し、患部に軟膏を少量ずつ置いた後、指の腹で薄く広げていきます。患部がジュクジュクなら、軟膏を塗った上からガーゼを覆います。

擦り込んで使う場合は単純塗擦法と呼ばれ、区別する場合もあります。

重層法;軟膏を単純塗布した上にガーゼ、リント布に伸ばした違う種類の軟膏を塗布して覆い、包帯するのが一般的です。大部分はステロイド軟膏を塗った上にワセリン、亜鉛華軟膏を重ねて塗る二重塗擦法、一枚のガーゼに二種類以上の軟膏を重ねて塗って貼る二重貼布法が有ります。

重層法を行うのは、ジュクジュクの時は亜鉛華軟膏をリント布に、水泡がある場合は水溶性軟膏のソルベースを重ねて使用します。

密封擦法;患部に厚めに軟膏やクリームを塗り、その上からサランラップなどで覆う、周囲をテープで密封する方法です。密封によって角質の水分量が多くなり、薬剤の吸収率が上昇し、効果が良くなるようです。ステロイド剤では密封により1ランク上のクラスと同等の効果を示すと言われています。

密封療法は主としてアトピー性皮膚炎や慢性湿疹で症状が悪化した場合が多いです。この方法は長期間、広い範囲に使うことは無いので、薬剤の吸収増大による副作用を心配する必要はあまりありません。

ステロイド剤の密封療法は、密封状態が原因で細菌、真菌感染の併発が起こり易くなるので、注意が必要です。

2種類以上の軟膏を使う場合

アトピー性皮膚炎の乾燥皮膚に炎症が点在している場合、全体にワセリンを塗り、その後に点在した炎症部位にステロイド剤を塗ると効果的です。尋常性魚鱗癬で皮膚軟化薬を使用する場合、先に湿疹部分にステロイド剤をつけ、その上に軟化薬の尿素製剤をつけると効果的です。

難治性の湿疹には、医師が病変に合わせて軟膏を使い分けさせたり、接触性皮膚炎の発見のために使い分け等で5種類以上の軟膏を処方する場合も多いので、億劫がらずに、まめに医師に尋ねましょう。

2種類塗る場合で先にステロイド剤を塗ってから、それ以外の軟膏を塗ると、ステロイド剤を塗った範囲が必要以上に広がるので、先にステロイド剤以外の軟膏を塗るようにします。2種類が混ざったものを処方された場合も、副作用においては重ね塗りとの差はあまりないと思われます。

軟膏を塗る量

軟膏は薄く塗り、塗った個所が少し光る程度、クリームは白い色が消える程度が一般的です。医師はよく、「米粒大で、掌一杯に塗れます」という表現を使います。塗る箇所を見れば、医師の表現方法は参考になります。

使用量や塗り方に特に気を使う部位は?

顔や陰部です。薬剤の吸収や副作用に十分な注意が必要です。ステロイド剤の場合、特に目や口の周りは皮膚が赤くなるなど、副作用が出易いので、注意が必要です。

軟膏はよく擦り込んだ方が効果がある?

一般的に正常皮膚からは薬剤の経皮吸収はほとんどないと言われています。これは皮膚のバリアー作用が保たれているためです。又、汗腺や毛穴を通過する場合はバリアー作用は受けません。となると、軟膏は毛穴にでも入るように強く擦り込んだ方が効果があるように感じます。

軟膏を使用する損傷部位は皮膚のバリアー機能は破壊されています。従って、表皮からの吸収はよく、炎症性疾患では擦り込む刺激が症状悪化につながるので、薄く塗る程度で十分です。

軟膏の薬剤吸収と年齢の関係

一般的に加齢とともに薬剤の吸収は低下します。加齢が原因で表面の脂分の減少、皮脂腺等が萎縮しているためです。又、赤ちゃんはバリアー機能がまだ完全でなく、薬剤の吸収は高くなります。

軟膏の薬剤吸収と皮膚の温度の関係

皮膚温度を上げると、薬剤吸収は多くなります。これは皮膚の粘度が低下して軟膏と混じりやすくなる、又、発汗によって皮膚の湿潤などが関係してきます。

軟膏使用前後の手洗い

バリアー機能が弱ってしまった皮膚は感染しやすいので、手洗いは大変重要です。通常軟膏は指先で塗布します。指先からも多少の薬の吸収はあります。又、薬の付いた指で他人や他の場所に触れたりすることもあります。

抗がん剤軟膏など特に作用が強いものに触れたら、他の箇所にふれないようにし、手洗いを率先しましょう。

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